トランスパーソナル心理学/精神医学
Online ISSN : 2434-463X
Print ISSN : 1345-4501
12 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 小田まゆみさんインタビュー
    小田 まゆみ, 村川 治彦
    2012 年 12 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 2012年
    公開日: 2019/08/08
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  • 永澤 哲
    2012 年 12 巻 1 号 p. 10-29
    発行日: 2012年
    公開日: 2019/08/08
    ジャーナル オープンアクセス
  • トランスパーソナル心理学における超越概念の比較文化的考察
    村川 治彦
    2012 年 12 巻 1 号 p. 20-37
    発行日: 2012年
    公開日: 2019/08/08
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  • 歩き遍路体験による心の変容
    黒木 賢一
    2012 年 12 巻 1 号 p. 38-48
    発行日: 2012年
    公開日: 2019/08/08
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    四国遍路は、弘法大師空海の信仰を基にした八十八 カ所の札所を巡る巡礼である。  四国四県をつなぐ遍路道は、密教の「胎蔵界曼荼羅」 で説かれている「四転説」による4つの道場として位 置づけられている。徳島県は「発心の道場」、高知県は 「修行の道場」、愛媛県は「菩提の道場」、香川県は「涅 槃の道場」として仏道修行の場である。  筆者は、2007年10月から2008年の間、歩き遍路で「結 願」した。四国遍路における歩き体験は、非日常の時 空間に滞在し、長時間歩くことで意識を変性させ、聖 なる次元へと押し上げる。その体験は心理療法の体験 過程と類似している。聖なる次元について、ユングの 「自我と自己軸」とウィルバーの「意識のスペクトル論」 を用いて説明する。
  • 修行の心理過程と修験道療法
    石川 勇一
    2012 年 12 巻 1 号 p. 49-72
    発行日: 2012年
    公開日: 2019/08/08
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  • ホルヘ・フェレール , 中川 吉晴, 吉嶋 かおり
    2012 年 12 巻 1 号 p. 73-89
    発行日: 2012年
    公開日: 2019/08/08
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    本論文は、身体化されたスピリチュアリティ(embodied spirituality)の意義について論じたものである。身体化 されたスピリチュアリティは、身体と性をふくむ人間の属性をすべて統合したものにもとづいている。また本論文は、 身体化されたスピリチュアリティを、身体から切り離された(脱身体化された)スピリチュアリティと対比して論じ ている。脱身体化されたスピリチュアリティは、身体からの分離や昇華にもとづいており、人類の宗教史のなかに蔓 延している。さらに本論文は、生きたパートナーとしての身体にアプローチし、それによって自分の霊的生(spiritual life)を共創造(co-create)するとはどのようなことなのか、ということについて述べている。そして、完全に身体 化されたスピリチュアリティの10の特徴を概観する。最後に論文を締めくくるにあたって、身体化されたスピリチュ アリティの過去・現在と未来の可能性について、いくつかの考察を付しておく。
  • 自然がもたらすスピリチュアリティの向上の可能性
    濁川 孝志, 遠藤 伸太郎, 満石 寿
    2012 年 12 巻 1 号 p. 90-104
    発行日: 2012年
    公開日: 2019/08/08
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     本研究は、異なる条件下で行われた死生観に関する 講義が、受講者のスピリチュアルな価値観にどのよう に影響を及ぼすのかを検討する目的で行われた。死生 観に関する講義は、2つの異なる環境下、すなわち都 市環境下と森林環境下で実施された。被験者は、都内 に住む大学生で男性17名女性27名であった。本研究でスピリチュアルな価値観を反映する指標として扱われ たのはPILテスト、死生観に関する質問紙、許し尺度 質問紙の3項目であった。種々の分析の結果、スピリ チュアルな講義が森林環境下で行われた時の方が、都 市環境下で行われた場合よりも、講義後の受講者のス ピリチュアルな価値観への影響が大きいことが示され た。したがって、森林環境は人間のスピリチュアルな 価値観に何らかの影響を及ぼす可能性が示唆された。
  • プロセスワークと解決志向アプローチ併用が奏功したうつ状態、摂食障害合併1型糖尿 病患者の1症例
    深尾 篤嗣, 村川 治彦
    2012 年 12 巻 1 号 p. 104-114
    発行日: 2012年
    公開日: 2019/08/18
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    症例:30歳代女性、看護師。X-5年、1型糖尿病を発症 したが、次第に糖尿病を受容できなくなってうつ状態 と摂食障害(BN-NP)を合併。HbA1c 10%前後と血 糖コントロール不良となったためX年2月に紹介受診。 インスリン管理は糖尿病主治医に一任し、筆者は表層 意識レベルで主体性を促す解決志向アプローチ、およ び深層意識レベルで関係性への気づきを促すプロセス ワークを併用しながら、月一回の定期面接により支援。 患者が自らの強さと周りの支援というリソースの存在 を確信できるようになったこと、糖尿病療養指導士の 資格取得および出産という、新たな目標ができたこと を契機に、初めは「問題」としてのみ捉えられていた 糖尿病治療が「解決」の手段へとリフレーミングされた。 その結果、患者は糖尿病を受容できるようになり、血 糖コントロールをHbA1c6%台に改善でき、無事に妊娠、 出産を果たすことができた。
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