樹木医学研究
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21 巻, 2 号
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論文
  • 金谷 整一, 秋庭 満輝, 中村 克典, 池亀 寛治, 手塚 賢至
    2017 年 21 巻 2 号 p. 65-70
    発行日: 2017/04/30
    公開日: 2020/03/23
    ジャーナル フリー

    種子島において枯死後0~9年を経過したヤクタネゴヨウ24個体から材片試料を採取し,マツ材線虫病診断キットを用いた分析を実施して,過去のマツノザイセンチュウへの感染を特定できるかどうか検討した.枯死当年にベールマン法によりマツノザイセンチュウが検出された8個体について検査したところ,枯死当年に材片を採取した2個体が陽性であったのに対し,枯死から4~9年経過した6個体は陰性であった.またベールマン法でマツノザイセンチュウが検出されていない個体について検査したところ,陽性であったのは枯死当年に材片を採取した1個体のみであった.検出精度が高い診断キットを用いた過去のマツ材線虫病による被害履歴の推定であっても,枯死直後あるいは枯死木の保存状態が良好なうちに材片試料を採取し,検出作業(検査)を実施することが重要であることが示唆された.

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シリーズ:環境ストレスと樹林地管理
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