和温療法学会誌
Online ISSN : 2760-3393
2 巻
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 池田 義之
    2024 年2 巻 p. 2-4
    発行日: 2024/11/01
    公開日: 2025/11/17
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  • 豊田 茂
    2024 年2 巻 p. 5-8
    発行日: 2024/11/01
    公開日: 2025/11/17
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  • 鵜川 遥, 池上 諒, 中島 敏明, 狩野 豊
    2024 年2 巻 p. 9-18
    発行日: 2024/11/01
    公開日: 2025/11/17
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    骨格筋への温熱刺激は、筋緊張を緩和して痛みを軽減する治療方法として利用されている。最近では、筋組織への温熱刺激の繰り返しが筋肥大を誘導するストレスであるという研究知見が報告され、温熱刺激と骨格筋の適応について注目が集まるようになってきた。温熱刺激による骨格筋適応において、細胞内シグナル因子として作用する筋細胞質内カルシウムイオン濃度([Ca2+i)の変動はその鍵を握っている。細胞のセンサー機構としての役割を担う28種類のCTRPチャネルタンパク質において、TRPV1(Transient Receptor Potential Vanilloid 1)は温熱刺激に応答して[Ca2+iを直接的に制御する。成熟した哺乳類の骨格筋細胞では、TRPV1は細胞膜ではなくCa2+貯蔵庫としてのオルガネラである筋小胞体に存在する。本総説では、骨格筋細胞においてCa2+の役割の多様性を解説し、温熱刺激による[Ca2+i変化のメカニズムに焦点を当てた。さらに、繰り返しの温熱刺激とCa2+ホメオスタシス関係性から、骨格筋適応の範囲や温熱を利用した治療戦略への展開について考察した。

  • 藤田 政臣, 手島 礼子, 中島 夕楓, 西村 繁典, 荒牧 彩香, 杉原 充, 末松 保憲, 藤見 幹太, 三浦 伸一郎, 鎌田 聡
    2024 年2 巻 p. 19-25
    発行日: 2024/11/01
    公開日: 2025/11/17
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    近年、糖尿病、高血圧、脂質異常症など生活習慣病の増加にともない、動脈硬化性心血管疾患は増加傾向にある。下肢動脈疾患 (LEAD ; Lower extremity artery disease)と、その重症型である包括的高度慢性下肢虚血 (Chronic limb-threatening ischemia : CLTI)の頻度も増加している。LEADの治療には、運動療法、薬物療法、血行再建術といった包括的介入が必要であるが、CLTIは、治療が困難な症例も多く下肢切断を余儀なくされる。さらに、下肢切断後の予後も非常に悪いことが報告されており、切断を回避することが重要である。私たちの施設では、CLTI症例に対して、理学療法士が中心となって積極的に和温療法に取り組んでいる。ここでは、当院でのCLTIの和温療法を行った症例を提示するとともに理学療法士の役割を紹介する。

  • 後藤 有貴, 吉田 和弘
    2024 年2 巻 p. 26-29
    発行日: 2024/11/01
    公開日: 2025/11/17
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    和温療法の臨床的応用は多彩で、多くの疾患の治療・予防に効果を発揮している。一般的に交感神経活性はLF/HF比等で評価され、和温療法によってLF/HF比が低下する事が知られている。今回交感神経活性が亢進し、疼痛出現した症例と高血圧症を呈した症例の2例を報告する。運動療法も低強度から中強度で行うことで交感神経活性の抑制が認められているが、交感神経活性亢進の状態が長く続いている症例に関しては週1回の運動療法では交感神経活性の抑制が乏しかった。そこで和温療法を週1回併用し、一定期間継続することで徐々に交感神経活性が抑制され、症状の改善を認めた。今回の症例では運動療法のみでは改善が乏しかった交感神経活性に対して和温療法が著効し、交感神経活性が亢進している症例では運動療法との併用が有用であるということが示唆された。

  • 竹田 修司
    2024 年2 巻 p. 30-32
    発行日: 2024/11/01
    公開日: 2025/11/17
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    当院はコロナウイルスが蔓延し、パンデミックとなっていた2021年8月に開業した。高知県では唯一外来和温療法を行っており、地域の方に和温療法がまだ周知されていない中で数少ない症例ではあるが報告する。

    症例の概要:症例1.90代女性、うっ血性心不全、アルツハイマー型認知症、脳梗塞後遺症、非弁膜症性心房細動の疾患あり。退院後1か月経過し浮腫の再発、胸痛あり受診。薬の調整を行いながら和温療法を実施。

    症例2.50代女性、冷え症、慢性腰痛症、肩関節周囲炎。常に身体がガチガチで固まっている、浮腫みやすい。肩こりや両下肢、腰部の痛みが強く夜間起きることがあり、寝不足になることもある。以上の主訴にて受診され、1週間後に控える卒業式までに体調を整えたいと自費で和温療法と物理療法を実施。

    経過:症例1.通常の65℃では暑くて入れないとのことで、設定温度は45~50度で10分間入り、20分保温。頻回に通院するのが難しく月1回程度の間隔で実施した。3回目実施時には胸痛は消失したと発言あり。

    症例2.卒業式までに計4回実施。初回から気持ちよさを実感しながら実施することができた。

    考察及び結論:症例1.6回目に自覚症状の消失、暑いのが苦手ということもあり終了したが、8か月後に症状が再燃。和温療法を再開したが症状は変わらず、食欲不振・衰弱し他院に入院となった。

    症例2.体調が改善し気持ちよく卒業式に参加できた。その後も数回実施し痛みの改善、睡眠不足の解消という結果が得られた。

    心臓リハビリで和温療法を行うのは運動が困難な80~90代の超高齢者が良い適応だが、暑さに苦手な患者が多い。また認知症によりじっと座っていることが出来ないなど課題が多く、長期間継続するのが難しい。一方自費で実施している患者は症状が改善するのが実感できるため継続出来る患者が多い。当院の課題としては病院自体の認知度を高めていくこと、心臓リハビリの和温療法の対象患者を増やしていくこと、よりたくさんの方に和温療法を体験していただき和温療法を広めていきたい。

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