笑い学研究
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最新号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 「ぼやくという生き方」をめぐって
    鳶野 克己
    2025 年32 巻 p. 1-2
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • 「附子」作品にみる狂言と落語の笑いについての考察
    岡村 宏懇
    2025 年32 巻 p. 3-13
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    笑いの芸能として固有の性格と起源を持つ狂言と落語が、時に並演される企画が催される。催事目的は両芸能の比較鑑賞を通して、同じ笑いの芸質を持つ狂言と落語の芸の違いを味わい愉しむことである。本稿は、特に同一話材で演じられた並演企画を取り上げ、狂言と落語の「附子」作品の特色について内容面から比較検討したものである。その結果、狂言作品に奉納芸的性格を、落語作品に大衆芸的性格を見出すことができた。また、笑いについては、狂言の笑いに風刺性と和楽的性格(祝言性)を、また、落語の笑いには同じコミュニティーに生きる仲間意識を下敷きにした人情の笑い(共感の笑い)の性格を確認することができた。最後に、笑いについて考える時、誰が笑われるかを明らかにすることで誰が笑うかも明らかになるが、さらに意識されるべきは、笑う側に潜む誰を笑いたいのかという社会的無意識であることを指摘した。
  • ソーシャルサポートと友人関係満足感に着目して
    高岡 しの
    2025 年32 巻 p. 15-23
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は,ユーモアスタイルと主観的Wellbeingとの関連について,ソーシャルサポートおよび友人関係満足感の役割に着目した検討を行った。大学生を対象に質問紙調査を実施した結果,親和的ユーモアと自己高揚的ユーモアはポジティブな対人関係や主観的幸福感と関連し,抑うつや不安とは負の関連を示した。一方、自虐的ユーモアと攻撃的ユーモアは抑うつや不安と正の関連を持ち,特に攻撃的ユーモアは主観的幸福感の低さと関連していた。共分散構造分析を用いて因果モデルの検討を行ったところ,親和的ユーモアはソーシャルサポートと友人関係満足感を介して主観的幸福感を高めることで,抑うつや不安を低減することが示されたが,自己高揚的ユーモアは直接に不安を低減する傾向があった。ユーモアスタイルと主観的Well-beingとの関連におけるソーシャルサポートの役割については先行研究と異なる部分がみられ,ユーモアスタイルによっては社会的な変数を介さずに主観的Well-beingと直接関連する可能性が示唆された。
  • 七代目立川談志の落語の語りをめぐって
    渡部 直人
    2025 年32 巻 p. 25-35
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
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    本稿では、七代目(五代目)立川談志の落語について考察する。立川談志は「落語が『能』と同じ道をたどりそうなのは、たしかである」と著書『現代落語論』で警鐘を鳴らし、その高座において、古典落語と現代の聴き手の乖離を埋めようとする取り組みを行ったと考えられる。そのうちのいくつかが、率直かつ毒舌的なマクラや、地での積極的な語りかけ、メタ発話である。語り手である談志自身が「消える」ことなく、有人格の「立川談志」として落語の中で顕在化し続ける。落語の本題の物語世界の面白さ、演じる技術の巧みさのみならず、このようなパフォーマンス全体により明示的に伝わる、立川談志の個性にファンは「心酔」する。このような落語の演じ方や聴き方は、三代目桂米朝の指摘する「演者が消滅してしまうという演法」をベースとしつつも、その演じ方、聴き方とは異なる部分があるだろう。
  • 名取 柊真, 小岩 広平, 内山 彩香, 若島 孔文
    2025 年32 巻 p. 37-48
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,問題に対峙した個人が,どれだけその問題をユーモラスに受け止めようとするかという心性に着目した新たな心理尺度である「ユーモア・マインド尺度」を開発し,その信頼性と妥当性を検証することを目的とした。日本の大学生154名(M = 19.85,SD = 1.21)に質問紙調査を行い,既存の知見に基づき作成された尺度項目や,関連が想定された私的自意識,享楽志向,再評価方略,自己高揚的ユーモアについて調査した。因子分析の結果,作成した尺度について「余裕ある態度」と「ユーモア発揮への効力感」の2因子が抽出された。それぞれの因子について,α係数は.86と .78を示し,信頼性が認められた。さらに諸変数との間に仮説通りの有意な相関関係が示されたことから,収束的妥当性があることが示唆された。これらの結果をもとに,本尺度は一定程度の信頼性・妥当性がある尺度として結論付けられた。
  • 熊谷 圭太, 野村 亮太
    2025 年32 巻 p. 49-58
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    二代目桂枝雀が提唱した「緊張の緩和」理論は,笑いが生じるメカニズムを説明する理論としてよく知られているが,その実証的な研究はほぼみられない.本研究では,実験的に操作された緊張と緩和の要素が,笑いを増強するか否かを検討した.また,室温の高さが「活動性の高い人」というように印象評定に影響することを利用して,観客による演者への印象が緊張の緩和による効果を高めるかについても検討した.まず,大学生40名に難度の高いTパズルを解いてもらうことで緊張の程度を高め,その後,異なる室温(29℃/20℃)で心理的緊張を緩和するかどうか(ストレッチにより緊張を緩和する群または参加者自身にパズルの解き方を説明するよう求める群)に割り当てた.緊張緩和の操作について心拍の指標で確認した後,お笑いライブの動画を視聴中の表情,主観的評定値を比較した.その結果,条件間での得点差よりもネタ間での得点差の方が大きく,実験的に操作した緊張の緩和の効果に比べて,ネタの要素による効果の方が大きいことが明らかになった.
  • YouTubeのショートネタとコメント欄から
    石田 万実
    2025 年32 巻 p. 59-75
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    短い時間のなかで登場人物がどのような人物かを伝える必要がある笑いにおいて、登場人物の属性はどのように描写されているのか、また視聴者はその描写にどのような反応を示しているのかを分析、考察した。事例としてYouTubeで公開されているショートネタのうち、多くの視聴者にとって日常の属性を描く土佐兄弟の「高校生あるあるネタ」と、非日常の属性を描く見取り図の「南大阪のカスカップルネタ」を取り上げた。

