雑草研究
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1973 巻, 15 号
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  • 福田 泰文
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 1-4
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 原 正市
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 5-9
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 古谷 勝司
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 10-15
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 考え方と利用のしかた
    千坂 英雄
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 16-20
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    The concept of isobole method was investigated and verified to be closely related to the Similar joint action and the Similar synergistic action of BLISS and FINNEY.
    For more general application of the isobole method, the acceptable definition of the additive effect was proposed.
    Methods for determining the most favorable mixing ratio of two herbicides were described.
  • 綾 正弘, 深沢 暢泱, 栗原 一雄, 岸野 茂雄, 久米 豊彦
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 20-28
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    Phosphoramidothionate を多数合成し, 検討したところ, 除草剤として O-ethyl-O-(2-nitro-p-tolyl)N-isopropyl phosphoramidothionate (amiprophos) が優れた活性を有したので, 本剤の作用性について検討し, 若干の知見をえた。
    (1) O-alkyl-O-aryl phosphoramidothionate に高い除草活性を有する化合物が見出された。
    (2) 化学構造的に種々検討したところ, アミノ基は mono-alkylamino が有効であった。アルキルは炭素数3以上で有効で, 特にイソプロピルが優れていた。
    (3) O-アルキルはあまり活性に影響を与えないが, 低級アルキルが有効であり, 特にエチルの活性が高い。
    (4) フェニル基の置換はオルト-位にニトロ基が入ると有効であり, さらにパラ-位に低級アルキル, 低級アルコキシ, ハロゲンが置換されると活性が強化される。
    (5) Amiprophos は, 種子の発芽そのものは阻害せずに, 発芽, 発根の伸長をほぼ非選択的に抑制する。主として生長点の分裂細胞組織に作用し, その部分の膨大, 畸形化をもたらす。
    (6) 薬剤処理層に植物の地上部および地下部の生長点部分が接触すると顕著な影響を与え, 単子葉, 双子葉雑草に幅広く作用する。したがって, 本剤の選択性は, 播種深度の違いや種子の形態的特徴に起因する位置選択性と見なされる。
  • 上山 功夫, 高瀬 巌, 富沢 長次郎
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 28-34
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    有機リン系除草剤 amiprophos〔O-ethyl O-(2-nitro-p-tolyl) N-isopropyl phosphoramidothionate) の土壌中での消長を, 化学的な方法によって研究した。
    本化合物は, 表層吸着作用が強く, 土壌カラムによる溶出試験では90%近くが表層から1cm以内に吸着されていた。
    土壌中における安定性は, 温度が高いほど減少し, その差は明りょうであった。
    滅菌処理により分解が減少し, 土壌の有機質含量が多いほど残存率が低下する, などの事実より, 本化合物の土壌中での分解の主因は土壌微生物によるものであろうと推察された。
    ポット試験より, 本化合物は, 水田条件より畑地条件の方がより長く残留することが判明した。
    32P-amiprophos による代謝実験から, amino amiprophos, amiprophos oxygen analog, 脱フェニル体, モノエチル体などが検出された。Amino amiprophos は, 水田条件下では多くみられたが, これに反し, 畑条件下ではわずかであった。Amiprophos oxygen analog は, 水田, 畑両条件下で出現したが, その生成量は畑地条件下の方が多かった。
    加水分解物については, その生成の様子から, フェニル基の脱落, ついでイソプロピルアミノ基の脱落=モノエチル体の生成なる経路を推定した。
  • 行永 寿二郎, 井手 欽也, 伊藤 幹二
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 34-41
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1) この実験は, ワラビの防除に利用する吸収移行型除草剤 asulam の殺草効果を, ワラビの生態との関連において考察したものである。
    2) 自生ワラビの地下茎は一連続系だけで全長30mにおよび, 主茎長3.7m, 第1次分枝長平均1.25m, 第2次分枝長平均0.29mであった。また地下茎の深度は10cm内外で, 地下茎の直径は平均1cmであった。
    3) ワラビは春先に発生が始まり, 第2次分枝の未端部に形成される。地上部は秋に枯死するが, 地下茎の分枝末端部にはすでに1~2本の幼芽が形成されていて, 翌春の発生源となる。
    4) ワラビの葉柄基部には腋芽が形成されているが, その形成割合は全葉柄数のおよそ50%であった。
    5) ワラビに対して asulam (60g/a) を茎葉処理したところ, 地上部は60日で枯死し, その後, 再生は全く認められなかった。
    6) ワラビは, asulam 処理後7日で地下茎の先端と幼芽部に, 枯死に十分な量の asulam が移行するものと考えられる。
    7) asulam 処理により, ワラビの地下茎の呼吸はしだいに衰え, 60日後には著しく低下した。
  • 中村 啓一, 吉村 成芳, 康何 経由, 伊 肇基, 林 峻名
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 42-48
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1) For the purpose of labor-saving of weeding in the planted forestry of Taiwan, tetrapione (Sodium-2, 2, 3, 3-tetrafluoropropionate) was tested in the forestry of Acacia confusa at Hengchun (Pingtong) and Pahsienshan (Hsinchu) in 1970.
