人間と環境 電子版
Online ISSN : 2185-8373
ISSN-L : 2185-8373
12 巻
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論文部門
  • 吉武久美 窪田由紀
    原稿種別: 本文
    2016 年 12 巻 p. 1-11
    発行日: 2016/08/31
    公開日: 2018/04/23
    ジャーナル フリー
    本研究手法では、予防的視点に立った心理教育とこれまで一般的に行われていた防災教育を組み合わせ、 「心の減災教育」プログラムを成人対象として開発し、その効果を検証することを目的とした。A 県 内の市民講座や研修会においてプログラムを計 11 回実施した。受講者は 426 名(女性 151 名、男性 269 名、不明 6 名)であった。ぷろぐらむは、「災害時の心理的反応」、「災害ストレスのしくみ」、「対 処法1 10 秒呼吸法」、「対処法2 認知の修正」、「対処法3 信頼関係・思いやり」、「事後対応か ら未然防止へ」で構成されていた。プログラムの実施前・実施後に質問紙調査を行い、心の減災教育プログラムの効果を検討した。その結果、実施前よりも実施後が有意に高い数値が得られ、プログラムの効果が認められた。自由記述の分析からもプログラムの有効性が示された。
  • 伊藤義美
    原稿種別: 本文
    2016 年 12 巻 p. 12-24
    発行日: 2016/08/31
    公開日: 2018/04/23
    ジャーナル フリー
    本稿では、セルフヘルプ技法としての心のつぼフォーカシング(Kokoro-no-Tsubo focusing、KTF)とその手続きを紹介し、4 つの実例を提示するとともに心のつぼフォーカシングの特徴、利点、及び問題点について考察を行った。KTF では、大きめの「心のつぼ」の中に、気になる事柄やからだの感じを浮かばせ、それからそれを小さい「心のつぼ」にひとつずつ分けて入れていく。このように小分けしたつぼを一つ選んで、それを鑑賞するようにしばらく眺めてみたり感じたりする。そこで浮かんだ全体的な感じをことばやイメージで表現する。最後に癒しのつぼを描いて、そのつぼの中に入って癒しを味わい、つぼから出て終わる。こうしたKTF の適用例を4 例提示し、セルヘルプ技法としての心のつぼフォーカシング(KTF)の特徴と利点、及び問題点について論じた。
  • 岡 良和
    原稿種別: 本文
    2016 年 12 巻 p. 25-35
    発行日: 2016/08/31
    公開日: 2018/04/23
    ジャーナル フリー
    本稿の目的は、「主語 +take+ 動詞の名詞化語句」の一種とされる「主語 +take shape」を分析す ることである。先行研究においては、「主語 +take+ 動詞の名詞化語句」における主語が動作主と一 致する事例のみが扱われてきたことに対して、本稿では「主語 +take shape」の主語が動作主ではな く論理的目的語であること、そして、「主語 +take shape」がどのようなプロセスを経て生じるのか が示される。
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