雑草研究
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26 巻, 1 号
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  • 武長 孝
    1981 年 26 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 山末 祐二, 江田 貞文, 植木 邦和, 松中 昭一
    1981 年 26 巻 1 号 p. 6-13
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    全国から採種された Echinochloa oryzicola Vasing. (タイヌビエ) をもとに, その25系統間の生育, 2, 3の形態的形質, 種子休眠性および除草剤感受性における差異を検討した。第一本葉長, 葉鞘の毛およびアントシアンの有無に差異があった。また, 京都で6月上旬に播種したところ, 供試系統の出穂開始日は7月上旬から9月中旬にわたり, 一般的に高緯度由来の系統は低緯度のものより早く出穂した。種子の第一小花外頴の形状, 芒の有無によってC-, F-formの存在が認められたが, いくつかの系統の種子群の中にはC-およびF-formが混在していた。種子休眠性の程度に顕著な系統間差が存在し, 休眠の浅い種子は100粒重が大きく, また播種から出穂までの日数が小である傾向があった。NIP, benthiocarb およびDCPAに対する感受性をバイオアッセイによって系統間で検討したところ, 特に大きい差異が第一本葉の壊死長で感受性を調べたDCPAに対して認められた。
  • 第3報 土壌水分がメヒシバ, スベリヒユの生育と種子生産構造に及ぼす影響
    寺澤 輝雄, 浅野 紘臣, 広瀬 昌平
    1981 年 26 巻 1 号 p. 14-18
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    メヒシバ, スベリヒユを土壌の最大容水量に対して12, 25, 50, 100%の4条件下で全生育期間を通してa/2,000ポットで栽培し, 土壌水分の差異が両草種の生育と種子生産構造に及ぼす影響を調査した。
    1) 栄養生長期, 成熟期を通して, 過湿と過乾に対する両草種の反応は異なっており, メヒシバは過乾条件で, スベリヒユは過湿条件で生長がより大きく抑制された。
    2) 栄養生長期の地上部乾物重で最大生長を示す最適水分条件はメヒシバでは50%区であり, スベリヒユでは25%区であった。
    3) 両草種の穂あるいはがい果当たりの稔実種子生産量は4処理条件下で, ほぼ一定であり, 土壌水分の変化による個体当たりの種子生産量の差異は個体当たり, 穂数あるいはがい果数の増減によるものであった。
    4) 土壌水分の差異によるCREの変化は, メヒシバで3~4%の範囲にあり, 一方, スベリヒユでは15~20%であって, スベリヒユはメヒシバに比べCREが高かった。
    5) 両草種の形質の土壌水分に対する表現型可変性は生長量の形質に関しては, スベリヒユの分枝数を除いて, 一般にメヒシバがスベリヒユに比べて高く, 成熟期の種子生産形質については, メヒシバの穂数を除いて, 一般に, スベリヒユがメヒシバに比べて高かった。
    6) 最適水分条件下でメヒシバは穂数, スベリヒユはがい果の増加によって個体当たり種子数の拡大生産を確保し, 不適当な条件下でも, 両種は得られた穂あるいはがい果に稔実した種子を確実に着生し, 最低限の生存を確保していることが明らかにされた。
  • 第4報 遮光がメヒシバ, スベリヒユの生育と種子生産構造に及ぼす影響
    寺澤 輝雄, 浅野 紘臣, 広瀬 昌平
    1981 年 26 巻 1 号 p. 19-23
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    雑草の環境適応の機構を明らかにする研究の一環として, メヒシバ, スベリヒユの生育と種子生産の構成要素に対する遮光条件 (自然日射の100%, 60%, 40%および25%) の影響を調査した。
    1) 全生育期間を通して, 両草種の生長量は一般に遮光度が強まるにつれて減少したが, 成熟期におけるメヒシバの茎長は60%区で, スベリヒユの茎長は25%区でそれぞれ最大値を示した。
    2) 種子生産の構成要素は, メヒシバでは遮光度が強まるにしたがい減少したが, 千粒重の減少は顕著でなかった。スベリヒユでは個体当たりのがい果数, 種子粒数および種子重は60%区で最高を示し, 他の形質は遮光度が強まるにつれて減少した。
    3) 再生産効率は, メヒシバでは3~4%の値を示し, 遮光度による差異は認められなかった。また, スベリヒユでは60%区で最高を示し, 遮光度による変異は5~26%の範囲を示した。
