雑草研究
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22 巻, 4 号
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  • 松中 昭一, 坂 斉
    1977 年 22 巻 4 号 p. 177-183
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 岩崎 桂三, 吉川 治利, 綿島 朝次, 萩本 宏
    1977 年 22 巻 4 号 p. 184-189
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    CG 102は, ヘラオモダカに対して極めて高い除草効果を示すことが知られている。この効果を有効成分の作用性を通じて理解することを目的にこの研究を行った。
    1) ジメタメトリンの効果は高く, ピペロホスの効果は認められなかった。しかし, CG 102の効果はジメタメトリン単独の効果よりも高かった。
    2) CG 102およびジメタメトリンの効果は, 漏水によってほとんど低下しなかったが, シメトリンの効果, 特に枯殺率は漏水により著しく低下した。
    3) CG 102およびジメタメトリンの効果は, 漏水が極めて多い場合を除き, 生育ステージによってほとんど影響されなかった。しかし, CG 102は 5cm/日の漏水条件下においても, 6.2 葉期までの植物に対して実用的な効果を示した。他方, シメトリンの効果も生育ステージによって影響されなかったが, 3cm/日以上の漏水によって著しく低下した。
    4) CG 102, ジメタメトリンおよびシメトリンの効果の, 温度による変動は認められなかった。漏水による効果の低下は温度と無関係に生じ, その程度はジメタメトリンよりもシメトリンにおいて著しかった。
  • 長尾 弓郎
    1977 年 22 巻 4 号 p. 189-193
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    (1) カラスビシャクの球茎は, 球茎重の軽いものほどその肥大率は高くなるが, 10個当たり平均27g程度の球茎になると4月から10月まで生育させても球茎重の増加は顕著でなかった。しかし, 木子数は球茎の大きいものほど多くなる傾向を認めた。
    (2) 球茎が地下10cm程度の範囲内にあれば, 球茎の生育には特に差異は認められなかった。しかし, 珠芽数は深い方が多くなり, その生重も増加する結果を得た。
    (3) 球茎の生育は, pF値1.7~2.5程度のやや乾燥気味の土壌で良好になる傾向が認められた。
    (4) 遮光は球茎の生育を抑え, 自然光の80%遮光により球茎重は対照区の32%となった。また, 生育の前半の遮光は生育後半の遮光より球茎の生育に影響することが分かった。
    (5) カラスビシャクとシソ, ダイズ, チャボリュウノヒゲの混植実験を行い, カラスビシャクの地上部はこれらの植物が生育するとともに枯死し, 球茎の生育が抑えられることを認めた。
  • 駒井 功一郎, 植木 邦和
    1977 年 22 巻 4 号 p. 193-198
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    ハマスゲ塊茎の発芽におけるポリフェノール成分の役割について, 主として塊茎の形質を中心に検討した。
    (1) 5連塊茎の発芽率は置床後21日目で62%と単一塊茎の93%に比較してかなり低く, rhizome から塊茎を切断分離することはその発芽を促進させた。
    (2) 5連塊茎の発芽試験のあと未発芽の塊茎を単一状態に分離して発芽させた場合, その大半が発芽した。
    (3) ポリフェノール成分量は若い未熟塊茎に多く, より熟度の進んだ塊茎の場合は減少した。また未熟塊茎は, 熟度の進んだ塊茎に比較して, 5連塊茎および単一塊茎の両条件で発芽率が低く, しかも発芽が遅延する傾向を示し, ポリフェノール成分の発芽抑制作用が推察された。
    (4) 塊茎の発芽性とポリフェノール成分の間には, 5連塊茎では, カテキン性タンニン: r=-0.756, フラバノール型タンニン: r=-0.708, クロロゲン酸: r=-0.673とかなり高い負の相関関係が認められるが, 塊茎を rhizome から分離して単一塊茎とした場合, ポリフェノール成分含量には変化は認められないものの, 発芽との相関関係は著しく低下した。
  • 第1報 草種および草量の年次変化に及ぼす影響
    高橋 健二, 坂井 義春, 原田 豊, 広瀬 和栄
    1977 年 22 巻 4 号 p. 198-202
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    本研究は, 温州ミカン園におけるブロマシルの連年使用が草種ならびに草量の年次変化に及ぼす影響を明らかにするために, 1967年から1976年までの10年間, 香川県農業試験場府中分場で行ったものである。
    1. 安山君埴壌土に植裁された5年生 (1967年) の林系温州ミカンを供試樹とし, 試験区は1区1樹8m2にコンクリートブロックで区分した。ブロマシルは製品量 (成分量80%) でa当たり20g, 40gの実用濃度ならびに100g, 200gの高濃度で処理し, 対照として無処理 (刈取り) 区を設けた。
    草種, 草量については, 処理直前の6月下旬と処理後10か月目の4月下旬の2時期に刈取調査を行った。
    2. ブロマシルの連用が草種に及ぼす影響としては, 夏草ではツユクサおよびメヒシバが減少し, エノコログサとイヌビユが増加した。この増加した両種は, ブロマシルにかなり耐薬性があるものと考えられる。春草ではイタリアンライグラスおよびオオイヌノフグリの増加傾向が認められ, ブロマシルに抵抗性のあることが考えられた。
    3. 草量に対しては, 無処理区に比べて処理区で明らかに草量が減少し, ブロマシルの殺草効果の高いことが認められた。処理区間では処理濃度が高いほど草量は減少した。また, 処理後の降雨の少ない年は次年の春草生草重が減少する傾向が認められた。
  • 第1報 種子および地下茎からの生長
    榎本 敬, 中川 恭二郎
    1977 年 22 巻 4 号 p. 202-208
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    実験圃場において, セイタカアワダチソウを種子より2年余りにわたって無競争下で生育させた。器官別現存量, 枯死量, 葉面積, 草丈, ロゼット数などを, 個体別に, 期間中20回にわたって測定し, 生産構造, 純生産量などを求めた。その結果, 以下のようなことがわかった。
    1) 種子より生長を始めた場合は, まず葉と根の生長に重点がおかれ, 次に茎, 花, 地下茎の生長が起こっていることが, 純生産の分配率からわかった。またT/R比, F/W比が大きくて, 1年生草本の値に近く, 茎の伸長速度は小さかった。
    2) 地下茎から生長を始めた場合は, まず茎への分配率が高くなり, 次いで葉と地下茎への分配率が高くなった。T/R比, F/W比は小さくなり, 年間純生産の地下茎への分配率が高まり, それらは, 完成した群落で得られている値に近づいている。春における茎の伸長速度は極めて大きかった。
    3) 同化産物は夏から秋にかけて地下茎に蓄えられるが, 冬の間にも茎からの転流が起こっていると考えられ, 春先に地上部へ転流することによって, 急速に地上部が完成された。
    4) ロゼットは10月に地表に現れ, 春まで数が増加したが, 春から初夏にかけて急激に減少した。この自然間引きは, 草丈の低いものに集中して起こった。
    5) 同一個体でも, 種子から生長を始めた場合と2年目以後の地下茎からの生長とでは適応戦略が異なっており, このことが本種の定着やその後の生長と繁殖に重要な意味を持っていると考えられる。
  • 大隈 光善, 宇根 豊, 古城 斉一, 今林 惣一郎
    1977 年 22 巻 4 号 p. 208-210
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 土井 康生, 森田 弘彦
    1977 年 22 巻 4 号 p. 211-216
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 古谷 勝司, 芝山 秀次郎
    1977 年 22 巻 4 号 p. 217-221
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 1977 年 22 巻 4 号 p. 222-223
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
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