雑草研究
Online ISSN : 1882-4757
Print ISSN : 0372-798X
ISSN-L : 0372-798X
1971 巻, 12 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • Philip C. KEARNEY, 千坂 英雄
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 1-6
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 近内 誠登
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 7-13
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 後藤 真康
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 14-22
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 笠原 安夫
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 23-27
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 水稲の生育時期とヒエによる雑草害
    野田 健児, 小沢 啓男, 芝山 秀次郎
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 28-32
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    水稲へのタイヌビエによる競争害の生育時期的反応を中心とした実験を1966, '67, '68年にわたって行なった。その結果の要旨は次のとおりである。
    1) 3か年の実験結果を総括すると, タイヌビエによる競争害の大きく現われる時期は2時期みられる。第1の時期は最高分けつ期を中心とする時期, 他は出穂後から登熟前半の時期である。
    2) 第1の時期は穂数減となって, 減収をまねく。その程度は基肥重点的な肥料条件の場合に, より大きく現われる。
    3) 第2の時期は一籾重低下, 完全粒数の減少, 屑粒数の増加となり, 減収をまねく。この時期の競争害は後期肥効的な条件に加えて, 気象条件の良好なほど被害が大きく現われる。
    4) 第1と第2の中間-有効茎の決定から幼穂の分化, 発達の時期-に競争害のすくない inert な時期がみられる。
    5) ヒエとの競争により水稲の生産構造は著しく変化する。とくに同化葉身部の割合の減少が著しい。
    6) 競争区の水稲の根系は, 作土層への分布がヒエとの競争により著しく制限される傾向がみられた。
  • II. フラサバソウの生態と防除法
    鶴内 孝之
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 32-36
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1) 長崎県における畑麦作の重要雑草, フラサバソウの生態的特性と除草剤による防除法を検討した。
    2) 5月に成熟したフラサバソウの種子は, 畑土壌中で10月には休眠から覚醒する。
    麦播種後の出芽の推移は, 地温の比較的高い条件では速やかでかつ斉一であるが, 低い条件では長期間を要する。いずれの場合もヤエムグラとよく類似している。
    3) 出芽後の生育経過は, 開花始2月中旬, 開花盛期3月下旬, 開花終期4月中旬, 落実開始4月30日頃, 完全枯死は5月20日頃であった。すなわち当地では典型的な越年生雑草ということができる。
    4) 出芽の深度もヤエムグラに似てかなり深く, 平均は25mm, もっとも深いものは60mmに達した。
    5) 以上の特性から, CIPCの土壌表面処理は除草効果は不十分で, ioxynil・PCPの生育期茎葉処理が有効である。
  • 江口 久夫, 平野 寿助
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 36-39
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    稲麦二毛作田における秋・春の耕起処理・切りわら散布および施肥量の組合わせが夏・冬作雑草の残草量に及ぼす影響について, 1964年から1967年まで, 麦4作・稲3作を同一ほ場・同一処理条件で継続作付けした後に調査した。
    得られた結果の概要は次のとおりである。
    (1) 耕起処理の影響はスズメノテッポウとアゼムシロにおいて認められたが, その他の草種では認められなかった。
    (2) スズメノテッポウは秋・春とも耕起した区において多く, 不耕起区で少なかった。これは不耕起条件下では, 麦播種時における出芽可能深度内のスズメノテッポウ種子の生存率が低いうえに出芽が抑制されたこと, 使用除草剤 (CAT) の効果が高かったことなどによるものと考えられた。
    (3) アゼムシロは, 小麦作では秋に不耕起であった区において多く, 水稲作では秋・春ともに不耕起であった区においてとくに多かった。これは, アゼムシロは使用した除草剤では防除効果が不十分であり, 耕起による機械除草の防除効果が高かったためと思われた。
    (4) 冬期の切りわら散布の効果は, 冬作のサナエタデにおいて認められ, 切りわら散布により発生量が減少した。これはタデの発生時期と切りわらの散布時期との関係によるものと考えられた。
    (5) 施肥量の影響は夏作のアゼムシロにおいて認められ, 標肥区に比べ1/2肥区の方がアゼムシロが多かった。これは, 春期に1/2肥区の小麦の生育が少なかったため, 光の条件がよく, アゼムシロの初・中期生育が旺盛になったものと思われた。
    (6) 以上, 除草剤を使用する稲麦二毛作において, スズメノテッポウを少なくするためには不耕起栽培を組み入れるのがよく, アゼムシロを抑制するためには小麦作で耕起を行なうのがよいと考察した。
  • 第1報 施肥反応について
    酒井 博, 佐藤 徳雄, 藤原 勝見, 嶋田 饒
