雑草研究
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30 巻, 3 号
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  • 谷川 晃一
    1985 年 30 巻 3 号 p. 177-181
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 荻原 武雄
    1985 年 30 巻 3 号 p. 181-187
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 山岸 淳
    1985 年 30 巻 3 号 p. 188-194
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 古城 斉一
    1985 年 30 巻 3 号 p. 195-199
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 第6報 九州地方阿蘇・久住地域における牧草地雑草の群落区分
    酒井 博, 佐藤 徳雄, 奥田 重俊, 秋山 侃
    1985 年 30 巻 3 号 p. 200-207
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    九州地方阿蘇・久住地域の牧草地について雑草調査を行い, 次のような結果が得られた。
    1. 調査地16草地, 185地点に出現した雑草の種類数は118種であった。常在度の高い種類は, 多年草でエゾノギシ・オオバコ・スズメノヒエ, 越年草でヒメジョオン, 一年草でメヒシバ・イヌタデ・キンエノコロであった。
    2. 調査草地における雑草群落は以下のような12の単位に区分された。
    1a. メヒシバ群落 (区分種ーナシ)
    2b. ホソアオゲイトウーイヌビエ群落 (区分種-ホソアオゲイトウ・イヌビエ・オオイヌタデ・シロザ)
    3c・d・e. ウシハコベーエゾノギシギシ群落 (区分種-ウシハコベ・エゾノギシギシ)
    4f. ミノボロスゲ群落 (区分種-ミノボロスゲ)
    5g・h. チカラシバ群落 (区分種-チカラシバ・ヒメクグ)
    6i・j. オオバコ群落 (区分種-オオバコ)
    7k. イタドリ群落 (区分種イタドリ)
    8l・m・n. スズメノヒエ群落 (区分種-スズメノヒエ)
    9o. アリノトウグサーヒメスイバ群落 (区分種-アリノトウグサ・ヒメスイバ・ノアザミ)
    10p. ワレモコウーワラビ群落 (区分種-ワラビ・ワレモコウ)
    11q・r. トダシバーススキ群落 (区分種-ススキ・ネザサ・トダシバ)
    12s・t・u. アキメヒシバースギナ群落 (区分種-アキメヒシバ・スギナ)
    さらに, 3・5・6・8・11・12の群落は下位群落に区分された。
    3. 区分された12の雑草群落について, 採草地, 放牧地, 高海抜地に大別し, 土壌の栄養状態を横軸に, 水分状態を縦軸にとって, 各種群落の配列を行い, 群落の動態を示した。
  • 第6報 法面への引き上げと除草剤による防除
    大隈 光善, 千蔵 昭二
    1985 年 30 巻 3 号 p. 208-212
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1. チクゴスズメノヒエが数年来繁茂している現地クリークにおいて, 法面への引き上げとその後再生した個体への除草剤処理について検討した。
    2. 引き上げ後の再生量は, 4月~7月の引き上げでは, 早い時期ほど多く, 遅い時期ほど少なかった。
    3. 除草剤の効果は, 4月~8月の処理では, 遅い時期ほど高かった。グリホサート液剤は7月中旬以降, フルアジホップ乳剤は5月下旬以降の処理で極大の効果がみられた。
    4. 法面への引き上げと除草剤処理の組合せ区は除草剤だけの処理区よりも高い効果がみられた。除草剤散布時期は, 引き上げ後1~1か月半後で十分に再生し, 草丈が50cm程度となった時が適期である。
    5. チクゴスズメノヒエの発生被度約80%のクリーク (約20a) での作業時間は, 人力による引き上げが5人で10時間22分であり, 除草剤散布は4人で20分であった。