    2) Eulalia (Miscanthus sinensis), one of the most troublesome weeds in the forestry of Taiwan was satisfactorily controlled by the application of tetrapione. The optimum rate was approximate 4.5kg a. i. per hectare.
    3) Growth of ferns, herbacious broad leaved weeds and shrubs in the tetrapione treated area increased compared with those in the untreated area. However, change of the vegetation due to the application of tetrapione did not give any bad influence on the growth of the planted trees, because those alternated weeds were not tall enough to shade the planted trees.
    4) The results obtained in these tests indicated the feasibility of tetrapione in the forestry of Acacia confusa on which tetrapione did not show any symptoms of phytotoxicity.
  • 荒川 一光, 野田 健児
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 48-55
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    含シメトリン除草剤を用いて, イネに対する薬害の温度による変動, ならびにその土壌の種類による差異について検討した。その結果の要旨は次のとおりである。
    1) 含シメトリン除草剤は, 濃度が同じであれば, いずれもイネへの薬害は高温により促進され, 本実験の範囲では混合相手による差が本質的にあるとは考えられない。しかし, X52・Sは有意的ではないが, 若干他剤より少ない傾向がみられた。
    2) 含シメトリン除草剤のイネに対する温度反応性は土壌により異なり, 川砂>沖積埴壌土・赤黄色土 (B) の関係にある。
    3) シメトリンによるイネへの薬害の温度による変動は土壌により異なる。その程度は, 石英砂>川砂>シラス土 (砂壌土)>羽犬塚河成沖積土 (埴壌土)>赤黄色土 (B)≒火山灰土 (いずれも軽埴土)>海成沖積土 (重埴土)>赤黄色土 (A) (重埴土) の順序である。
    4) 高温下におけるシメトリンの水稲に対する薬害は, 土壌の粘土含量との間にr=-0.855の逆相関がみられ, 薬害の発生程度に最も関係する土壌の性質としては粘土含量であり, したがって, このことは粘土含量がシメトリンの温度反応性の程度を支配する大きな要因になると考えられる。
    5) なお, シメトリンのイネに対する作用性は, 重埴土間でも差異があり, 赤黄色土 (A) には少量でも薬害軽減効果がみられた。また, モンモリロナイトを粘土鉱物とする赤黄色土 (A) や海成沖積土では高温下でのイネの薬害は少なく, カオリナイトを粘土鉱物とする赤黄色土 (B) では大きいことから, 粘土鉱物の種類間で温度反応性に差のあることが考えられた。
  • 谷浦 啓一, 加藤 優子
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 56-59
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 野田 健児, 江口 末馬
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 59-65
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    暖地における主要雑草23種とイネ, コムギ, オオムギの26種の葉身部の解剖的観察を行ない, 雑草防除上からの考察を行なった。
    1) 維管束鞘細胞 (BSC) のクロロプラストの有無やデンプン反応の程度から, 光合成能における, いわゆるC3, C4植物のどちらに属するかを判別した。
    2) 維管束の数や配切にはC3, C4植物によって明らかな差異がみられ, さらにBSCの形態, 大きさなどにおいてC4植物に属するイネ科のキビ亜科 (Panicoideae) とスズメガヤ亜科 (Eragrostoideae), さらにカヤツリグサ科の2種, およびスベリヒユの4群間に明らかな差異がみられる。
    3) 葉身部の表皮の表面凹凸度をその指数 (corrugation index) によって比較した。総括してイネ科の凹凸度が広葉・カヤツリグサ科よりも著しく, とくにアゼガヤは最大であった。また, 例外的に広葉の中でデンジソウの凹凸度は大きく, 特異的な表面構造をしている。
    4) 葉身部の表皮の外側細胞膜の厚さを比較した。イネ科, カヤツリグサ科の厚さが, 相対的に広葉のそれよりも大である。さらに, イネ科の中ではイネ, オヒシバ, エノコログサなどの厚さがもっとも大きい。
    5) 葉身部の空隙 (air cavity) の量は草種によって異なっており, 沈水性の水生雑草であるウリカワでは最も多く, 面積率50.7%である。ついでヒルムシロ, コナギなどで多い。
  • 1. 発芽, 初期生育と温度との関係
    野口 勝可, 中山 兼徳, 潘 釆敦
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 65-69
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    スベリヒユ種子の休眠, 出芽および初期生育と温度との関係について検討し, 次の結果が得られた。
    1) スベリヒユの種子は成熟直後においても高温 (30℃), 日照条件下では高い発芽率を示し, 本質的な休眠はないものと考えられた。しかし, 暗黒条件あるいは低温条件 (20℃) では, ほとんど発芽が認められず, その特性は低温処理 (5℃, 7日間) によっても変らなかった。
    2) 出芽の適温は20℃以上であり, それ以下では出芽がおくれ, 出芽率も低下した。出芽最低温度は12~13℃であった。
    3) 生育の適温は20℃以上であり, それ以下では生長がほとんど認められなかった。
  • 服部 金次郎
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 69-73
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 古谷 勝司, 野口 勝可, 高林 実, 千坂 英雄, 服部 金次郎, 小岩 武
    1973 年 1973 巻 15 号 p. 74-85
    発行日: 1973/02/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
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