雑草研究
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20 巻, 4 号
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  • 河野 昭一
    1975 年 20 巻 4 号 p. 145-149
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 及川 俊昭, 鴇田 広身
    1975 年 20 巻 4 号 p. 150-153
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1970年より5か年にわたり, 多ロホース噴頭付動力散粒機による水稲作用除草粒剤の散布方法について検討し, 次のような結果を得た。
    (1) 除草効果及び水稲に対する薬害については問題がなく, (2) 雨天以外の風速3.0m/sec以下の日であれば散布作業が可能であり, (3) 使用する除草粒剤の利用類別により動力散粒機の送風機の回転数及びシャッター開度を適正に調節する (散布諸元については武長の報告参照のこと) とともに, (4) 散布作業速度を変化させない (目安となる標識を設置するとよい) ように留意すれば, 実用的には問題がないものと思われる。
  • 第1報 種子の発芽
    池永 敏彦, 松尾 真弓, 大橋 裕
    1975 年 20 巻 4 号 p. 153-156
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    Amaranthus viridis の種子の発芽条件を知るために実験を行った。
    1. 発芽温度約25℃では, 種子の硫酸処理 (約2分) が発芽率を無処理種子の3倍に高めた。
    2. 発芽適温は35℃であり, 発芽率は100%に近かった。温度が低くなると発芽率は低下した。発芽適温下では硫酸処理の効果は認められなかったが, 低温においては処理効果は顕著であった。
    3. ジベレリンの発芽に対する効果は認められなかった。
  • 第2報 生長および chlorophyll 含量におよぼす肥料三要素の影響
    池永 敏彦, 松尾 真弓, 大橋 裕
    1975 年 20 巻 4 号 p. 156-160
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    アオビユ Amarauthus viridis の生長および chloro-phyll 含量におよぼす肥料の三要素と窒素肥料の量の影響について検討した。
    1. NとPの肥効は高く, 中でもP欠乏では生長が著しく悪るかった。
    2. Chlorophyll の含量はa・bともにN欠乏区で低く, N・Pの共存する区で高かった。
    3. Chlorophyll 収量は葉収量の多いN・Pの共存する区で多かった。
    4. KおよびPともに存在させた場合, Nの多い区ほど生長, chlorophyll 含量および収量が良くなる傾向があった。
  • 山岸 淳, 武市 義雄, 草薙 得一
    1975 年 20 巻 4 号 p. 160-165
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    ミズガヤツリおよびウリカワの塊茎を4月10日, 4月25日, 5月10日, 5月25日および6月15日の5時期に, 代かき直後に置床し, 発生消長および生育経過を温度との関連で検討した。
    1) ミズガヤツリは, 代かき時期の平均気温が10~15℃の場合には日平均気温の積算値が約50℃で出芽始期, 約75℃で盛期, 約100℃で揃期となるが, 平均気温が15℃以上では代かき時期の早晩にかかわらず, 積算値はほぼ一定で, 約42℃で始期, 約65℃で盛期, 約85℃で揃期となり, 日平均気温の積算値から出芽時期を推定することができる。
    2) ウリカワは代かき時期が早いほど出芽は緩慢で, 代かき後の日平均気温の積算値, あるいは有効温度の積算値から, 出芽時期を推定することができなかった。
    3) 出芽後の生育は, ミズガヤツリ, ウリカワとも代かき時期が5月10日以前のものでは緩慢で, 代かき時期が早いほど生育の停滞期間が長かった。
    4) 代かき後一定の葉期に達するまでの所要日数とその期間の平均気温との間に, ミズガヤツリでは2葉期以上で14~25℃, ウリカワでは16~24℃の範囲内において直線的な関係が認められ, 代かき時期の早晩による出葉速度の変動を推定する手掛りを得た。
    5) ミズガヤツリ, ウリカワの発生消長, 生育経過から, 田植え後処理用除草剤の処理時期について論議した。
  • 清水 矩宏, 田島 公一
    1975 年 20 巻 4 号 p. 165-169
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1) 草地雑草エゾノギシギシ (Rumex obtusifolius L.) の自然条件下での未熟種子の生態を解明する一環として, 登熟過程における種子形成と発芽習性の変化を検討した。
