この論文では,側壁から加熱・冷却される水平正方形流路(流路断面の1辺の長さ:
L)内に生じる複合対流(スワール流)の流動状況について議論した.なお,流動状況は実験と数値解析とで確認した.作動流体は水とした.実験における可視化には染料注入法を用いた.数値解析では支配方程式をSIMPLE法にて解いた.なお,対流項の離散化にはQUICKを適用した.流路入口におけるレイノルズ数Re は100であり,リチャードソン数Ri (=Gr /Re
2) は16から180の範囲で行った.可視化実験及び数値解析の結果から,スワール流はRiの増大と共に活性化し,スワール流のピッチ
PはRiの増大と共に減少した.また,無次元ピッチ長
P /
L はRiの冪関数として示された
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