Venus (Journal of the Malacological Society of Japan)
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60 巻 , 3 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
原著
  • 奥谷 喬司
    原稿種別: 本文
    2001 年 60 巻 3 号 p. 121-127
    発行日: 2001/09/30
    公開日: 2018/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    Four new species of the family Turbinidae and two new species of the family Trochidae all collected from bathyal depths and seamount in Japanese waters are described : Homalopoma bicolor, Cantrainea nuda, Bolma myrica, Liotina montamarina, Monilea cocoa, and Prothalotia boninensis.
  • 狩野 泰則, 佐々木 猛智, 石川 裕
    原稿種別: 本文
    2001 年 60 巻 3 号 p. 129-140
    発行日: 2001/09/30
    公開日: 2018/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    鹿児島県上甑島の汽水湖(貝池 : 模式産地)ならびに高知・愛媛県の3河川(赤野川・仁淀川・蓮乗寺川)河口域の礫下から得られたコハクカノコ科の新種Neritilia mimotoiツバサコハクカノコ(新称)を記載する。貝殻は白色半透明, 殻径2 mm内外で, 殻形は変異に富み, 内唇滑層後端には時にツバサカノコ(アマオブネ科)同様の翼状突起を備える。本種はジャマイカ産のNeritilia pusillaに近似するが, サイズがより大きく, また殻口がより広がる点で区別される。同属のその他の既知種はすべて有色(赤褐色∿黄褐色)の殻をもち, 本種と容易に区別される。
  • 橋本 惇
    原稿種別: 本文
    2001 年 60 巻 3 号 p. 141-149
    発行日: 2001/09/30
    公開日: 2018/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    A new species, Bathymodiolus marisindicus n. sp., is described based on specimens collected at a hydrothermal vent site in the Indian Ocean. This new species differs from B. thermophilus by the absence of the inner mantle fusion and a very short valvular siphonal membrane. Bathymodiolus marisindicus n. sp. resembles B. septemdierum and B. brevior from the western Pacific Ocean. However, it is distinguishable from these species by the height/length ratio, the length and strength of the ligament, the positions of the anterior retractor muscle scar and the anterior bundle scar of posterior byssal retractor muscle, the thickness of the pedal retractor muscle and by the shape of the intestine.
  • 濱谷 巌
    原稿種別: 本文
    2001 年 60 巻 3 号 p. 151-156
    発行日: 2001/09/30
    公開日: 2018/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    Two new species of Goniodorididae, one of which belongs to a new genus, have recently been collected from southwestern Japan. They are described in this paper.
  • 高田 宜武
    原稿種別: 本文
    2001 年 60 巻 3 号 p. 157-172
    発行日: 2001/09/30
    公開日: 2018/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    九州天草の傾斜の緩やかな転石地潮間帯において, 同所的に生息する9種類の藻食性貝類の日周期活動を観察した。観察は夏期に4回(うち2回を大潮時, 2回を小潮時に)行った。3種類の巻貝類(スガイ・アマガイ・タマキビ)では, 転石上面で移動中の個体を「活動中」, 転石上面で停止しているものを「停止中」として記録した。5種類のカサガイ類(コウダカアオガイ・クモリアオガイ・アオガイ・ホソスジアオガイ・ヒメコザラ)と1種類のヒザラガイ類(ケハダヒザラガイ)では, 移動の有無に関わらず, 転石上面に出現している個体を「活動中」として記録した。昼夜および潮汐の状態と関連して, 活動パターンの種間変異が認められた。アマガイとタマキビは, おもに夜間の干出状態で活動した。ケハダヒザラガイとアオガイ類は, おもに夜間の干出状態と波に洗われている状態で活動した。スガイとヒメコザラは夜間によく活動し, 潮汐とは無関係であった。このような活動パターンを2つに類別すると, 活動期が限定されている種(ケハダヒザラガイ・アオガイ類・タマキビ・アマガイ)では貝の排泄した糞中の無機質含有量が少なく, 活動期が広範囲な種(ヒメコザラ・スガイ, およびイシダガミガイ)では糞中の無機質含有量が多い, という関連性が見出せた。活動期が広範囲な種は, 限定されている種と比較して, 冠水中の活動時に転石上面に沈殿した無機質粒子を摂食する機会が多いものと推測される。
  • 小澤 宏之
    原稿種別: 本文
    2001 年 60 巻 3 号 p. 173-181
    発行日: 2001/09/30
