芝草研究
Online ISSN : 1884-4022
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38 巻, 1 号
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総説
研究論文
  • 加藤 正広, 安藤 光一
    2009 年 38 巻 1 号 p. 24-29
    発行日: 2009/10/31
    公開日: 2021/04/08
    ジャーナル オープンアクセス
    減農薬,無農薬管理条件下におけるクリーピングベントグラスの夏季衰退現象軽減対策の一助とするため,夏季の「シーワイツー」, 「L-93」, 「ペンクロス」の葉身の無機成分含量の違いを検討した。その結果,各品種の無機成分含量は,「ペンクロス」でCaとMgの含量が多く,「L-93」と「シーワイツー」はK含量が多い傾向が認められた。K/Mg比,K/Ca比は,「シーワイツー」, 「L-93」, 「ペンクロス」の順に高い傾向があり,この傾向に年次変動は認められなかった。葉身の刈り取り収量には明確な品種間差は認められなかったが,品質は「シーワイツー」, 「L-93」, 「ペンクロス」の順に高く推移する傾向が認められた。
短報
  • 佐々木 寛幸, 阿部 佳之, 松浦 庄司, 山本 博
    2009 年 38 巻 1 号 p. 30-32
    発行日: 2009/10/31
    公開日: 2021/04/08
    ジャーナル オープンアクセス
    屋上緑化にオガクズを副資材とする牛ふん堆肥をそのまま使用することの可能性を検討した。
    栃木県北部にある建物の屋上において, 市販の稲稚苗用育苗箱に牛ふん堆肥を充てんし, オノマンネングサ (Sedum lineare), メキシコマンネングサ (Sedum mexicanum), サカサマンネングサ (Sedum reflexum) を挿し芽した。その後12回にわたり上方部から写真撮影し, 画像処理により個体ごとの被覆面積の経時変化を計測した。その結果, 堆肥100%であっても, 3種のセダムは枯死することなく生育したが, オノマンネングサとメキシコマンネングサについては対照区と比較すると低い生育量となった。
  • Shota Masumoto, Takuma Shigyo, Motoaki Tojo
    2009 年 38 巻 1 号 p. 33-36
    発行日: 2009/10/31
    公開日: 2021/04/08
    ジャーナル オープンアクセス
    2007年4月に札幌市近郊のゴルフ場のフェアウェイのケンタッキーブルーグラスで激しい褐色雪腐病の発生が見られた。ゴルフ場の芝草類での褐色雪腐病の報告例は国内では見られないため,病原菌を同定して宿主に対する病原性を調べた。分離されたPythium属計5菌株の形態的特徴と菌糸生育速度反応を調べ,すべての菌株をPythium iwayamaiと同定した。この内の1菌株(OPU1452株)を代表として用い,リボソームDNAのITS 領域の塩基配列を調べた。その結果,福井県で褐色雪腐病を起こしたコムギから分離されたP. iwayamai菌株(CBS 697.83)の同配列と完全に一致した。播種後4週間のケンタッキーブルーグラスに対する病原性を直径10cmのポットを用いた接種試験で0°C下で11週間培養して調べた。その結果,接種区では植物体全体が枯死し,0°下から温室に戻しても葉や根の再生が見られなかったのに対し,無接種区では0°下での培養中に枯死した植物体はわずかで,その後に温室に戻すと葉や根の再生が見られた。
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