都市有害生物管理
Online ISSN : 2435-015X
Print ISSN : 2186-1498
6 巻 , 1 号
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原著
  • 吉井 学, 黒川 憲次, 在津 誠, 三根 真理子, 飛弾野 真也, 神山 長慶, 小林 隆志, 江下 優樹, 小田 力
    2016 年 6 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/02/22
    ジャーナル フリー

    チカイエカ(Culex pipiens f. molestus)の吸血雌,あるいは無吸血産卵性の雌から生まれた卵粒数とそれぞれの雌の翅長に及ぼす温度と幼虫期の餌量の影響を明らかにするため,1982年5月から11月まで長崎市内のアパートで採集したチカイエカの吸血雌から産まれた卵塊の卵粒数とその雌成虫の翅長を月別に調べた.平均翅長は5月から8月にかけて短くなり,その後再び長くなった.平均卵粒数も翅長とよく似たパターンを示し,両者の間には高い相関がみられた.しかし,個体別にみると卵粒数も翅長も大きく変化し,5月と7月にのみ相関がみられた.一方,21℃で飼育した無吸血産卵性の雌は27℃のものよりも,成熟濾胞数が多く,翅長も長かった.雌の翅長は成虫の体の大きさを表す指標であり,幼虫期の温度の影響を受け,翅長に伴って成熟卵粒数が変化することが判っている.それ故,吸血雌の産んだ卵粒数は温度の影響を強く受ける可能性は低いと考えられる.また,本実験で設定した幼虫の餌量では雌の翅長や成熟卵粒数は餌量の影響をほとんど受けず,幼虫期の温度の影響を受ける.

  • 長澤 淳彦, 芝 祥太郎, 鎌田 悠司, 今野 裕介, 小坂 祐司, 堀 雅敏
    2016 年 6 巻 1 号 p. 9-15
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/02/22
    ジャーナル フリー

    焙煎コーヒー豆と紅茶葉に含まれるタバコシバンムシに対する産卵刺激因子の比較を行った.焙煎コーヒー豆からはカテコールが産卵刺激物質として明らかになっているが,同様の方法で紅茶葉を抽出したところ,メタノール,20%メタノール抽出物に産卵刺激活性が認められた.コーヒーにおいてカテコールを分離したクロロホルム抽出物画分と同様の方法で,活性が認められなかった紅茶葉のクロロホルム抽出物から分離した画分をGC-MS分析したところ,カテコールは検出されなかった.コーヒーおよび紅茶のいずれにおいても活性が認められたメタノール抽出物を分画すると,コーヒーではすべての画分を混合しないと活性が現れないが,紅茶では単独で活性を示す画分があった.

  • 雨宮 陽介, 本島 信一, 小田 尚幸, 橋本 一浩, 川上 裕司, 中山 鶴雄
    2016 年 6 巻 1 号 p. 17-23
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/02/22
    ジャーナル フリー

    これまでの網戸ネットはその目合いによって昆虫の室内への侵入を物理的に制御するが,昆虫の網戸ネットへの停留を防ぐことはできない.ここではペルメトリンを練り込んだ網戸ネットを用いて,飛翔性昆虫に対する防虫効果(停留抑制効果,侵入抑制効果)を検証した.閉鎖空間と実使用環境での効果検証試験により,ペルメトリンを練り込んだ網戸ネットはヒトスジシマカ,ユスリカ,アザミウマに対して効果を示すことが明らかとなった.

短報
資料
  • 宮ノ下 明大
    2016 年 6 巻 1 号 p. 33-35
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/02/22
    ジャーナル フリー

    人間がどのようにテントウムシを認識し,デザインしているかを調べるために,七つ星を持つテントウムシを自由に描くアンケート調査を実施した.大学生27名の内,13名は斑紋を正中線上中央に1個,片翅に縦に3個ずつ配置したデザインであった.人間がテントウムシを描くとき,七つ星をバランス良く配置するという描きやすいデザインが最も多くなると考えられた.また,バランスの良い左右対称のデザインに対して,人間は一般に静止安定を感じることがデザインに関係しているのかも知れない.

事例報告
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