    公開日: 2018/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    生殖巣の組織学的観察をもとに, 沖縄島金武湾の海草藻場のホソスジヒバリガイ個体群の繁殖と産卵について調査を行った。生殖巣の発達する7月から10月の期間中に顕著な産卵のピークが3回確認され, それぞれの産卵ピークの間隔は約45日間であった。また, この期間中(7-9月)に台風が襲来し, その影響により急激な水温の低下が確認された。しかし, 本研究では, 産卵と台風襲来による物理的環境変化(急激な水温の降下)との間に, また産卵と月齢との間に, 密接な関連性を確認できなかった。
  • 小野山 隆司, 野田 善郎, 高田 裕美, 家山 博史
    原稿種別: 本文
    2001 年 60 巻 3 号 p. 183-188
    発行日: 2001/09/30
    公開日: 2018/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    マメシジミ属の分類には軟体部の特徴が重要とされているが, 生殖腺の構造についての研究は少なく, 分類の形質となっていない。筆者らは生殖腺の構造がマメシジミ属の分類の手がかりとなる情報をもつかどうか調べる目的で本研究を行った。チビマメシジミPisidium (Odhneripisidium) parvum Mori, 1935は体の右側に矢状断面で心臓形をした精巣を, 左側に水平断面で心臓形をした卵巣を有し, 他のマメシジミ類とは大きく異なっていた。ハイイロマメシジミPisidium casertanum (Poli, 1791)はこれまでの報告に見られると同様に精巣, 卵巣各々一対あり, 精巣と卵巣の位置関係では精巣が外側(側面)にあり, 内側(中央)に卵巣が位置していた。精巣の全形は矢状断面で三角形, 卵巣は卵形であった。両種の精子頭部の大きさや形には違いが見られた。チビマメシジミの生殖巣の季節変化を調べたところ一年中卵や精子を生殖巣に有していたが, 卵巣は4月と8月に最も成熟卵が多くなり, 精巣は冬季に最も精子が多くなった。
  • 天野 和孝, 葉室 俊和, 葉室 麻吹, 藤井 昭二
    原稿種別: 本文
    2001 年 60 巻 3 号 p. 189-198
    発行日: 2001/09/30
    公開日: 2018/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    富山県の中部中新統下部の東別所層からVesicomya kawadai (Aoki)とCalyptogena sp.が産出した。これは日本海沿岸のオトヒメハマグリ科としては最古の記録である。中新世初期に日本海は形成されはじめ, 中新世中期の初期(東別所層堆積時)には深海盆が初めて形成された。Vesicomya kawadai (Aoki)とCalyptogena sp.はこの時期の北陸・山陰沖トラフの漸深海域に生息していた。V. kawadaiは太平洋側から深海盆形成直後に日本海に移動・侵入し, C. sp.も同様の経路で日本海に侵入したと思われる。
  • 大滝 陽美, 真木 英子, 冨山 清升
    原稿種別: 本文
    2001 年 60 巻 3 号 p. 199-210
    発行日: 2001/09/30
    公開日: 2018/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
    Seasonal changes in the distribution and mating behavior of the potamidid snail Cerithidea rhizophorarum A. Adams, 1855 were investigated on a tidal flat in the Atago River, Kyushu, the most northern mangrove forest in the world. Two potamidid species, Cerithideopsilla djadjariensis (K. Martin, 1899), and Cerithideopsilla cingulata (Gmelin, 1791), and one batillarid species Batillaria multiformis (Lischke, 1869) co-occurred with C. rhizophorarum in this area. Newly-recruited juveniles (3-6 mm shell width) of C. rhizophorarum appeared from November to March. Adults of C. rhizophorarum were found in higher tidal zones than the other potamidid and batillarid species. The distribution of juveniles of C. rhizophorarum, however, was limited to lower tidal zones. Copulating behavior was observed at daytime low tide from June to August. Courtship behavior of C. rhizophorarum follows a fixed pattern. First, one animal (the initiator) approaches another and mounts its shell. If the lower animal (the acceptor) accepts the courtship, the upper animal (the initiator) inserts its soft body into the body of the lower animal. In about 80 % of copulatory pairs, the upper animals were male and the lower ones female. However, male to male copulation accounted for about 20 % of copulatory pairs. Copulation lasted for 11 to 74 minutes (mean : 20 minutes). Mating of C. rhizophorarum was random with respect to shell size.
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