1.本研究は, 既設のゴルフ場グリーンにおける自動スプリンクラー・システムによる灌水の分布を調査したものである。
2.測定法として, 一定の灌水捕捉容器をグリーン内の測定区域に1mまたは1.5m間隔に縦横10箇つつを正方形に配置した。その容器が捕捉した水量を測定し, 各種の係数を算出した。均一係数の算出はChritensenの方法によった。
3.灌水の均一性は, 測定時の風速, 風向, その時のヘッドの位置によって著しく乱される。
4.灌水の均一性は, 本測定の範囲においてはヘッド数の増加とともに著しく高まる。
5.本測定, および海外の研究にてらしてみても, 均一性, 灌水の最高最低比の点からみて, 農薬などの自動スプリンクラー・システムによる散布はまだ困難と思われる。
これらが実用化されるには, 今後の研究が必要と思われる。
抄録全体を表示