本論文では,スペックル状ノイズと奥行き方向の粒子像伸びを抑制することで,ディジタルホログラフィ粒子計測の精度向上が図られることを示す.ホログラム再生時に再生像から背景光を除くことで,スペックル状ノイズを抑制し,デコンボリューション法により,奥行き方向の粒子像伸びを抑制する.本論文では,まず,数値シミュレーションで,粒子検出数,粒子検出精度を従来手法と提案手法で比較し,提案手法の性能を評価する.次に,観測実験において,3次元空間で,粒子の運動を捉えられることを確認することで,現実の流れにおける提案手法の有用性を示す.