    6. 実用的な防除法としては, チクゴスズメノヒエの萌芽揃後に法面まで引き上げ, その後1か月半後頃にフルアジホップ500倍液を田植前までに散布し, その後再生がみられる場合は, 水稲収穫後早目にグリホサート100倍液を散布する。
  • 第4報 形態特性の異なる系統の直播水稲の生育収量に及ぼす影響
    米倉 正直
    1985 年 30 巻 3 号 p. 213-218
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1) 生態, 形態特性の異なるミズガヤツリ系統の水稲収量に及ぼす影響を究明するため, 第1因子を塊茎植付密度 (0, 2, 8, 16/m2) とし, 第2因子に神奈川県内産の代表3系統 (横浜市新吉田産, 海老名市上郷産, 南足柄市和田原産) を供試し, 1975年5月8日 (水稲播種翌日) に水稲乾田直播ほ場に塊茎を植付け, 3反復の部分分割区法で実験を行った。
    2) 水稲群落内での供試ミズガヤツリ系統は, 出芽期, 出穂期に遅速があり, 葉面積, 茎葉重及び塊茎生体重などが著しく異なり, 新吉田系統>上郷系統>和田原系統の生育量差が示された。これらの諸形質と玄米収量との間には高い負の相関(r=-0.758***~-0.889***)が認められた。
    3) 群落生産構造調査の結果 (第2図), 3系統は草高とともに草高別の葉面積分布が著しく異なった。新吉田系統は草高が最も高く, 上部の葉面積が他系統よりきわめて大きく, 和田原系統は草高低く上部葉面積が最小で, 上郷系統は両者の中間的特性を示し, 水稲との光競争に系統的差異があることが推察された。
    4) 塊茎植付密度と玄米収量との間には0.1%水準で有意差があり, 同一植付密度内では5%以上の有意水準で系統区間に収量差が認められ (第2表), いずれの塊茎植付密度でも新吉田系統区>>上郷系統区>和田原系統区の順で減収した。収量構成要素としては, 穂数, 1穂籾数, m2当たり全籾数が玄米収量に大きく関与していた。
    5) ミズガヤツリの系統により水稲の生育収量への影響度が異なることが明らかとなった。新吉田系統は, 他系統に比し, 出芽, 出穂期が早く, 初期から水稲との競争に有利な特性を備え, しかも, 草高が高く水稲の同化中心葉より上部に葉面積が多く分布し, 水稲の分けつ抑制による穂数減, さらには幼穂分化期~幼穂形成期にかけての籾数決定期に著しい光と養分 (N) の競奪影響を与え, 大きな減収をもたらした。
    6) 以上の結果から, ミズガヤツリの系統による生育特性の差異は, 水稲に対する雑草害の程度に著しい影響を及ぼすことが明らかとなり, 今後の雑草害研究の推進や防除診断技術の確立等の上で多くの示唆を与えた。
  • 陳 玉麟, 江 漢全, 呉 来貴, 王 一雄
    1985 年 30 巻 3 号 p. 219-223
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    イネの種子発芽および幼植物の生育に及ぼすグリホサートの影響について実験を行った結果, ペトリ皿試験ではグリホサートの50ppm濃度は台南5号 (Japonica type) および台中3号 (Indica type) 共, 発芽には影響がなかった。水耕試験では両品種共, 幼植物の生育は2.5ppmまでは影響がみられなかったが, 5ppmでは明らかな抑制がみられた。これに対し根の生長阻害は台南5号では0.5ppm, 台中3号では1.0ppmであり, 品種間差異がみられた。
    使用基準量で行ったグリホサートの畦畔雑草防除試験では, 施用1時間後の採取材料でも土壌中にはグリホサートの残留は認められなかった。また畦畔より30cm離れた水中では施用1時間後に採集したサンプルで1,475ppb, 畦畔より3mの水中で76ppbが認められたが, 施用後24時間およびそれ以後はグリホサートを測定することが出来なかった。すなわち, このようなグリホサートの土壌中及び水中における分解および消失の状態から, 実用上ではイネの発芽および幼植物の生育に対するグリホサートの影響はないと考えられる。
  • I. 刈り取り頻度と土壌の締め固め処理が異なる条件における踏圧の影響
    本江 昭夫, 大江 康彦
    1985 年 30 巻 3 号 p. 224-230