    4) 表現型可変性は, 生長量を示す多くの形質においてメヒシバがスベリヒユに比べて高く, 種子生産の構成要素は反対にスベリヒユが高い。しかし, 千粒重は両草種ともに低い値を示した。
    5) 上記の結果から, メヒシバは自然日射条件区で, スベリヒユは60%区で安定した生育を示すことから, 両草種の日射条件に対する適応性には明らかに差異が認められた。
  • 伊藤 操子, 市橋 隆寿, 長谷部 信治, 植木 邦和
    1981 年 26 巻 1 号 p. 24-29
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1) メヒシバ, イヌタデ及びヨモギの3年間の草生がリンゴ未結果樹の根群の発達及び分布に及ぼす影響を調査した。
    2) 深さ60cmまでの土壌断面に出現したリンゴの根数の測定結果によれば, 根群の発達はヨモギ区で最も抑制され, メヒシバ区でも抑えられたが, イヌタデ区では裸地区とほぼ同程度の発達がみられた。リンゴ地上部の生長はヨモギ区でのみ劣った。
    3) ボーリング法により雑草地下部及びリンゴ細根の垂直分布を比較調査したところ, ヨモギ区及びメヒシバ区では雑草地下部が最も多く分布する表層土壌へのリンゴ細根分布の抑制がみられた。イヌタデ区ではこのような傾向はみとめられなかった。
    4) メヒシバとリンゴ及びイヌタデとリンゴの根群の小範囲での相互関係について調べたところ, リンゴ細根の発達はイヌタデの根群分布域でも若干抑えられる傾向がみられた。しかしながら, メヒシバ根群分布域におけるより, その抑制程度は弱かった。
  • 小林 勝一郎, 百武 博, 石塚 皓造
    1981 年 26 巻 1 号 p. 30-36
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    イネ (Oryza sativa L.) とタマガヤツリ (Cyperus diffomis L.) 間における選択殺草性および両植物のRNA生合成に対する naproanilide〔1-(2-naphthoxy) propionanilide〕の作用について検討した。
    (1) 生育初期のタマガヤツリは, naproanilide に対し, 高い感受性を示すが, 生育が進むに伴って, 感受性が著しく低下した。また, 茎基部や根端が奇型化し, 2,4-D (2,4-dichlorophenoxyacetic acid) に類似した形成作用が観察された。しかし, イネは, いずれの生育時期においても naproanilide に対して抵抗性であり, 両植物間で選択性が認められた。
    (2) Naproanilide は, 生育初期のタマガヤツリの茎葉および根のRNA生合成を著しく促進したが, イネのRNA生合成に対する促進作用は弱く, 両植物間で顕著な感受性の差異が認められた。
    (3) タマガヤツリの生育およびRNA生合成に対する naproanilide の作用は, 比較薬剤とした2,4-Dに類似していた。
  • 原田 二郎, 田中 孝幸, 佐々 武史
    1981 年 26 巻 1 号 p. 37-39
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    オモダカは, その塊茎が長い休眠を有し萌芽が不斉一のため, 除草剤による防除が困難な水田多年生雑草の一つである。著者らは, Cradosporium 属菌の培養濾液より単離精製した新植物生長調節物質コチレニンE (1~50ppm) 処理によって, 休眠塊茎が容易に萌芽することを明らかにした。この作用機構は明らかではないが, コチレニンEはクログワイの休眠塊茎に対して全く効果を示さない点から, 塊茎の休眠機構または休眠に関与する物質が両草種間で異っている可能性を暗示させる。
  • 松尾 喜義, 片岡 孝義
    1981 年 26 巻 1 号 p. 39-41
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 高林 実, 中山 兼徳
    1981 年 26 巻 1 号 p. 41-43
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 橋本 昭彦
    1981 年 26 巻 1 号 p. 44-51
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 植木 邦和, 小林 勝一郎, 坂 斉, 高林 実
    1981 年 26 巻 1 号 p. 52-60
    発行日: 1981/07/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
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