樹木の健全性を評価する上で重要なパラメータの一つである葉の形状を3次元空間に記録するため,樹高1 m未満の7種の低木に対してモバイル端末(iPhone/iPad)を用いた3次元計測を実施し,個葉・樹冠スケールそれぞれで3次元点群を得た.3次元計測はモバイルスキャンアプリ(Scaniverse)のDetailモードを用いて行った.3次元点群に対して,設定した3つのサイズでvoxel(ボクセル)化を行い,得られたパラメータと葉面積との関係性を個葉・樹冠それぞれのスケールで調べた.個葉・樹冠スケールともに, voxel体積と葉面積との間に有意な(P<0.01)正の相関関係がみられた.これらの結果は,モバイル端末を用いた3次元計測技術によって葉面積を非破壊的かつ簡易に推定できる可能性を示唆している.
音速トモグラフィを用いて樹幹内部の腐朽程度を把握し強度低下を予測するためには,腐朽程度と音速の低下及び材強度の低下の関係を明らかにする必要がある.本研究では,‘染井吉野’ 樹幹材の健全材と白色腐朽材から小試験体を作製して音速と圧縮強度を測定した.腐朽によって材密度が低下するにつれて音速は直線的に,圧縮強度は曲線的に低下した.材密度の低下率に比べて音速の低下率は小さく,圧縮強度の低下率は大きかった.これらの傾向は接線方向,放射方向,繊維方向ならびに気乾材と生材で共通していた.
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