Propanil (DCPA) とその関連除草剤,
N-Cl-propanil,
N-CH
3-propanil, cypromid, solan, swep およびCIPCの 1) 茎葉に処理した場合の殺草力, 2) ヒル反応阻害, 3) 光合成に及ぼす影響, 4) イネホモジェネートによる加水分解について実験し, 作用機作ならびに選択性の比較検討を行なつた。
酸アミド系除草剤でイミノ基を持つ propanil, cypromid, solan は強い茎葉への接触的殺草力があり, ヒル反応阻害力および光合成阻害も大きい。
イミノ基の水素をメチル基で置換した
N-CH
3-propanil は, 殺草力, ヒル反応阻害力とも低下したが, 塩素置換した
N-Cl-porpanil では変らなかつた。
イネ生葉ホモジェネートで加水分解される propanil と
N-Cl-propanil はイネと他の植物との間に選択性を示した。一方, 加水分解を受けない cypromid と solan で処理されたイネおよびタイヌビエの光合成は強く阻害されて6日後も殆んど恢復せず, 選択性も認められなかつた。
Swep はカーバメイト系であるが, 従来のCIPCに比べて非常に強く, アニリド類に近いヒル反応阻害力と, 茎葉への殺草力を示した。Swep は光合成にも大きな影響があり, 処理されたイネとタイヌビエは光合成を停止した。その後両植物とも光合成を恢復するが, イネの恢復がヒエのそれに比べて大きいのが注目された。イネ生葉ホモジェネートは swep を加水分解しないので, この恢復は propanil を処理されたイネにおける光合成の恢復とは異り, swep 分子は分解されないまま, その機能を不活性化する機構が働いたことを暗示している。
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