芝草研究
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7 巻, 1 号
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  • 渡辺 裕之
    1978 年 7 巻 1 号 p. 5-10
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 蔭山 力
    1978 年 7 巻 1 号 p. 11-16
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    (1) 仙台市の中心部におけるグリーンベルトに侵入して繁殖する雑草の植生を調査したところ, 平均して芝生の約50%が雑草に占拠されていた。繁殖に関する雑草の生活型では風水散布型 (46%) と重力落下型 (36%) が多く, 5月から8月までの4ケ月にわたり生育を続けたのはセイヨウタンポポ, スズメノカタビラ, オオバコ, シロツメクサであった。
    (2) 帰化植物の繁殖が顕著であり, 種類数による帰化植物率はほぼ50%であるが, 被度による帰化植物率は80%を越える時期があった。特に都市砂漠の指標植物といわれるセイヨウタンポポの優占度が常に高くて仙台市のグリーンベルトの環境悪化を示している。
    (3) 街路の方位と高層建築物や街路樹の被陰による日照の不足は, 芝草の生育と雑草の植生を左右するため, 日光の殆んど直射しないグリーンベルトには, 芝草に代わる耐, 好陰性の地被植物 (例えばナガハグサフッキソウなど) を検討する必要がある。
    (4) 芝草の管理に関して機械刈による芝刈の作業量を実験した結果, 仙台市が実施している月1回の芝刈では, 芝草, 雑草ともに徒長するため作業能率は53%と半減した。現在, 仙台市がグリーンベルトにかけている芝生管理費は35円/m2/1年で, 都市公園の芝生管理費の全国平均80円/m2/1年の半分にも及ばない。これを改善するために, 芝刈回数は月2回以上とし, 加えて適正除草剤の使用と乾燥時の灌水を実施することにより, 正常なるグリーンベルトの回復を望むものである。
  • 高畑 克巳
    1978 年 7 巻 1 号 p. 19-23
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 笹沼 守
    1978 年 7 巻 1 号 p. 24-25
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 池田 一, 星野 光之
    1978 年 7 巻 1 号 p. 27-34
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    この報告は, 北海道 (北緯42度30分) から沖縄 (北緯26度10分) に至るわが国各地から集められたシバ (Z.japonica) 24点の形態的及び生理的特性の変異について検討したもので, 得られた結果の大要は次のとおりである。
    1) 形態的な特性―葉身長, 葉幅, 稈長及び穂長―には供試した生態型間に有意な差が認められた。
    上記特性の最小及び最大値は, 葉身長においては10.1-20.4cm, 葉幅は0.34-0.51cm, 稈長は7.2-15.0cm及び穂長は3.2-4.9cmであった。
    大型のものは, 長久手, 阿蘇―3の生態型であり, 小型のものは北海道, 岩手の生態型であった。一般に高緯度地帯から集められた生態型に小型のものが多かった。
    2) 出穂始期は4月4日から5月17日の範囲にあった。出穂始期と採集地の気温や日長との間に相関関係は認められなかった。
    3) 萌芽期と冬枯れ始期は低緯度地帯から採取された生態型に較べ, 高緯度地帯から採取された生態型が早い傾向があった。
    4) 数生態型間で, 耐塩性, 耐肥性及び刈取り抵抗性などの特性に有意な差が認められた。
    5) 一般に, 夏季及び秋季における地上部の生長量は高緯度或は高標高地帯より採集された生態型よりも低緯度或は低標高地帯より採集された生態型の方が大であった。
  • 大原 洋一, 沢田 壮兵, 松本 忠司
    1978 年 7 巻 1 号 p. 35-40
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    ベントグラス草種のアストリア品種を用いて分けつを中心とした形態実験を実施し, 次のことが判明した。
    1) 分けつ数は播種後, 経時的に増加し, 高温にもあまり左右されない。播種量の少ない程, 分けつは旺盛で刈高は一般に低刈り程, 良好であった。遮光による影響もあり時間がたつにつれ, この差は広がるものと考えられる。
    2) 茎一本当りの葉数は分けつの活発な区ほど少なく, 刈取りの高さ, 遮光による影響はあまりなかった。
    3) 伸長量は播種量によって特徴的な推移を示した。すなわち少播種量区は伸長の方向が横であり, 多播種量区は上へ伸長した。刈高による影響も顕著で高刈区ほど光合成が活発で伸長も大きい。生育初期は遮光区でも徒長により陽光区とあまり差はなかったが, 後半かなり伸長量が鈍化した。
    4) 分散分析を各種の条件で実施し, その有意性を検討した。その結果, 表, 図おおよび圃場試験を裏づけるような信頼性の高い結果を得た。とくに密度と刈取りの高さが芝草の形態に与える影響が大きく, 播種月日, 光要因は今回の試験では明確な結論を見い出せなかった。
  • 吉田 正義, 稲森 誠, 廿日出 正美
    1978 年 7 巻 1 号 p. 43-48
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    大谷ゴルフセンターの芝草地に予察燈を設置してガ類の発生消長を調査しながら, 1975年はシバツトガの成虫期に, 1976年は2化期のふ化直後の幼虫に対して薬剤を散布して, 次世代に発生する成虫の誘殺数により防除効果を比較した。
    (1) 1974年は1化期に防除を行わなかったため2・3化期において異常発生が起こり, 薬剤を散布しても被害を防止することはできなかった。
    (2) 1975年は1化期の成虫に対して防除を行ったが2・3化期に多数の成虫が発生して防除効果はあがらなかった。また, 各化期の成虫期における防除効果は各発生推測量の約20%にすぎなかった。
    (3) 1976年はカルホス乳剤による2化期のふ化直後の幼虫に対する防除試験を行った。その異常発生が予想される状態であったが, 3化期における成虫の半旬別誘殺曲線のピークを446頭におさえて, その防除効果は非常にあがった。3化期における成虫の発生推測量の約11%に減少きせた。
    (4) シバツトガを防除する場合は1化期の羽化が終了した直後に, 晴天の日をえらんで, 残効性の長い農薬を散布する必要があろう。
    (5) 1976年のスジキリヨトウに対する薬剤散布の影響は, 3化期の成虫の発生がほとんどみられないくらい防除効果があがった。芝草地でガ類の防除対策をたてる場合は, シバツトガを対象にする方が得策であろう。
  • 村田 道雄, 阿津沢 新二
    1978 年 7 巻 1 号 p. 50-52
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    1.第2報で報告したごとく, きわめて苛酷な条件下ではイソキサチオン乳剤による薬害が現われたティフグリーン, およびティフウェイに対し, 実用殺虫濃度およびその2倍量の薬量を使用した場合の, 散布を重ねることによる累積影響の有無について試験をした。
    2.ティフグリーンは, 0.25g/m2および0.5g/m2で20日の間隔で3回, ティフウェイは, 0.25g/m2および0.5g/m2で20日の間隔で3回, ならびに10日の間隔で5回散布をおこなったが, いずれの試験区とも感受性 (薬害) を認めなかった。
    3.第1報, 第2報および本報の実験結果より, イソキサチオンは, わが国で一般に用いられる主要な種類のシバに対して, 通常の使用方法では全く安全な薬剤と考えられる。
  • 1978 年 7 巻 1 号 p. 51-52
    発行日: 1978年
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • ―造園学年報より抜録補筆―
    北村 文雄
    1978 年 7 巻 1 号 p. 54-55
    発行日: 1978/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
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