雑草研究
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1973 巻, 16 号
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  • 莇 祐彦
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 1-6
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 片岡 孝義
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 7-11
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 松中 昭一
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 12-13
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 山田 忠男
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 14-19
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    (1) 鴻巣のベンチオカーブ含有除草剤散布試験水田から得られた玄米6種類の残留分析においてベンチオカーブは検出されなかった。この方法の検出限界は0.01ppmであった。
    (2) 同上水田土壌を除草剤散布後約230日に採取して分析すると, 表層土壌 (0~2cm) に0.4~0.6ppmのベンチオカーブが検出された。これは散布量の約4%に相当した。
    (3) 室内実験で, 鴻巣土壌と宇都宮土壌にベンチオカーブ4~100ppmを添加し, 湛水して28℃で経時変化を測定すると, ベンチオカーブはほぼ直線的に減少し, 半減期は3週間以上で, 添加量の少ない場合に減少が速い傾向が認められた。
    (4) その際, 加熱殺菌しておくと, 4週間を経て全くベンチオカーブの減少はなく, ベンチオカーブの減少には土壌微生物の関与が大きいと考えられた。
    (5) 水分を畑状態に保った場合, ベンチオカーブは初期には湛水状より速く減少するが, 間もなく停滞する傾向が認められた。
  • 植木 邦和, 白川 憲夫
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 19-28
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    除草剤CMMPの作用性を, 選択殺草性および殺草特性の両面において, 同じ酸アミド系の化合物DCMP, DCPAならびにDCMAと比較した。
    1. 植物の発芽および初期生育抑制効果は, DCPA>>DCMA>DCMP≧CMMP の順である。
    2. 雑草に対する選択殺草性は, 茎葉処理の場合のみに認められ, CMMP, DCMP, DCPAならびにDCMAいずれも広葉雑草には強力であるが, メヒシバには劣る傾向がある。 ただし, DCPA以外はイヌビユにも効果は劣る。
    3. 作物に対する選択殺草性は, 土壌処理および茎葉処理いずれでも認められるが, とくに後者の場合にいちじるしく, 同一条件下における比較試験でもCMMPはトマトおよびミツバ, DCMPはミツバ, DCPAはイネ, DCMAはキュウリに作用が小さいことを確認した。
    4. 処理時期と殺草効果との関係は, 各供試化合物ともきわめて類似し, 植物の稚苗期~幼苗期処理がもっとも高い効果を示す。
    5. 強力な殺草作用の発現には, いずれの化合物も光が不可欠な要素と考えられ, かつ, 有機リン剤により増強されることは其通した性質である。
  • 行本 峰子, 小田 雅庸
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 28-32
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    カーバメート系殺虫剤と除草剤 propanil との近接散布によってイネに薬害が生ずるが, その原因と考えられるもののうち, イネ茎葉でのカーバメートの残留量と, カーバメートの prapanil 分解酵素活性の阻害について検討した。
    薬害の比較的はげしいMTMC, NAC, 薬害の軽いPHCの残留量の経時変化を調べたところ, MTMC, PHCは散布直後に全残留量, 内部残留量ともに最高になり, 1日後から減少しはじめ, 5~8日後に検出限界以下に減少した。一方, NACは, 1日後に内部残留量が最大になり, 20日後においても約0.5ppm が検出された。
    カーバメート系殺虫剤の propanil 分解酵素阻害度は, 近接散布による薬害の程度とほぼ平行関係が見られたが, BPMCは酵素阻害の強さに比べ薬害は軽かった。
    NACを散布したイネの茎葉での酵素活性は, 無処理のイネの磨砕液に残留量相当のNACを添加した理論値に比べ, 散布後5日まではほぼ一致したが, 8~11日頃より阻害度が理論値より小さくなり, 阻害の回復が見られた。
  • 竹内 安智, 近内 誠登, 竹松 哲夫
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 32-37
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    Mode of action of a selective herbicide, credazine (3-(2-methylphenoxy) pyridazine) was studied. The worth noting in the research of the authers are
    (1) Credazine inhibited plant cell division and its elongation with little effect on the photosynthesis and respiration.
    (2) Credazine had also little effect on germination, but after germination the growth was greatly inhibited.
    (3) Protease biosynthesis was inhibited by credazine, but α-amylase biosynthesis was not affected.
    (4) The auxin-induced growth was antagonistically inhibited by credazine. A little inhibition of IAA translocation was observed, while the native auxin level was not influenced.
