トランスパーソナル心理学/精神医学
Online ISSN : 2434-463X
Print ISSN : 1345-4501
13 巻, 1 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • ドン・ハンロン・ジョンソン
    2013 年 13 巻 1 号 p. 1-13
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/08/07
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  • オーラの観点からの検討
    志岐 幸子, 福林 徹
    2013 年 13 巻 1 号 p. 114-130
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/08/07
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     本研究の目的は、スポーツをする人々が幸福を感じ る「ゾーンにおける感性的体験」について、一つの見 解を提示することである。まず、マーフィーとホワイ トによるゾーンの特性、チクセントミハイのフローの 特性、志岐と福林らによる感性的体験の特性の照合を 行った。  次に、日本国内もしくは世界トップレベルの19名の アスリートや指導者を対象としてゾーンと感性につい てのインタビュー調査を実施し、「オーラ」という人間 のエネルギーの場の観点から検討した。  その結果、「ゾーンにおける感性的体験」はチクセン トミハイの提唱するフローの一部であること、「ゾーン における感性的体験」は、視覚では認識できない超感 覚的知覚で感知するオーラに関わる体験であることが 示唆された。さらに、「ゾーンにおける感性的体験」の 特性は30に分類された。
  • 身体化から呼応する共身体化過程へ
    池見 陽
    2013 年 13 巻 1 号 p. 14-23
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/08/07
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    この論文では、フォーカシング指向心理療法の実践の 底流をなすユージン・ジェンドリンの哲学について明 らかにしながら、身体化(embodiment)というテー マを探究していく。またこの論文には仏教思想も少し 取り入れられている。この探究から、共身体化過程 (combodying) という言葉が生み出された。共身体化過 程とは、身体が他の存在と共に、自ら生を生成してい くプロセスを表す用語であり、わたしたちの反省的覚 知(気づき)に先立ち、一瞬一瞬を新たにプロセスし、 生成し、生きることである。共身体化過程の諸側面は、 覚知以前にすでに生起しているという意味で、たいて いの場合、暗在的である。反省的覚知によって共身体 化過程の諸側面についての新たな言い表し(明在化) が可能であるが、こうした言い表しは、共身体化過程 の諸側面がわたしたちの言い表し(明在化)に呼応し ているという意味において、それは単なる「説明」と は異なり、共身体化過程そのものを変異させるものである。
  • 「二人称の科学」としての現象
    三村 尚彦
    2013 年 13 巻 1 号 p. 24-33
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/08/07
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  • 永澤 哲
    2013 年 13 巻 1 号 p. 34-39
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/08/07
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  • 塚崎 直樹
    2013 年 13 巻 1 号 p. 40-49
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/08/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 石川 勇一
    2013 年 13 巻 1 号 p. 50-56
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/08/07
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  • 教育学的見方を超えて
    中川 吉晴
    2013 年 13 巻 1 号 p. 57-74
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/08/07
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    本論文は、従来の教育学的思考の限界を明るみにだし、 それを超える見方を、禅思想、アドヴァイタ・ヴェー ダーンタ、ゾクチェンの諸思想をもとに明らかにしよ うとした。教育学的思考が人間形成の視点にもとづき、生の変化をとらえようとするのに対して、これらの思 想では、変化のない究極的現実がとりあげられる。本 考察では、前者を「世界内」の視点と呼び、後者を「世 界外」の視点と呼ぶことにし、さらに後者の、世界外 の現実を「純粋意識」としてとらえた。議論のなかでは、 禅思想から黄檗、臨済、盤珪を、アドヴァイタ・ヴェー ダーンタからアシュターヴァクラ、シャンカラ、ラマナ・ マハルシ、ニサルガダッタ・マハラジを、ゾクチェン からナムカイ・ノルブをとりあげた。さらに、世界内 と世界外の両方の視点を統合する試みについて議論し、 最後に、世界外の視点を世界内の視点に還元すること の危険性を指摘し、世界外の視点を堅持することの重 要性を論じた。
  • ─ハコミの「ラビング・プレゼンス」概念から―
    小室 弘毅
    2013 年 13 巻 1 号 p. 75-92
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/08/07
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は、心理療法において重要なテーマの一つで あり、ロジャーズが「神秘的で霊的な次元」、あるいは 「変性意識状態」と呼ぶ「プレゼンス」の問題について、 ハコミの「ラビング・プレゼンス」概念を検討するこ とを通して考察している。まず、ハコミの特徴と構造 を明らかにし、クルツが「癒しの関係性」と呼ぶセラ ピストとクライエントとの関係性に焦点を当てた。そ のことによりハコミが二人称の心理療法であることを 明らかにした。その上で、「ラビング・プレゼンス」を 心理療法の技法としての側面とセラピストの人格的成 長のための側面に分けて考察し、その機能を明らかに した。そして、「ラビング・プレゼンス」を支えている ハコミの、「有機性」と「ユニティー」の原理、そして「ト ラッキング」と「コンタクト」というテクニックにつ いて検討し、「ラビング・プレゼンス」の全体像を明ら かにした。そのことにより、「プレゼンス」は二人称的 視点から理解される必要があり、関係性の次元で、技 法として語られうるものであることを明らかにした。
  • 日本人の臨死体験事例から
    岩崎 美香
    2013 年 13 巻 1 号 p. 93-113
    発行日: 2013年
    公開日: 2019/08/07
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     臨死体験は、典型的には死に近づいた人や何らかの 強い危機状態にある人に起こる、超越的で神秘的な要 素を帯びた体験である。本論考では、半構造化された インタビュー調査から得られた17例の日本人の臨死体 験事例に関して、臨死体験による死生観の変容の特色 を明確にするために、臨死体験者と、臨死体験を伴わない生命の危機状態から回復したガンの患者との比較 を試みた。ガンからの回復者には、死という終わりを 見据えて生きる態度が見られ、死のこちら側を包括す る時間意識が形成されていたのに対し、臨死体験者は 死の先の領域を意識し、死の向こう側を包含する時間 意識を獲得していることがわかった。結論として、臨死体験は個人の死生観の拡大を促していることが導かれた。
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