テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
16 巻, 84 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1992 年 16 巻 84 号 p. Cover1-
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 原稿種別: 目次
    1992 年 16 巻 84 号 p. Toc1-
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 木原 正人, 村上 純, 田所 嘉昭
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 1-6
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    3次元テンソル積展開は,特異値分解を3次元配列に拡張したもので,カラー画像や動画像のデータ圧縮に応用することができる.我々は,この展開を利用して,文字列の混在したカラー画像からの文字列領域抽出法の検討を行っている.今回,簡単な例についてシミュレーションを行った結果,文字列領域が絵柄領域から分離抽出できることが分かった.また,この手法を用いると展開ベクトルの簡単な操作により,文字列の色を異なった色に変えられることも分かった.
  • 棟安 実治, 辻井 訓, 雛元 孝夫, 玉井 克典
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 7-14
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    2次元IIRフィルタは、非直線位相性のひずみを別とすれば比較的少ない演算量で、柔軟な処理を行うことができる。しかし、平滑化について考えた場合、エッジ部分などで十分な結果が得られるとは限らない。本論文では、まずRoesserモデルに基づいた簡略形フィルタを示し、4方向処理との組み合わせによって画像ひずみを生じることなく、種々の画像処理を行う方法について提案している。次に、効果的な雑音除去のために、IIRフィルタとメディアンまたはニューラルといった非線形処理を組み合わせた2種類のハイブリッド型フィルタについて提案している。この二つの手法は、計算量、柔軟性、精度について各々特徴を持っている。さらに、幾つかの処理例を通して、各手法の有効性を検証している。
  • 斎藤 英雄, 橋本 正一, 中島 真人
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 15-22
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    PSFのパラメータ分布を推定しながらシフト・バリアントな劣化画像を復元するための手法について述べる.本研究では,劣化画像はレンズ形の焦点外れ及びカメラのブレによるものと想定する.このように劣化要因を限定することにより,PSFの推定問題を,焦点外れにより生じる錯乱円の直径及びブレの幅という,PSFのパラメータ分布の推定に置換える.そして,複数のPSFのパラメータに対応するウイーナフィルタによる複数の復元画像を用いて,劣化画像におけるパラメータを推定し,シフト・バリアントな劣化画像を局所的に復元する.本報告では,提案された復元アルゴリズムの有効性を検証するために,計算機により模擬的に劣化させた画像とカメラにより実際に撮影された劣化画像の復元結果を示す.
  • 北野 賀久, 宮川 達夫
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 23-30
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本論文では数種類からなるテクスチャ画像の領域分割を人間の視覚情報処理をヒントに,LOGフィルタと確率緩和により行う方法を提案する.まずLOGフィルタによりテクスチャ構造の様々な大きさで生じている変化を,複数の空間でとらえ,複数の方向成分で抽出し,その局所密度を各テクスチャの特徴量とする.次に得られた特徴量から確率緩和により領域分割を行う.その際,大域性,つまり画像全体の構造を考慮する必要がある.そこで本論文では人間が画像を全体から部分の方向でとらえていることを模倣することで,大域性を考慮する方法を提案する.最後にこれらの提案を実際の画像に適用し,その有効性の検討を行った.
