トランスパーソナル心理学/精神医学
Online ISSN : 2434-463X
Print ISSN : 1345-4501
最新号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 可藤 豊文
    2016 年 15 巻 1 号 p. 1-13
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/08/06
    ジャーナル オープンアクセス
  • 塚崎 直樹
    2016 年 15 巻 1 号 p. 14-22
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/08/06
    ジャーナル オープンアクセス
    Before transpersonal psychology was introduced to Japan, psychiatrist Kiyoshi Kato was engaged in clinical practice in the same field. He was also involved in treatment of Schizophrenia and succeeded in adding a unique perspective to the treatment. Further to this, he attempted to determine the merit of usingpsychedelic drugs as part of psychiatric treatment. In these processes, he relied on his background knowledge and expertise he obtained about the altered state of consciousness through his contact with Catholic mysticism and Zen ritual. In his clinical practice, he came to the recognition that the psychedelic drug works more effectively as a tool of self awareness for the therapist than as a tool of direct treatment. As the use of psychedelic drugs became strictly restricted, however, so did he change his focus to art therapy and guided imagery therapy, and then to involvement in a kind of group therapy. As to transpersonal psychology, Kato took the issue of its weak philosophical and theoretical foundation, regarding it as a transient phenomenon. But his activity has demonstrated his empathy with the concern and practice of transpersonal psychology.
  • 松本 孚
    2016 年 15 巻 1 号 p. 23-42
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/08/06
    ジャーナル オープンアクセス
    「平和」という概念は、「戦争のない状態」という定義 から始まり、次第にその内容が変化し、例えば、「暴力 のない状態」にまでその範囲が広がってきている。そ こで今回は、①先ず、これまでの平和概念の変遷を概 観し、②その中で比較的新しく、やや意味が曖昧な「霊 的平和」という概念の平和への有効性について検討し、 次に、③平和にとって有意義な「霊性」の定義と、そ の定義に基づく新しい平和目標としての「全体的霊的 平和」という概念を考察し定義することを研究目的と した。その結果、「全体的霊的平和」とは、「霊性が持 つ万物に宿る四つの性質や力(①多様でかけがえのな いものを生み出す「多様性」、②多様な境界を越えてい く「超越性」、③境界を超え一つにつながる「一体性」、 ④それらをよい方向に向かわせる「調和性」)によって 創造される社会の状態やプロセス(対人関係、集団、 組織、コミュニティ、国、民族、環境などを含む)に 焦点を当てた大いなる何かである。」と定義された。
  • 里村 生英
    2016 年 15 巻 1 号 p. 43-61
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/08/06
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿の目的は、スピリチュアルケアのあり方について 考察することである。そのために、緩和ケア及びエン ドオブライフ・ケアの領域で、一つの方法論としてア メリカで認知されている「ミュージック・サナトロ ジー」(ベッドサイドでハープと歌声を使い、末期の患 者とその家族の、身体的、感情的、スピリチュアルな ニーズに、プリスクリプティヴ・ミュージックで応じ る実践)に注目する。まず、ミュージック・サナトロ ジーの特質を検討し、その後、著者が日本で応用実践 した「ハープ訪問」を分析して、音・音楽のスピリチュ アルな機能と意味を明らかにした。そしてこれをふま え、スピリチュアルケアの様相を考察し、5側面を提示 した。それらは、「魂の満たし」が起こってくるという 構え、共にあるスペースの提供、「黙想的な」態度の涵養、 コミュニティでのかかわり、ケアの本来性-内面的にも世界全体的にも人間の調和状態を目指すこと-への 立ち返り、である。
  • 石川 勇一
    2016 年 15 巻 1 号 p. 62-86
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/08/06
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では、第一にアマゾン・ネオ・シャーマニズム の外的概要とこれまでの心理学/精神医学的研究の展 望を行い、第二には、ネオ・シャーマニズムの内的心 理過程について、現象学的な事例検討を行い、初期仏 教の視点からの検証を加えた。その結果、事例からは、 深層心理の強烈な浄化体験、悪業の自覚、懺悔、自我 の死と再生の過程、異界(餓鬼界と兜率天)体験、業 と業果、縁起と無我の法の感得、多次元における法友 (シャーマン、儀式のメンバー、神々、霊的鳥、精霊たち、 ジャングル全体)との出会い、世界との一体感などの 体験が明らかにされた。以上の事例研究と多くの先行 研究とを総合すると、アマゾン・ネオ・シャーマニズム は、心の準備が十分に整った人々にとって、適切な宗 教的環境が整っていれば、きわめて強力で豊かな心理 療法的効果と霊的成長への効果をもつ、貴重な伝統で あると結論できる。
  • 濁川 孝志, 満石 寿, 遠藤 伸太郎, 廣野 正子, 和 秀俊
    2016 年 15 巻 1 号 p. 87-104
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/08/06
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究の目的は、日本人青年層のスピリチュアリティ傾 向を測る尺度を作成することであった。スピリチュアリ ティの構成概念に基づいた質問紙調査が、271名の大学 生を対象に実施された。統計的に不適切な項目を除い た後、最尤法-プロマックス回転による因子分析を行っ た。その結果、最終的に5因子27項目が得られ、第1因 子より順に『自然との調和』『生きがい』『目に見えない 存在への畏怖』『先祖・ルーツとの繋がり』『自律』と 命名された。この5因子構造27項目の質問項目を、日本 人青年スピリチュアリティ評定尺度(JYS)とした。因 子抽出後の累積寄与率は、53.03%であった。尺度の信 頼性については、クロンバック(Cronbach)のα係数(α =0.89)で確認した。また構成概念妥当性はComparative Fit Index (CFI=0.91)、Goodness of Fit Index (GFI=0.86)、 Adjusted Goodness-of-Fit Index (AGFI=0.83)、そしてRoot Mean Squares Error of Approximation (RMSEA=0.06)な ど で判断した。さらに基準関連妥当性に関してはSTSと の相関( r =0.69、 p <.01)、PILとの相関( r =0.55、 p <0.001)、死生観尺度との関連性で確認した。以上の結 果を総合的に判断して、JYSは日本人青年のスピリチュ アリティ傾向を測定するのに有効な尺度であると判断 した。
  • 岩崎 美香
    2016 年 15 巻 1 号 p. 105-123
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/08/06
    ジャーナル オープンアクセス
    臨死体験は臨死体験者にその後もさまざまな影響を与 えることが、主に欧米の臨死体験研究の分野で示され てきた。本研究では、ほとんど研究されてこなかった 日本人の臨死体験後の「日常への復帰」のプロセス全 体を、19事例の調査データを修正版グラウンデッド・ セオリー・アプローチの手法を用いて検討した。臨死 体験後には、非日常的な体験を整理し、意味づけ、調 整して日常に適応していくことや、さらには臨死体験 とその影響を消化しながら社会の中で新たな活動を始 めることがみられた。「日常ヘの復帰」のプロセスは、 日常への適応のプロセスであると同時に、非日常的な 体験を調和的に日常に還元していくプロセスであるこ とが浮かびあがった。 日本人の臨死体験後の分析結果は、アメリカの事例に 基づいた臨死体験後の研究と、事後効果、臨死体験者 の困難、プロセス展開といった点で重なりをみせ、臨 死体験後にある程度共通したパターンがある可能性が示唆された。
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