この試験はコウライシバ, 及びノシバに発生したリゾクトニアラージパッチの病斑に対して, 微生物資材 (オーレスG) を施用してその防除を試みたものである。
(1) スパイキングを行なった後に微生物資材を施用し擦り込み後散水を行なった区では, 病斑を16-18日間で健全状態に回復させることができた。
(2) スパイキングと微生物資材の施用後の散水を行なわない区では, 病斑を回復させることができなかった。
(3) 微生物資材からは蛍光性
Pseudomonasが抽出された。 更に, 微生物資材の処理区の芝の色が未処理の周囲の色と比較して非常に濃くなることから, シデロフォアの存在が考えられる。 この2点から状斑の回復には蛍光性
Pseudomonasの拮抗作用が働いたものと考える。
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