工業規模で製造したCu-1.06Ni-0.96Sn-0.079P合金 (NB-109合金) に, 溶融浸漬により厚さ0.44μmのはんだあるいは, 厚さ0.66μmのSnを積層し, また電気めっきにより厚さ1.40μmのSnめっきを施し, これら表面処理材の機械的性質 (表面硬度, 引張強さ, 耐力, 伸び, 縦弾性係数, ばね限界値, 疲労強さ) 及び熱処理による特性の変化 (耐熱性, 成形加工性, 応力緩和特性, はんだ付け性) について調査した結果, 表面処理の違いによって, 機械的性質のうち表面硬度, ばね限界値, 疲労強さが, 熱処理特性のうち, 成形加工性, はんだ付け性において差を生じた。
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