関東地方平坦部における主要雑草の生育と施肥との関係について検討した。
1) 施肥の有無が雑草の生育に及ぼす影響についてみると, 草丈・主茎長, 茎・分枝数, 地上部乾物重は, いずれの供試植物とも施肥区の生育が優れた。無肥料区との差は初~中期ほど顕著であり, 生育後期には減少した。メヒシバとシロザは草丈・主茎長, 地上部乾物重ともその絶対量が大きく, これらは施肥区では播種51~70日以降, 無肥料区でも91日以降施: 肥区の陸稲に優った。
2) RGRは播種後29~50日では施肥区が優れたが, 70~91日では逆に無肥料区が優れた。また, 施肥区において, 播種後29~51日, 51~70日では供試全雑草のRGRが陸稲のそれに優り, 無肥料区でも, 51~91日のRGRはすべての雑草が陸稲に優った。
3) 施肥の有無は, 出穂・開花期にも影響し, 各雑草とも無肥料区では遅延した。イヌビユが最も遅延が大きく, メヒシバ, シロザでは影響が比較的小さかった。
4) 施肥法も雑草の生育に影響した。メヒシバ, スベリヒユ, カヤツリグサの生育は, 条施区では畦内>畦間, 全層施肥区では畦間>畦内であり, 特に全層施肥区の畦間の生育が優れた。
5) 以上の結果から, 供試雑草はいずれも肥料養分に対して敏感に反応することが明らかになった。また, 夏作における施肥法として, 全層施肥は雑草防除の面から問題があること, 条施の場合, 畦内に発生した雑草は早期に除去する必要のあることが明らかとなった。
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