可視化情報学会論文集

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本著者らが見出した十字交差二円柱系で発生する縦渦励振については，これまでの実験条件が限られており，その一般性は確認されていない．本研究では，測定断面□200 mmのウォータートンネル，□320 mmおよび□1800 mmの二つの風洞で，直径d = 20 ~ 127 mm円柱を用いて実験を行い，十字交差二円柱からの縦渦流出現象の一般性を検証した．風洞実験ではタフトグリッド法を，ウォータートンネルでは染料注入法を適用して縦渦を可視化した．風洞での定量的な測定と可視化された流れの観察から，上述の広い実験範囲で十字交差二円柱から縦渦が周期的に流出することを確認した．また，二円柱の間隔sと直径dの比s/d < 0.25のときtrailing vortexが流出し，0.25 < s/d < 0.5ではnecklace vortexが流出することを確認した．これらの二種類の縦渦のストローハル数とレイノルズ数の関係は個別の実験条件によらず，定性的に一致することが示された．

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