芝草研究
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2 巻, 1 号
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  • 能勢 和夫
    1973 年 2 巻 1 号 p. 4-8
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • II 茎の形態構造と栽培との関連
    本多 侔
    1973 年 2 巻 1 号 p. 9-11
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 小沢 知雄, 近藤 三雄
    1973 年 2 巻 1 号 p. 13-17
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 海岸に造成された芝草に発生するコガネムシの種類
    吉田 正義, 梅村 孝志
    1973 年 2 巻 1 号 p. 19-25
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    ゴルフ場の芝草を加害するコガネムシの種類と被害場所を探索する方法を明らかにするため、予察灯を設置してコガネムシ類を採集するとともに、場内における成虫の食餌植物の調査、およびグリーンに昼間と夜間に飛来するコガネムシ類の採集を行なった。
    (1) このゴルフ場の芝草を加害する最も重要なコガネムシはチビサクラコガネで、成虫は夜間活動性の昆虫であり、その発生の多いのは6月中旬から7月上旬の期間である。
    この虫の分布は南部の砂土地帯に多く、9番グリーン東の芝山および15番グリーン東西のラフで、その異常発生の現象が確認された。
    また、これらの生息環境では芝草以外の植物がまったくないことから、成虫も幼虫と同様に芝草を食害することが推察される。
    (2) 成虫は日没直後 (午後7時頃) 芝草から地上に現われ、次第に密度を増加し暗闇の空中を飛翔した。飛翔の最も盛んな時刻は7時20分頃で8時頃まで続いた。8時頃を過ぎると、成虫は芝草の上に降りて交尾したり、雌雄集まって団子状にかたまり、40頭を越える集団になる場合があった。その後時間の経過とともに芝草の中に潜土した。
    (3) 予察灯に最も多く飛来したのはヒメコガネで次はアカビロウドコガネ、ドウガネブイブイ、ヒメサクラコガネ、チビサクラコガネ、オオサカスジコガネ、ハンノヒメコガネ、コガネムシの順で、その他15種のコガネムシが採集された。マメコガネは誘殺することができなかった。
    (4) コガネムシ類の成虫の食餌植物として16科29種の植物が発見され、マメコガネ、ヒメコガネ、ドウガネブイブイ、コフキコガネ、コガネムシ、ハンノヒメコガネ、ヒメサクラコガネの7種の加害が確認された。また、これらの幼虫は芝草の根を食害することが推察された。アカビロウドコガネ、チビサクラコガネ、オオサカスジコガネの加害をみることはできなかつた。
    (5) 日中最も多く飛来したのはマメコガネで夜間はまったく採集されなかった。夜間飛来したのはチビサクラコガネとオオサカスジコガネで、日中の活動はまったくみられなかった。ドウガネとヒメコガネは日中飛来する個体もみられたが、夜間の活動がやや強い傾向がみられた。
  • チビサクラコガネ成虫の夜間活動
    吉田 正義, 釜野 真樹
    1973 年 2 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    海岸砂地に造成された芝草を加害するコガネムシはチビサクラコガネでその密度は非常に高く、被害も意外に大きいことが明らかになった。著者はこの虫の防除の目的をもって、成虫の地上への出現の機構、夜間行動に関する知見を得るため実験を行なった。
    (1) 野外における成虫の地上出現の平均時刻は午後6時31分、飛行開始のそれは6時56分であった。地上出現時における平均照度は231.3luxで飛行開始時におけるそれは39.4luxであった。室内実験における成虫の地上出現の平均照度は芝草で54.9lux、飛行開始時のそれは5~18luxで、いずれも野外のそれより多少おくれた。
    (2) 芝草に直射日光の当らない場所では、芝草を遮蔽することにより成虫は地上に出現した。遮蔽後15分で成虫の出現率はおゝむね一定に達するので、成虫の密度を調査することが可能であった。成虫の出現率と照度との関係は逆の相関がみられ、照度がある程度低下してから成虫の出現が始まった。
    (3) 成虫の活動時間帯は夜間であるのでその活動音をマイクロホンでとらえ記録した。飛翔活動の最も盛んなのは午後7時から8時の間で、交尾はこの時間帯かその直後行なわれることが観察された。この時間帯を過ぎると潜土する個体が多くなるので、成虫期の防除はこの機会をとらえて行なう必要がある。
    (4) 成虫を芝草と砂の中に放飼してその寿命を比較した。砂の中では飼育後6日目で100%が死亡したが、芝草の方がはるかに寿命が長く20日間も生存した個体が現われた。成虫も幼虫と同様に芝草を食害することが推察された。
  • ドウガネブイブイの幼虫の飼育
    吉田 正義, 藤山 静雄
    1973 年 2 巻 1 号 p. 33-36
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    ドウガネの幼虫の簡便な飼育法を考案するため、豆乳・寒天・ショ糖を餌とした人工飼料による飼育と、各種の広葉樹の葉を餌として普通飼育を行ない、幼虫の生長速度と死亡率を比較した。
    (1) 人工飼料による飼育の幼虫は普通飼育の場合のそれにほぼ匹敵する生長速度を示し、人工飼料による飼育は可能と思われる。
    (2) 成虫の食餌植物であるコナラ、カキ、クリ、フジ、ブドウ、サクラ、の葉を用いて幼虫の飼育を行なったが、飼育はいずれも可能であった。
    (3) コナラ、カキ、クリの場合の生長速度は大きかったが、サクラではやゝ劣った。
    (4) 飼育期間中における死亡率を比較すれば、サクラ、フジ、カキの場合の死亡率は少なく、コナラ、クリの場合は高かった。普通飼育の餌としては、カキの葉が適当と考えられる。
  • および処理時間に関する研究
    高畑 滋, 福居 文男, 八木 均
    1973 年 2 巻 1 号 p. 39-44
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    道路側面のケンタッキーブルーグラス・オーチャードグラスなどを主体とする芝地の刈払い労力を軽減しようとして、草丈抑制剤モルファクチン・MH混合剤 (CF125エース) の処理方法を検討した。
    時期は、早春の草丈5~10cmの頃が最も効果的で、これより遅くても十分な効果がえられないし、これより早い時期 (前年秋、融雪直後) に処理しても、一時的な剤制効果しか期待できない。薬量は2kg/10a処理すれば一シーズン刈払いをしないですむ。刈払後処理も効果があり、草生密度が低ければ1.5kg, /10aの薬量でもよい。
    現在のところ、薬価が高く、刈払いコストとくらべてもあまり有利ではないが、高速道路、ガードレールなど構造物周辺のような刈払いが困難なところに適用の場面がある。
    毒性はきわめて低いが、散布にあたっては他の植物に飛散しないように注意しなければならない。
  • 細辻 豊二, 阿津沢 新二
    1973 年 2 巻 1 号 p. 47
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    (1) 農薬取締法の改正により従来の土壌殺虫剤が殆んど使用出来なくなったので、その代替農薬の試験をマメコガネ幼虫を対象に予備的に行なった。
    (2) その結果ダイアジノン剤がアルドリン剤とほぼ同じ効果を示し、他の4供試薬剤は効果がなかった。
  • ―農学進歩総報および年報, 造園学篇より抜録―
    北村 文雄
    1973 年 2 巻 1 号 p. 49-51
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 柳 久
    1973 年 2 巻 1 号 p. 52-53
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
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