芝草研究
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16 巻 , 1 号
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  • 上田 顕秀, 反保 宏行, 谷 利一, 一谷 多喜郎
    1987 年 16 巻 1 号 p. 5-12
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    香川県下に発生するベントグラスの病害を調査し, ピシウム性病害を明らかとした。すなわち, 7月中・下旬と8月下旬~9月上旬の高温多湿期に発生する直径5~50cmの周縁部赤褐色の円型パッチから得た分離菌はPythium aphanidermatum (Pa) と同定された。また, 4月中旬から11月下旬にかけて, 不適切な耕種管理をしたグリーンに発生する1~5m3の不定型淡褐色のパッチから高頻度に分離される菌はP.vanterpoolii (Pv) と同定された。ペンクロスベントのソッドを用いた過湿条件下の接種試験によると, Pa区では15℃以上で発病し, 25℃と30℃で激しかった。一方, Pv区での発病は5℃, 10℃で軽度, 15℃~30℃で激甚であったCMA培地上での菌体発育の調査結果から, 両病害の発病時期の相違は病原菌の発病度の差異に一因があるものと推定された。Paによる病害は既報の“赤焼病”と判断されるが, Pvによるベントグラスの病害はわが国では未記載である。Pvはコウライシバ春はげ症の病原菌の一つとされているので, その動向の解明が今後の課題であろう。
  • 川添 永典, 五藤 武志, 佐野 忠男, 吉田 正義
    1987 年 16 巻 1 号 p. 13-20
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    芝草の侵入害虫チガヤシロオカイガラムシ (Antonzna gyanais Maske11) の経済的な合理的な防除法を確立するため, 四国地方のゴルフ場におけるこの虫の分布状態を調査するとともに, 接触殺虫剤・浸透殺虫剤を用いてその防除効果に影響する要因を分析して調査し, 検討した。
    (1) 高知県下の8つのゴルフ場でこの虫による被害を調査したところ, 1つのゴルフ場を除いて, 7つのゴルフ場でこの虫の被害がみられた。この虫の伝播は芝草の移動によって行われるので, 芝草の生産地ではこの虫の防除を励行するとともに, 芝草を入れる場合はそれに寄生する害虫を防除して定植することが望ましい。
    (2) 高知県の土佐カントリークラブにてこの虫の2化期の1令虫の発生する時期を中心にして, 1984年7月31日と8月11日個々に各種農薬を散布して防除効果を比較した。防除価の最も高いのはスプラサイド乳剤1000倍3l区で, 88.5% (7月31日) と79.9% (8月11日) の数値が得られた。しかし, この虫は単性生殖を営み, 産仔数は約200, 年2回の発生であるので, 高い防除効果でもすぐ元の密度にかえることが推察される。
    (3) ビニフェート乳剤1000倍3l区では66.2% (7月31日) と63.0% (8月11日) の数値が得られた。
    この両者の成分量を比較すると, スプラサイド乳剤は50%, ビニフェート乳剤は24%であるので, ビニフエート乳剤の場合はスプラサイド乳剤の約1/2の成分量しか散布していないことになる。もし, ビニフェート乳剤500倍3l/m2で散布したならより高い防除価を得られたと考えられる。
    ダイアジノン乳剤は1000倍1l区では35.1% (8月11日) と低い防除価である。これはダイアジノン乳剤はガス化があるため残効性が短かいことによると考えられる。
    (4) 7月31日と8月11日における両散布区の防除効果の傾向はほぼ同様な傾向を示した。2化期は1化期に比較してこの虫の密度は高く, 虫の生育は不斉一でいつでも卵が存在することが推察される。
    (5) 1985年, 浸透殺虫剤の粒剤 (アルフェート粒剤SDI―83Y3%粒剤をコガネムシ類の幼虫に使用する薬量 (9g~10g/m2) で防除試験を行ったが, 防除効果はあがらなかった。また, この虫の活動期にSDI―83Y粒剤1Og, /m2回散布 (7月27日と8月19日) を行ったが, 防除効果はあがらなかった。
    (6) 浸透殺虫剤SDI―83Y3%粒剤を1m2当り50gを散布して防除価を調べたところ, 86.2%という比較的高い数値が得られた。この虫に対して浸透殺虫剤を使用する場合は, 少なくともコガネムシ類の幼虫に対して使用する以上の薬量を施用する必要があろう。
    (7) 吸収口型のチガヤシロオカイガラムシに対して浸透殺虫剤を使用する場合は, 粒剤より乳剤の方が有利であろう。また, 急速に植物体内の濃度を高めるために芝刈りをして散布することも有効と思われる。
    (8) 芝焼きを1985年3月7日に, 不利な条件下で行ったが, 比較的防除効果があがった。芝草の根元が乾燥する12月~1月行えば, さらによい効果が得られるものと思われる。
  • 竹内 安智, 米山 弘一, 板橋 立也, 武田 俊司, 梁 桓承, 近内 誠登, 竹松 哲夫
    1987 年 16 巻 1 号 p. 21-24
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    本研究は新しい広葉雑草防除剤のクロルスルフロンにたいする日本芝の抵抗性の機構について解析を行ったものである。
    その結果, 被検植物のクロルスルフロンにたいする抵抗性の順位は無傷植物でもカルス細胞でも大きい順に, ノシバ≫イネ・食用ビエ≫ダイコンであり, 無傷植物でみられるノシバの抵抗性の発現は細胞レベルに基礎をおくものであることがわかった。これらの事実はクロルスルフロンにたいする植物間の選択性が薬剤の吸収, 移行の差によるものではなく, 薬剤の分解能にもとつくとする報告を強く支持するものである。
  • 三沢 彰, 松見 英樹, 宮下 修一
    1987 年 16 巻 1 号 p. 25-30
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    盛土のり面に高木植栽を行うことによって, のり面植生の種組成は多様で豊かなものとなる。また, このことは休眠型, 散布器官型と言った生活型組成からも同様に言える。これは高木植栽により生み出される多様な環境条件によることと, 植栽木自体あるいは高木に集まる鳥獣による種子供給の有利さに基因しているものと考えられた。
    以上のことから, 今回のような水田地帯など近傍植生からの木本の侵入が困難な条件下では, 盛土のり面に高木植栽を行うことはのり面の植生遷移を早める上で, かなり有利であることが示唆された。
  • 松田 昭美
    1987 年 16 巻 1 号 p. 31-44
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 藤井 信一郎
    1987 年 16 巻 1 号 p. 45-58
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 米原 享二
    1987 年 16 巻 1 号 p. 59-64
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 近藤 司
    1987 年 16 巻 1 号 p. 65-69
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 吉田 正義
    1987 年 16 巻 1 号 p. 70-94
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 小林 堅志
    1987 年 16 巻 1 号 p. 95-100
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
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