  • 遠藤 敬子, 岡本 栄子, 林 真守
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 37-43
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    Swep 分解菌 Paecilomyces sp. より swep 加水分解酵素を磨砕, 硫安塩析, ゲル濾過, イオン交換ゲル濾過, ディスク電気泳動により精製を行ない, さらにその部分精製酵素を用いて若干の性質を検討し, 次の結果を得た。
    1. swep 分解酵素は菌体内酵素であって至適pHは8.0, 至適温度は37℃近辺である。
    2. この精製酵素は swep ばかりでなく, propanil をも分解するが, この酵素の他にも propanil を分解する酵素が菌体中に存在する。
    3. alkyl carbanilate に対する基質特異性はアルキルの種類によって著しく支配され, 分解の容易度はメチル>>エチル>iso-プロピル, ブチルの順であって, リング置換では 3, 4-diCl>3-Clであった。
    4. 9種の金属イオンによる影響を調べた結果, Fe++, Ca++, Mg++によって活性が増加し, Zn++, Ni++, Hg++で阻害された。 DFPおよび3-クロロ安息香酸によって若干阻害された。
    4. 数種の殺虫性メチルカーバメイト化合物によって著しく活性が阻害されたが, 有機燐系化合物およびその酸化活性化物によっては強い阻害を受けなかった。この傾向は基質が異なっても (swep と propanil) 同じであった。
  • 石井 邦作, 真部 辰夫
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 43-47
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    (1) TFPの茎葉処理による連年散布でハマスゲの防除を検討したが, 100, 50+50g/aの3年連続散布でも塊茎の根絶は困難であった。しかし茎葉に対する効果は顕著であった。
    (2) TFP (20g/a)+DPA (20~60g/a) の混合剤の茎葉に対する効果は, DPA含有量が多いほど良好な効果がみられたが, 塊茎への影響は少ない。またTFPの土壌混和処理はTFPの流亡しやすい性質とハマスゲの塊茎の分布状態からいって, 長期間の抑制は困難であろ。
    (3) 塊茎の発芽は50ppmw以上になるとみとめられず, 10~25ppmwの場合は発芽してもほとんど枯死する。塊茎の繁殖は50ppmw以上で完全に抑制された。花の形成は3ppmw以上ではみられなかった。
  • 矢嶋 良太
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 48-53
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
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  • 1. 雑草草種の適応酸度について
    菅原 清康
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 53-57
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    (1) 本研究は, 個々の雑草草種が原野, 新開墾畑, 未熟畑ならびに熟畑に単一群落を形成している位置の土壌pH値を群落の規模別に測定し, その草種が生育するための土壌の最適pH値の段階や範囲を究明しようとしたものである。
    (2) 同一草種では, 単一群落形成の規模の大小によって, 適応pH値の段階や範囲にさほど相異がみとめられない。
    (3) 個々の草種では適応pH値の段階に著しい相異があるとともに, その範囲にも広狭の相異がある。
    (4) 土壌のpH値が低く比較的適応範囲の狭い草種は原野に, 土壌のpH値が高く比較的適応範囲の狭い草種は熟畑に, また適応範囲の広い草種は未熟畑に多く発生するようである。また宿根性雑草の多くは, おおむね土壌pH値の適応範囲が広いようである。
    (5) 土壌pH値の段階や範囲の適, 不適によって個々の草種の発生および消滅が生起し, これらの現象が草種の転換としてあらわれるもののようである。
    (6) 適応酸度の強弱によって雑草を5段階に分類して1~5の序数をつけ, これを尺度として単位面積当りの平均反応数を出すことが可能である。一方, その場所の土壌酸度を測定し, 土壌酸度を顧慮して雑草を群落の形で土壌の指標としてあらわすことができる。
  • 高林 実, 中山 兼徳
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 58-62
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
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    麦間陸稲作における雑草の発生相および麦刈取後における対策技術の適用時期について検討した。
    1) 播種後に除草剤の土壌処理を行なわない場合, 小麦刈取5日後の稲畦内では, 優占種のメヒシバの分げつ個体は3~4割を占めた。 それに対し播種後に土壌処理 (swep) を行なった場合, メヒシバは2~3葉期の個体が中心で, 分げつ個体がほとんどなかった。
    2) 小麦刈取後の茎葉処理 (DCPA) の除草効果は1) に示した雑草の葉令と関連し, 播種後無処理の場合には, 小麦刈取5日後であれば高かったが, 処理時期がおくれるにしたがい著しい低下を示した。 播種後 swep 処理の条件では, 麦刈取5~15日後の範囲内で高い除草効果が得られた。
    3) 中耕の除草効果は中耕そのものが作用する稲畦間ではDCPA処理と大差がなかったが, 稲畦内では劣り, とくに播種後無処理の場合には残存量が多く, 陸稲は雑草害を受け減収した。
    4) 以上の結果は, 小麦間作・大麦間作を問わず, また播種期の早晩にかかわらず, 広く麦間作の陸稲畑に適用できることがわかった。
  • I. 宮崎県下におけるミズガヤツリの食害実態とイツトガの食性
    坂本 真一, 江藤 博六
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 63-67
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1972年8月から11月にかけて, イツトガによるミズガヤツリの食害実態を宮崎県下の5地区において調査した。またイツトガの食性について, カヤツリグサ科の4草種を対象に, 場内において検討した。
    (1) イツトガによるミズガヤツリの食害は, 宮崎県下一円で認められた。食害茎率は, ミズガヤツリの発生分布が大きい沿海部で高く, 発生が点在している高台部では比較的低かった。
    (2) 食害の程度およびその推移は場所によって異なったが, これは気象, ミズガヤツリの発生状況などによってイツトガの経過習性に差異があるためではないかと考えられた。
    (3) 食害は茎だけに止まらず, 地下部の塊茎にまでおよぶものがあった。塊茎め食害程度が進むと塊茎は枯死する場合が多いが, ミズガヤツリの生育条件が良好であると枯死しない場合があった。
    (4) イツトガによる食害茎率は, 自然放任状態において, ミズガヤツリ: 100%, シチトウイ: 52%であったが, ホタルイでは食害茎が見られず, カヤツリグサ科の草本に対するイツトガの食性には選択性が認められた。
    最後に, ミズガヤツリの食害実態調査にあたって御協力いただいた宮崎県日向農業改良普及所, 日南農業改良普及所および都城農業改良普及所の関係者に対し謝意を表する。
  • 千坂 英雄, 姫田 正美, 上村 幸正, 倉本 器征, 石脇 勇
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 68-72
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
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  • 中山 兼徳, 高林 実, 野口 勝可, 松中 昭一, 中村 拓
    1973 年 1973 巻 16 号 p. 73-85
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2009/12/17
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