目的 着替えの実態とこれに伴う心理的な効果についての知見を得るために, 女子学生を対象に質問紙調査法により, 起床時の着替えの実態, 4種類の代表的な服装のイメージ, 着替えに対する意識およびSSスケールへの反応とこれらの関連を検討する.
成果 1) 平日と休日の着替えでは, 平日は外出するまで寝衣のまま, 外出する予定のない休日は起きてしばらくは寝衣のままでいるが半数以上である.
2) 服装のイメージは, 通学服では公的な, 外出着では派手な、ふだん着では動的な, 寝衣では静的な, などが特徴であった.
3) 着替えの心理的な効果に関する因子と服装のイメージとの関連では, 着替えを楽しむエンジョイ性の高い人は, 外出着を派手で私的なものとし, エンジョイ性の低い人は, 派手で公的なものとしていた.着替えで気分が変わる気分転換の強い人は, 通学服を動的で地味なもの, 弱い人は静的で地味なものとしてとらえていた.
4) SSスケールと着替えの心理的な効果に関する因子との関連では, 着替えで気分が変わる人はSS傾向が高いことが分かった.
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