    2) 自然条件下では開花時期によって, 種子形成のはやさと成熟種子の光発芽温度域が異なり, 遅く開花した方が, 種子形成の進行もはやく, 成熟種子の光発芽の温度域も高温部へ拡大した状態なった。
    3) エゾノギシギシの登熟過程においては, 種子の形成状態に対応して発芽習性が変化し, それは四つの相に区分し得た。
    第1相は, 開花後種子重が成熟時の半分程度にまで発育する期間で, 種子は発芽能力を有しない。第2相は, 種子重が増加し最大に達するまでの期間で, 含水率は高い状態で推移する。この期間の種子は高温部での発芽も大で光発芽の温度域がひろくなる。第3相は, 種子重は定常状態となるが, 含水率が急激に低下する期間で, 第2相で見られた高温部での発芽率が低下し, 光発芽温度域が低温部に収れんする。第4相は, 含水率が低い状態で推移する期間で, 光発芽温度域が再び高温部へ拡大する。
  • 西田 富士夫, 笠原 安夫
    1975 年 20 巻 4 号 p. 169-175
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    著者らは別に「休耕乾田雑草群落の遷移に関する研究」を進めているが, オオアレチノギクが2年目に繁茂し, 3年目以後に急減する現象を見ている (未発表)。それを解明するため, 次世代の発芽および生育に対する相対照度の違いおよび自種根の混在の影響を調べた。その結果, 次のことが判明した。
    (1) 相対照度の違いは, 発芽には影響しないが, 幼植物の生育に影響を与える。すなわち, 相対照度15.5%程度では, むしろ100%よりも生育が良好であるが,6%以下になると著しい徒長型となり, 生育も不良であった。
    (2) オオアレチノギクの根中, または根の分解産物中に自種の幼植物, 特に根の生育を阻害する作用及び幼根の背地性を誘引する現象が示された。すなわちオオアレチノギクの成植物, 幼植物の根皮を土に混ぜた時に,オオアレチノギクの幼植物の生育阻害と幼根の浮き上がり (背地性) の誘引作用が見られた。それら両作用とも混じた根皮量が多いほど著しかった。また, 土に混じた根皮が同量の時, 成植物の根皮混在区は生育阻害に, ロゼット幼植物の根皮混在区は背地性の誘引に, より強く作用したので, それら作用は異なった2種の要因に支配されているのではないかと考えられる。またオオアレチノギクの根皮混在はアレチノギクの幼植物にも影響し,アレチノギクの根皮にも相似した現象が認められた。
    (3) それら生育阻害および幼根の背地性現象は, オオアレチノギクの根皮の抽出液の2~4倍に濃縮した液, とくに4倍液では両種ともきわめて顕著な背地性が示された。なお, 発芽には根皮の混在または抽出液の注加は影響を与えなかった。
    (4) 10月中旬に根皮を含む土と含まない土に播いて, 12月下旬に0.5~7葉の生育段階となった個体を用い, 幼植物の大きさと越冬枯死との関係を調べたところ, 根皮を含んだ土で発芽した葉期の小さい徒長型の個体は2月下旬までに全部または大部分が枯死し越冬できなかったが, 5葉以上のロゼット型個体は枯死率0~20%で, その殆んど全部が越冬した。
    圃場では, 土性によって物質の吸着, 流出の差があることから, この実験結果そのままが実際にあてはまるかどうかは議論があろう。しかし, 筆者らは, 休耕田の雑草群落を調べたところ, 2年目にオオアレチノギクの優占するところでの密度は1m2に200本近い本数があり, 長さ1m前後の本種個体の根皮は約5g (湿重) あるので, 若しそれが5cmまでの深さの土中に混じていると考えると, 土300g中17gの割合で混ざっていることになる。加えて密生のため地表近くでの相対照度は5%以下が測定される。このような日陰と根の堆積のために, 実験I, IIで示されるような条件が具わっていると見てよかろう。すなわち, 2年目の植物体の次世代は著しい生育阻害を受け, 12月下旬でロゼット型になれば徒長型となったので越冬ができないと推定できる。この事実は, 休耕田2年目に大繁茂したオオアレチノギクが3年目に急減する主原因であることを示すものであろう。このような, その種の繁栄にとって一見マイナスとなる自己中毒現象が種生態からどう説明できるか難かしいことだが, 恐らくこの種は休耕田で一つの所に続いて生存するよりも, 新開地を求めて分布を拡大し, 現状の大繁栄を維持しているものであろう。
  • 圷 存, 石原 正敏, 緑川 覚二, 北崎 進, 小野 信一
    1975 年 20 巻 4 号 p. 176-177
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 橋本 梧郎
    1975 年 20 巻 4 号 p. 178-185
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 古谷 勝司, 千坂 英雄, 芝山 秀次郎
    1975 年 20 巻 4 号 p. 186-191
    発行日: 1975/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
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