  • 福島 和恵, 島谷 明, 鎧沢 勇
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 31-38
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    LOGフィルタのマルチスケーリングを実現するため、フィルタスケールの選択方法及びその統合方法に関する検討を行なった。従来、フィルタスケールの決定基準は不明確であり、使用者が経験に基づきアドホックに与えていた。本報告では、フィルタスケールを人間の視覚特性、特に、いくつかの異なる空間周波数チャネルを用いて処理を行なう性質に倣って与える手法を提案する。その際、対象画像のパワースペクトルを解析し、多様な参照面像の平均的パワースペクトルとの比較を行なうことにより、画像内容を考慮したスケール決定を行なっている。本手法により、人が見て自然なエッジが得られることを確認した。
  • 黒田 浩之, 宮腰 政明, 新保 勝
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 39-45
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    凸射影法は原画像が持つ特徴から複数の凸集合を形成し、非線形射影作用素を用いて各凸集合の共通部分に属する原画像を反復的に求める手法である。しかし、従来凸射影 法では特別な条件の場合を除いて、復元画像への弱収束しか保証されていないばかりでなく、復元結果が複数の非線形射影作用素の順序に依存し、共通部分のどのような画像に収束しているかも不明であった。そこで本稿では、Browderの強収束定理を画像復元に応用することにより、射影作用素の順序に依存せず、劣化画像から共通部分への距離射影の点に強収束していく形で復元画像を求める。
  • 滝嶋 康弘, 和田 正裕
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 47-54
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    近年、低ビットレートビデオ符号化技術が多様なアプリケーションで利用されるが、変化の激しいシーンなど厳しい画像では、従来の方式においては駒落し、粗い量子化によるブロック歪など、artifactが生じ、著しい画質劣化を招いていた。これに対し、入力画像に適応的にローパスフィルタをかけることにより、主観画質の向上が図れる。本稿では、符号化出力レート、画質のバランスの両者を考慮し、通過村域を最適な値に選ぶ、可変プリフィルタの最適制御方式に関し、報告する。また、計算機シミュレーションの結果により、量子化だけによる制御より高い主観画質を与えることを示す。
  • 岩橋 政宏, 大山 公一
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 55-62
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    画像などのディジタルデータを圧縮符号化して得られたビットストリームの一部をデコードすることで、サイズの縮小されたデータを再生する各種実現方式を比較する。一般的にディジタルデータを縮小すると、サンプリング周波数が低くなるので周波数空間にてエイリアスが発生する。その結果、デー夕の波形が歪んでしまう。この劣化量に対し、筆者らは先に、システムの入出力関係をZ変換領域で記述することで解析的な導出を試みた。しかしその解析は振幅のみに限られ、位相には触れていない。本稿では変換に伴う位相シフトの問題も含め、前回行わなかった新たな比較結果を報告する。
  • 金丸 利文, 北島 秀夫, 白川 智昭, 小川 吉彦
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 63-70
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    動画像処理において高精度で動きベクトルを検出することは非常に重要な処理技術である.動きベクトル検出の究極の姿は,画素毎にそれを高精度で検出することである.本論文では画素毎の動きベクトルをブロック・マッチング法で検出できることを示す.また,階層画素情報を用いた動きベクトル検出法において,階層を画素数が増加する方向に拡張することによって,ブロック・マッチング法を用いて画素毎の動きベクトルを検出する方法を実現させる.さらに,近傍ブロックの動きベクトルの参照を通じて検出精度の向上させる方法を示す.また,実例によりこれらの有効性を確認する.
  • 今泉 浩幸
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 71-76
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    従来のDPCM符号化器では、符号化する画素の値とその予測値との差である予測誤差値を量子化することでビット低減を行っていたが、予測誤差値の出現範囲や発生確率分布は予測値ごとに異なり、予測値ごとに最適な量子化特性を設計することで、符号化誤差の低減を図ることができる。本稿ではテーブル参照メモリ方式により構成した各種の予測符号化器の比較を行い、設計した予測値適応量子化器が符号化誤差や伝送路符号誤りによる画質劣化の低減に効果的であることを示す。また、予測符号化における量子化特性や伝送路符号誤りの伝搬の解析に有用な符号割当図を導入し、各種の予測符号化器の特徴を明確にする。
  • 川島 正久, 井上 雅広, 富永 英義
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 77-84
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究ではCCITTによるATM網の標準化において検討されているUPC(Usage Parameter Control)を考慮し,平均レートが規定された場合の映像伝送手法について検討する.まず平均レートを定められた値以下にするレート制御手法を提案する.次にシミュレーションにより,映像品質,セル廃棄率,網の輻輳の継続時間について,平均レートの規定に基づく伝送と従来の固定レート伝送,固定量子化ステップを用いた可変レート伝送との比較,更に異なる平均レート算出区間による平均レートに基づく伝送の比較を行なう.シミュレーション結果から,平均レートの規定に基づく伝送では,固定レート伝送に比ベシーンチェンジにおける画質が改善され,固定量子化ステップを用いた伝送に比ベセル廃棄率,輻輳の継続時間が大幅に改善されることを示す.また平均レート算出区間を長くするとズーミング,パニングなどによる短期的なレートの上昇も許容され画質はより安定するが,多重度数が低い場合セル廃棄率は高くなり,輻輳の継続時間も長くなることを示す.
