植草学園短期大学紀要
Online ISSN : 2433-5541
Print ISSN : 1884-7811
20 巻
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  • 2019 年 20 巻 p. 0-
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
  • 中澤 潤
    2019 年 20 巻 p. 1-9
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
    年長幼児(N=26)を対象に、情動喚起刺激(MISC)視聴時の情動制御(外顕的指標としての表情変化 と内的生理的指標としての体表温変化)と仲間適応(仲間からの友人選択と教師による行動評定)との関連 を検討した。友人選択では、情動喚起場面で情動の表情表出が少ないこと、体表温の低下が大きいことは友 人からの仲間選択の少なさと関連していた。行動評定では向社会性の高い女児はポジティブ場面で表情表出 が多かったが、体表温変化との間には有意な関連は見られなかった。この結果は、幼児の仲間関係の背景に 生理的レベルにおける情動の鎮静化、情動の表情表出という情動制御が影響していることを示している。今 後さらに、幼児の自己制御の乳児期からの先行要因の解明が課題となることを論じた。
  • 相磯 友子
    2019 年 20 巻 p. 11-20
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
    本稿では、外国人集住地域の学校に資する示唆を得ることを目的として、外国人集住地域の学校に関する 研究を、学校に焦点を当てた研究、地域に関する研究、国レベルの教育施策の3つに分けて概観した。その 結果、今後必要と考えられる研究の方向性として以下の5つを見出した。1つ目は学校の教育実践と児童生 徒間の交流の関連を検討する研究、2つ目は、外国人の親と学校のディスコミュニケーションを解消するための研究、3つ目は、外国人児童生徒が多数在籍する学校の新しい学校文化を探求する研究、4つ目は、住 民のセグリゲート化と自治体の教育支援のギャップをつなぐ研究、5つ目は、国の教育施策や教員養成な ど、より大きな教育構造に関する研究であった。
  • 堀 彰人
    2019 年 20 巻 p. 21-28
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
    幼児期に始まることの多い吃音に関する初期の相談の状況について、保健師、保育士、幼稚園教諭等を対 象とした質問紙調査を行い検討した。職種によって多少異なるものの、子どもに「ゆっくり話す」ことを求 めるなど、現在、誤りと考えられている対応が一定程度なされていた。吃音に関して専門職との連携経験が あること、リーフレット等の情報源に接した経験があることにより、具体的な環境調整や連携に関する適切 な助言がなされている可能性が示唆された。また、「伸発」タイプの吃音について、相談の継続や専門機関 への紹介の必要性意識が相対的に低く、吃音の症状や進展に関する知識や専門家へ紹介する判断基準等について目に触れやすい形で 情報を発信していくことが必要と考えられた。
  • 習熟度別グループ編成による実践
    長嶺 章子, 石井 恵子, 石井 博子, 石橋 葉子, 糸日谷 章子, 柴辻 純子, 水村 明子, 山中 和穂
    2019 年 20 巻 p. 29-43
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
    本稿は、短期大学保育者養成課程1年生のピアノの授業(保育の表現技術Ⅰ(音楽表現))を対象に試み た、習熟度別指導の実践報告である。この授業は必修科目であり、1クラス約50名の学生に対し、8名の教 員による個別指導を実践している。履修者の習熟度は、初学者から長期間にわたって学習している者まで多 様である。以前は、各グループ内に多様な習熟度の学生が混在するグループ編成を採用していた。この編成 においては指導時間の公平性や学習者心理への影響等において課題があった。そこで本実践では、習熟度が 同程度の学生によるグループ編成を試みた。その結果、指導時間の不平等が是正され、各自の習熟度に適し た内容で指導することが可能となった。さらに、学修上の配慮を必要とする学生に対し、より適した支援を することも可能となった。
  • 災害・緊急時の専門力・人間力の育成
    布施 千草, 根本 曜子, 山田 美知代, 清宮 宏臣, 時田 猛, 三野宮 純一, 平井 敏一, 山口 温子
    2019 年 20 巻 p. 45-55
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
    本学では平成23年から繰り返される大災害にその都度被災地支援を行ってきた。「災害・緊急時の専門力・ 人間力の育成」をテーマに取り組んできた。平成27年度は千葉市との共同研究で拠点的福祉避難所運営訓練 を実施し、平成28年度は2回目の訓練を実施した中で、教育的課題が生じた。これに対し29年度体験的に学 ぶプログラムによって学生たちは要配慮者である障害のある方に対し、理解が深まった。この経緯を踏まえて 30年度は3回目の訓練が行われた。今年度は全学的に取り組むことを前提に短大特別支援教育専攻、大学保 健医療学部の学生も動員して行われた。そこから全学的に取り組む体制、要配慮者により実践的な支援の検 討、いかに学生の主体性を引き出すか、いかにリアルな設定をするかなど新たな課題が浮かび上がってきた。
  • 植草 一世, 長嶺 章子, 堀 彰人, 田村 光子, 松原 敬子, 根本 曜子, 相磯 友子, 久留島 太郎, 山本 邦晴, 佐藤 愼二, ...
    2019 年 20 巻 p. 57-67
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
    近年本学で行われてきた保育者養成における多様性を見据えた授業や行事(活動)について検討した。本 学の特色となる、子どもの多様性を理解し、それを踏まえた保育の展開を促す意味で、これまで教員はそれ ぞれインクルーシブ保育の学びを授業にとりいれる等、授業や行事(活動)を工夫してきた。本論文ではそ れらの授業を示すとともに、今年さらに展開された本学の学内にあるビオトープ「植草共生の森」を活用し た活動による、学生が自分自身の感性を磨き本質に触れる等、学びの質を視野に入れた授業を示した。本研 究は、このような短大教員の専門性を活かした様々な授業や活動はバラバラに存在するのではなく、学生が 多様な人や子どもと付き合うことや多様な活動を経験することで多様な見方ができることによって、インク ルーシブ保育を促進する保育者を養成する助けとなっていることを明らかにした。
  • ムーブメント教育・自立活動の考えを生かした運動プログラムの実践を通して
    野村 隆之, 佐藤 愼二
    2019 年 20 巻 p. 69-76
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
    児童が主体的に学習に取り組むために、自立活動の視点に基づくアセスメントとムーブメント教育の考え を生かした運動を行い、その効果についてインターバル記録法や行動分析シート等を活用し検証を行った。 その結果、対象児童が自分から学習に取り組む、周囲とかかわり合いながら活動する等の活動場面が増え、 運動が児童の主体的活動におよぼす有用性が示された。
  • 人生の意味と幸福についての一考察
    壁谷 彰慶
    2019 年 20 巻 p. 77-82
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
    フランツ・カフカの短編「断食芸人」の終幕で、断食を続ける芸人が、見世物小屋の監督に対し、自らの 生き方は世間からの「感心」に値しないことを吐露するやりとりがある。彼が死に際に残したこの言葉は、 読み手にいくつかの解釈の余地を残しており、その多義性は、「よい/悪い」や「幸福/不幸」などの価値 に関わる倫理的概念について、哲学的な示唆を与えるように思われる。以下では、「断食芸人」の終幕から 読み取れる「感心」の多義性を整理し、この作品が価値や「幸福」に関して示唆することを確認する。
  • 2019 年 20 巻 p. 83-
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
  • 2019 年 20 巻 p. 84-
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/28
    ジャーナル フリー
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