芝草研究
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37 巻 , 1 号
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総説/連載
研究論文
  • 具 光潤, 阿部 拓也, 須藤 裕子, 西尾 孝佳, 小笠原 勝
    2008 年 37 巻 1 号 p. 7-10
    発行日: 2008/10/31
    公開日: 2021/04/08
    ジャーナル オープンアクセス
    栃木県宇都宮市内のゴルフ場を除く河川, 道路, 林地, 公園, 農地 (畑・水田), 住宅地から77カ所のギンゴケ生育地を無作為に選び出し, それら生育地の土地利用形態, 日射量, 土壌水分, 土壌pH, 土壌ECおよび無性芽の有無を調べた。
    その結果, ギンゴケの生育地は舗装道路の路肩, 舗装道路の路面および低く刈り込まれた水田畦畔に限られていることが判明した。また, 日射量, 土壌水分, 土壌pHおよび土壌ECの調査から, ギンゴケは日当りと排水 (乾燥) に富んだ場所で, しかも弱酸性から弱アルカリ性で貧栄養の土壌を好むことが示唆された。さらに, χ2乗検定の結果から, 「ギンゴケの生育 vs. 日射量」, 「ギンゴケの生育 vs. 土壌水分」および「ギンゴケの無性芽形成 vs. 日射量」との間に極めて密接な関係があることが明らかになった。
短報
  • 佐々木 寛幸, 阿部 佳之, 寳示戸 雅之, 宮地 朋子, 松浦 庄司
    2008 年 37 巻 1 号 p. 11-13
    発行日: 2008/10/31
    公開日: 2021/04/08
    ジャーナル オープンアクセス
    栃木県北部にある畜産草地研究所の鉄筋2階建て本館屋上において, 市販の稲稚苗用育苗箱に, 副資材としてオガクズを用いた牛ふん堆肥 (以下オガクズ堆肥と略記) およびバークを用いた牛ふん堆肥 (以下バーク堆肥と略記) を充填し, サカサマンネングサ (Sedum reflexum) を挿し芽した。その後5回にわたり上方から写真撮影し, 画像処理により個体ごとの被覆面積の経時変化を計測した。その結果, いずれの堆肥においても, サカサマンネングサは生育可能であった。
    堆肥の種類を検討した結果, バーク堆肥を用いる方が, オガクズ堆肥を用いるよりも生育が良好となった。これについては, 両堆肥の形状の違いと, サカサマンネングサの形態的特徴が理由として考えられた。
  • 小笠原 勝, 高橋 優樹
    2008 年 37 巻 1 号 p. 14-17
    発行日: 2008/10/31
    公開日: 2021/04/08
    ジャーナル オープンアクセス
    アシュラム, プロピザミド, トリフロキシスルフロンNa塩, メトスルフロン, フラザスルフロンおよびビスピリバックNa塩の1~2葉期, 5~6葉期, 10~12葉期, 2年目株個体のメリケンカルカヤと生育期のコウライシバ間の選択性をガラス室内のポット試験で調べた。
    供試した6種類の除草剤の選択性 (I10値/I90値) はメリケンカルカヤの生育の進展に伴い低下し, 2年目の株個体を対象とした場合には, いずれの除草剤の選択性も<1.0であった。選択性が>1.0上の処理区はアシュラムの1~2葉期および5~6葉期処理, トリフロキシスルフロンNa塩の1~2葉期, 5~6葉期および10~12葉期処理, メトスルフロンメチルの1~2葉期処理, フラザスルフロンの1~2葉期処理およびビスピリバックNa 塩の1~2 葉期, 5~6葉期, 10~12葉期処理であり, トリフロキシスルフロンNa塩とビスピリバックNa塩の処理適期は他の除草剤よりも広く, 生育期のコウライシバに発生した1葉期から12葉期までのメリケンカルカヤを選択的に防除しうることが明らかになった。
実用記事
  • 縣 和一
    2008 年 37 巻 1 号 p. 18-26
    発行日: 2008/10/31
    公開日: 2021/04/08
    ジャーナル オープンアクセス
    本報告は, わが国におけるゴルフ場の主要植生である芝地植生と林地植生の光合成による大気の浄化, 温暖化防止に対する効果を明らかにする目的で, ゴルフ場の規模別, 地域別面積, 生育期間, 用途別芝地の芝種とその純生産量, 森林タイプ別純生産量を基礎にCO2固定量, O2発生量および蒸発散量を算出して大気の浄化と温暖化防止に対するゴルフ場の寄与について検証した。その結果以下の諸点が明らかになった。
    1) わが国のゴルフ場は, 規模別では18Hが68%を, 27Hが20%, 36Hが11%を占め, 平均面積は, それぞれ100, 128, 172ヘクタールであった。総面積に対する芝地面積の比率は, 18Hが43%で27H, 36Hでは49%前後を占め, 林地面積が50%以上であった (表5)。
    2) ゴルフ場の規模による用途別の芝地の比率は大差なく, 18Hの平均値でラフが62.7%, フェアウエイ31.2%, ティー2.6%, グリーン3.5%であった (表5)。
    3) 全国の18Hを対象にした芝地面積と林地面積の比率および用途別の芝地面積比率に地域間差異がみられた (表6)。これは地域によって気象, 地形, 土地利用条件が異なるためと考えられる。
    4) 全国のゴルフ場の芝地植生, 林地植生には種の違いがみられ, 芝種により生育期間の長さ, 平均気温が地域によって異なった (表7, 8)。
    5) 芝地植生と林地植生のCO2固定量, O2発生量, 蒸発散量の試算は, 有機物の純生産量を基礎に行った。両植生の純生産量の基準値には, 主として国際生物学事業計画 (IBP) の調査結果を採用した (表1~4)。
    6) 純生産量である有機物生産は, 北海道, 東北, 中部で小さく, 関東以南では低緯度地域に行くほど大きくなる傾向がみられた。これは生育期間が南に行くにつれて長くなることが関係していた。CO2固定量, O2発生量, 蒸発散量には有機物生産と同傾向の地域的変異がみられた (表9)。
    7) ゴルフ場の規模別有機物生産量は, 18Hで1,148トン, 27Hで1,440トン, 27Hで1,936トンであった。CO2の固定量, O2発生量, 蒸発散量も規模別にほぼ同様の傾向であった (表10)。
    8) 全国のゴルフ場の総計をみると, 総面積は約27万haで, 有機物生産の総量は年あたり314万トン, CO2固定量は460万トン, O2発生量は336万トン, 蒸発散水量は11.7億トンであった (表11)。CO2固定量を排出係数で除して電力量に換算すると, 約110億kWhとなり, 約230万標準世帯の年間消費電力となった。このことは全ゴルフ場が, これだけの電力を発電する際に発生するCO2量を吸収固定する潜在能力を有することを示している。これは京都議定書の削減計画の森林整備による目標削減量である4,680万トンの約10%に相当するCO2量である。また336万トンの発生O2量は約1,225万人の年間に必要な酸素給源になることがわかった。
    9) 以上から, 全国のゴルフ場は, CO2とO2のガス交換, 水の蒸発散を通して大気の浄化, 気象改善に有効であり, 地球温暖化防止に寄与していることが判明した。
  • 柴田 忠裕
    2008 年 37 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 2008/10/31
    公開日: 2021/04/08
    ジャーナル オープンアクセス
  • 三浦 貞夫
    2008 年 37 巻 1 号 p. 32-33
    発行日: 2008/10/31
    公開日: 2021/04/08
    ジャーナル オープンアクセス
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