  • 八木 伸行, 福井 一夫, 榎並 和雅, 佐々木 信之, 金野 雄二, 斉藤 英貴, 富田 龍一郎
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 85-92
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    NTSC信号およびHi-Vision信号に対して,時空間フィルタ,動ベクトル検出,輪郭抽出,幾何学変換,色処理,パタンマッチング,画像合成,テキスチャマッピングなど様々な画像処理機能をビデオレートで実行できる映像信号処理用プロセッサHD-Picotシステムを開発した.HD-Picotシステムは,ネットワークで結合された同一のハードウェア構成のプロセッサ16台を含むクラスタを多段に接続して構成されたマルチプロセッサシステムである.各プロセッサに画像メモリをもたせてメモリアクセス競合を避けたこと,プロセッサ間が任意に接続できるネットワークの採用によりパイプライン動作と並列動作の同時動作を可能にしたこと,同期信号を用いたシステム制御を採用したことなどにより,プロセッサ数にほぼ比例した処理能力を実現することができる.
  • 栗田 泰市郎
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 93-100
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    1125/60/2:1の走査パラメータを持つハイビジョンの倍速走査方式を対象として、走査方式によるカメラ特性の変化、インタレース妨害の程度を測定または検討し、画質評価実験を行った。対象とした方式は順次(1125/60/1:1)、120/2:1(1125/120/2:1)、2250(2250/60/2:1)方式などである。その結果、走査パラメータと撮像管型カメラの時空間解像度の関係が明らかになった。解像度の走査方式間差が最も大きいのは時間解像度においてである。インタレース妨害については、フィールド数を増加させることによるインタレース妨害低減の状況が明らかになった。これらの走査方式による走査線妨害、解像度、総合画質の主観評価実験結果を示した。
  • 石橋 豊, 西村 一敏, 中野 博隆
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 101-106
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ディジタル通信網と画像圧縮技術を組み合わせた全ディジタル方式のビデオオンデマンドは,高度情報通信時代の魅力あるサービスの一つである.しかし,ビデオオンデマンドを実現するためには,解決すべき課題がいくつかある.その課題の一つは,早送り・逆早送り等の特殊再生と多重アクセスの両立であり,早送り・逆早送りを行うと蓄積装置への負荷が大きくなって多重度に制約を与えるという問題がある.本報告では,この問題を解決するため多重早送り・逆早送りの新技術を4種提案すると共に,フレーム毎の柔軟な特殊再生の実現方法,迅速な特殊再生機能の切り替え方法等を提案する.また,本報告では,これらの新技術を確認するために試作を進めているビデオオンデマンド実験システムについても報告する.
  • 中尾 剛, 江口 正義, 不破 泰, 中村 八束
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 107-114
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    我々は,振幅変復調をソフトウェアでリアルタイムに実行することが可能な変復調のアルゴリズムの研究を進めている.ここでは,高速変復調を行うための新しい信号処理方式を提案する.本システムは,同調処理において,フィルタを微分方程式で近似する方式を用いる.この方式を用いると,従来からのコンボリューション計算を用いたフィルタに比べ,計算量を1/4に減少させることが可能である.そのため,変復調の高速実行が可能となる.
  • 太田 聡, 藤井 伸朗
    原稿種別: 本文
    1992 年 16 巻 84 号 p. 115-122
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ATM網における今後の課題の一つとして,標準化されたTMNモデルに従ったバーチャルパスの遠隔試験の問題を挙げることができる.そこで,本稿ではTMNモデルをバーチャルパス試験に適用する際発生する2つの問題を検討対象とする.1つは適切な情報モデルの定義であり,もう1つはデッドロックを起こすことなく一貫性のある試験環境を保証するコンカレンシ制御の実現である.コンカレンシ制御については手法のオルタナティヴを挙げ,計算機シミュレーションを用いた比較を行なっている.情報モデル定義については試験情報の蓄積と抽出の容易化とコンカレンシ制御を効果的に提供することを狙い,定義手法を提案する.
  • 原稿種別: 付録等
    1992 年 16 巻 84 号 p. App1-
    発行日: 1992/12/18
    公開日: 2017/10/06
    研究報告書・技術報告書 フリー
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