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1982年4月~10月に, 地下茎から採った苗条を用いて, 刈り取り, 踏圧がシバムギの生長におよぼす影響を調査した。さらに, 1983年4月~10月に, 種子からの稚苗を用い, 土壌の締め固め処理の異なる条件において, 刈り取り, 踏圧の影響を調査した。刈り取りと80kgの小型ローラーによる踏圧はそれぞれ2回 (60日間隔), 6回 (20日間隔) とし, また土壌の締め固め処理は1983年の稚苗植付前に6.5tの大型車の車輪により行った。
    1) 土壌の締め固め処理により土壌中20cmの深さまで貫入抵抗は増大し, 対照区の約3倍になった。踏圧の影響は0~5cmでのみ認みられた (Fig. 1)。
    2) 3種類の処理に対して, 1982年の地下茎からの苗条の生長と1983年の稚苗の生長との間に差は認められなかった (Fig. 2, Table 1)。
    3) 踏圧回数が多くなると, 個体あたり総乾物生産量, 苗条の植付位置からの平均距離, 苗条数はそれぞれ49~65%, 72~81%, 42~87%に減少し, 刈り取り回数が多くなると, それぞれ50~51%, 85~98%, 51~62%に減少した (Fig. 2, Table 2)。
    4) 対照区に比較して土壌の締め固め処理区では, 苗条の平均距離は82%と減少したが, 個体あたり総乾物生産量, 苗条数はそれぞれ127%, 114~159%に増加した。
    5) 土壌中における地下茎の深度は対照区では9.9cmであったが, 踏圧や土壌の締め固め処理を行った区では3.6~4.7cmと浅くなった (Fig. 4)。
    6)このような結果から, シバムギ地下茎は踏圧刺激に対して, 平面上に拡散する能力を抑制させるが, 逆に, 土壌中の浅い部分における短い地下茎の生産を増大させることが示唆された。
  • II. 窒素施用量と生育時期が異なる条件における踏圧と接触刺激の比較
    本江 昭夫, 白尾 円
    1985 年 30 巻 3 号 p. 231-236
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    機械的刺激 (踏圧, 接触) がシバムギの稚苗の生育におよぼす影響を窒素給与量の異なる条件 (50, 210ppm) で1982年の5月23日~8月15日と7月23日~10月15日の2回調査した。発芽種子を川砂を入れた直径20cmのポットに移植し, 培養液を給与した。培養液には HOAGLAND の標準液と修正したものを用いた。踏圧処理は10日に1回油圧ジャッキで0.5kg/cm2の圧力をかけ, 合計5回行った。接触処理は毎日20回ほうきの先端で行った。なお, これらの処理を45日間行った後, 植物体を採取した。
    1) 平均気温と日長は1回目の実験ではそれぞれ26.3度, 14時間50分, 2回目の実験ではそれぞれ15.2度, 12時間20分であった (Fig. 1)。
    2) 草丈は, 1回目に比べて2回目の実験では58~59%, 高窒素区に比べて低窒素区では81%, 対照区に比べて機械的ストレスを加えた処理区では72~96%に減少した (Fig. 2)。
    3) 一方, 分げつ数はそれぞれ134~224%, 158~239%, 133~221%に増加した (Fig. 2)。
    4) 個体あたりの乾物生産量は草丈の結果と同様の, 器官別の窒素含量は分げつ数の結果と同様の傾向を示した (Fig. 3, Table 1)。ただし, 根の乾物生産量と器官別の窒素含量については, 実験時期と機械的ストレスの影響はほとんど認められなかった。
    5) 個体あたりの窒素吸収量について, 低窒素区に比べて高窒素区では3倍の値を示したが, 実験時期と機械的ストレスの影響はほとんど認められなかった (Fig. 3)。
    6) このような結果から, 踏圧刺激に対してシバムギは接触刺激と同様の形態形成反応を示すが, これらの機械的刺激の影響は窒素施用量や生育時期の影響程大きくはなく, また, それらとの相互作用もほとんどないものと推察された。
  • 竹林 晃男
    1985 年 30 巻 3 号 p. 237-244
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 一前 宣正, 伊藤 一幸, 不破 敬子, 渡辺 寛明
    1985 年 30 巻 3 号 p. 245-251
    発行日: 1985/10/28
    公開日: 2009/12/17
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