イ) 本研究は、日本各地より採取したシバ自生種の形質を明らかにし、地域的類似群の存在から地方的系統・品種の存在の有無を追求し、研究・利用面に貢献することを日的として行なわれた。
ロ) シバ自生種の諸形質を調査し、その中から、葉長・葉巾・葉長/葉巾・被覆度・地上部/地下部 (風乾重) ・葉数/節数の6形質を選び、それによって調査シバ自生種をいくつかの類似群に分類した。その結果、おおむね各地域に自生している種類は似た形質を示す傾向がみられた。
ハ) シバ自生種は、かなり多くの系統が存在すると考えられる。今回の報告は、今後のシバの系統・品種とその特性を明らかにすることによる応用面での発展への手がかりとなろう。
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