    分析の結果、どちらも属性のポジティブな面、ネガティブな面の両方を描いていた。視聴者の反応には違いが見られ、多くの視聴者にとっての日常の属性を描いた場合は共感や視聴者の経験を語り他の視聴者からの共感を得ている一方、非日常を描いた場合は描かれる属性像と自身を結び付ける高評価を得たコメントはなかった。多くの視聴者にとって非日常の属性を描いた笑いについて、コメント欄を通じて視聴体験を共有するなかで、多くの視聴者が楽しむネガティブな描写を否定する人々の意見は受け入れられない傾向にあった。
  • オーラルフレイル予防のための継続的取り組み
    阿部 真幸, 小石 真子, 石田 智之, 古谷 昭雄, 高田 美子
    2025 年32 巻 p. 77-91
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    地域で生活する高齢者が、個人および集団で継続的に活動可能な笑いを取り入れた口腔機能向上プログラム(健口プログラム)の検討を行った。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2段階にて介護施設での実践を行った。各調査対象者は5人であった。第1段階として、①開口体操、②パタカラ体操、③口唇・舌体操の実施を行った。その結果を踏まえ、早口言葉であった②の体操に替える形でカラオケの笑い・楽しみの要素を取り入れ、第2段階として3つの体操を行った。

    第2段階では、体操開始時点から体操実施3ヶ月後のオーラルディアドコキネシス(口腔交互反復運動)による口腔機能の評価において、「パ・タ・カ」の発声回数の平均値が増加した。参加回数が増えると、笑顔もみられ、利用者同士で声をかけ合うなどの様子がみられ、継続的に実施されていた。

    結果として、視覚や聴覚を刺激して楽しめるボーカル曲を取り入れたプログラムを継続的に集団で実践することにより、効果を上げやすいことが分かった。カラオケにはそうした要素があり、また90歳以上の超高齢者でも口腔機能改善がはかれることも分かった。
  • 平澤 順治
    2025 年32 巻 p. 93-103
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿は、落語の「時うどん」と「時そば」のサゲについて調べ、その違いがどのような効果を生んでいるか、考察したものである。現在広く知られている「時そば」では、刻を聞かれたそば屋が「四つで」と答え、四文損しました、というサゲになっている。しかし上方の「時うどん」では、うどん屋は「五つで」と答え、三文損しました、となる。数字としてはわずか一つの違い、現代の時間感覚では約2時間の違いであるが、この違いはなぜ生じて、噺にどのような効果をもたらしているのか、この点を明らかにしたい。

    本稿では「時うどん」・「時そば」の成立からその後の英語落語に発展するまでの経緯を確認し、サゲの背景となる江戸時代の時制ならびに貨幣についても述べた上で、一刻の差が示すキャラクターの違いについて考察、「時うどん」では「あほ」と「かしこ」を、「時そば」では「粋」と「野暮」とを対比させていると結論づけた。
  • 堀 登志子
    2025 年32 巻 p. 105-110
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    本実践報告は、2025年1月16日に大阪府池田市石橋南小学校で、当時5年生の子ども40人を対象に実施した2コマの授業「笑いの教室」について報告する。その発端から課題の洗い出しと対策、対策に基づいた実践に対する考察を、生徒と、指導役を担った大学生からとったアンケートの結果と共に報告する。
  • 竹田 裕司
    2025 年32 巻 p. 111-115
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    流しの実践において、笑ってもらうコンテンツづくり、そしてさらに盛り上がる工夫についての報告である。方法として、参加型である双方向のコミュニケーションを目指している。単にギターの弾き語りをするのではなく、お客さまとのコミュニケーションのキャッチボールを導入したもの、それがなぞなぞの歌である。そして、さらなる盛り上がりのため、お客さまにちょっとしたカケをしてもらう提案をすること。これがなくては、お客さまの満足度はそれほど高くはならないと考えている。「参加型の重要性」と「相手が100%主役であること」。この二つが、笑顔と笑い声を引き出す秘訣だと考える。それを伝えることができれば幸いである。
  • 鳶野 克己
    2025 年32 巻 p. 117-118
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • 瀬沼 文彰
    2025 年32 巻 p. 119-120
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • 米田 恵子
    2025 年32 巻 p. 121-122
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • 村島 義彦
    2025 年32 巻 p. 123-124
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • 伊藤 理絵, 石田 聖子, 高岡 しの, 福島 裕人
    2025 年32 巻 p. 125-127
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • 松阪 崇久
    2025 年32 巻 p. 136
    発行日: 2025/08/30
    公開日: 2026/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
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