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 40-45
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    本試験は, 草地雑草エゾノギシギシの生態と防除に関する試験のうち, 施肥に対する反応を明らかにする目的で行なった。
    (1) エゾノギシギシは主として窒素が生育を促進して, 抽苔・開花期をやや早める。また窒素は地上部・地下部ともに植物体の生長を旺盛にする。
    (2) 窒素・燐酸・加里の含有率および含有量は, 時期により, また植物体の測定部位によって異なるが, 全般的に加里および窒素が多く, その旺盛な吸収力は, エゾノギシギシが草地に優占しやすい原因の一つと考えられる。
  • 石井 邦作, 山路 木曾男, 真部 辰夫
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 45-49
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1) 林業苗畑においてハマスゲの繁殖を調査したが, 4月に植付けた塊茎1個が2か月後に株数3.7本, 塊茎6.3個, 4か月後に株数98.7本, 塊茎144個, 6か月後には株数1,168本, 塊茎2,324個になった。7か月後 (11月中旬) には, 生育適期をすぎたためか, 地上部の株数は951本に減少したものの, 塊茎は2,746個となり, とくに重量 (風乾重) は6か月の466gから871gとほぼ倍増した。
    2) TFPによる防除を試みた結果, 50+50g/a, 100g/a散布で顕著な抑制効果を示し, 地上部だけでなく塊茎の減少も目立った。とくに反復散布した区は良好であった。
  • 加藤 善忠, 真部 辰夫, 石井 邦作
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 49-52
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    ススキ対象除草剤であるTFP, DPAを混合 (1: 2.8) しクズに茎葉処理したところ, 従来使用されてきた除草剤にはない下部移行性がみられて顕著な効果を示し, 根まで根絶することができた。
    この混合剤をスギ, ヒノキ, アカマツに処理したところ, ATA処理の場合と外観的に類似のクロロシスがあらわれ, クズにおける薬剤の下部移行性の促進と併せ, きわめて興味深い現象がみられた。
  • 尾方 信夫, 長友 安男
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 52-54
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 木村 一郎, 一前 宣正, 松中 昭一
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 54-59
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    ベンチオカーブのヒル反応阻害力は, クロルIPCと同程度で弱く, whole plant の光合成にもほとんど影響を示さなかった。また, 切断根の呼吸にたいしても影響しなかった。
    一方, 胚芽除去種子におけるジベレリン誘起α-アミラーゼ生合成にたいして強力な阻害力を示すが, α-アミラーゼそのものの活性には無影響であった。また, ベンチオカーブ自身イネのラミナ・ジョイント伸長にたいしてある程度の阻害を示し, その阻害形式はIAAとの間で拮抗的であった。これらの結果から, ベンチオカーブは, タンパク質生合成過程でオーキシンと拮抗することによって阻害作用を示すことがその作用点のひとつと推定される。
  • 足立 明朗, 浜田 虔二
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 59-64
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    光合成阻害剤について, BLISS の連合作用の3作用型, すなわち独立連合作用, 類似連合作用, 協力作用を検討した。Paraquat とDCMUは独立連合作用を示し, 相互に拮抗した。Dipyridinium 系の paraquat と diquat, triazine 系の simetryne と prometryne, 尿素系のDCMUと linuron は, それぞれ類似連合作用を示し, 1薬剤が他薬剤に対して一定の割合でその作用を代行することができた。DCPA とその3種の類縁化合物は, クロレラに対しては協力作用を示さなかったが, 水稲に対しては協力作用を出現させた。
  • 硝化作用について
    野口 勝可, 中沢 秋雄
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 64-68
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    (1) 有用除草剤が硝化作用に与える影響について, 土壌環流法を用いて検討した。
    (2) 実用使用濃度の10倍の薬量を用いた供試濃度の条件では, 硝化抑制作用は prometryne, lenacil<diphenamide, trifluralin<vernolate<MCP<<swep, PCPの順に強かった。とくに swep とPCPは非常につよい抑制作用を示し, swep で20日, PCPで16日をすぎてもほぼ完全に硝化を抑えていた。
    (3) swep は実用使用濃度の40ppm, そして半量の20ppmにおいても若干抑制作用がみられ, PCPも同様の傾向を示した。
    (4) swep は NH4+→NO2-の過程のみを抑制したが, PCPはそれとNO2-→NO3- の過程をも抑制した。
  • 植木 邦和, 清水 矩宏, 高林 実, 小岩 武, 野口 勝可, 松中 昭一, 中村 拓
    1971 年 1971 巻 12 号 p. 69-83
    発行日: 1971/10/20
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
feedback
Top