雑草研究
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66 巻 , 1 号
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原著論文
  • 浅見 秀則, 高橋 英博, 奥野 林太郎, 橘 雅明, 本間 香貴
    2021 年 66 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/16
    ジャーナル フリー

    ダイズ多筆圃場における帰化アサガオ類を防除する目的で,ダイズの葉齢進展モデルに基づく除草剤体系処理の効果を農事組合法人で調査した。モデルによるダイズの葉齢の誤差は0.4~1.9日(二乗平均平方根0.11~0.56)であり,防除適期を推定する上で実用可能と考えられた。推定した防除適期に基づいてダイズ2葉期のベンタゾン液剤と5葉期のグルホシネート液剤の処理が実施できた圃場では,マルバルコウおよびマメアサガオの残草面積割合は不適期に実施した圃場と比較して低下する傾向が認められた。しかし天候不良等による作業遅延のため,52~81%の圃場では適期散布ができず,全体では本除草剤体系処理の実施前と比較して明瞭な残草量の低下は認められなかった。特にマメアサガオはマルバルコウと比較して葉齢進展速度が速く,防除適期が短い傾向であり,除草剤による防除はより困難になると考えられた。また,ダイズ2葉期のベンタゾン液剤処理が遅れるほど残草面積割合は前年よりも高くなる傾向が認められ,帰化アサガオ類の防除体系ではダイズ2葉期の適期防除を考慮した作業計画の立案がより重要であると考えられた。

  • 丹野 和幸
    2021 年 66 巻 1 号 p. 11-15
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/16
    ジャーナル フリー

    近年,埼玉県の加須市,本庄市において,グリホサート抵抗性とみられるオヒシバが発生しており,問題となっている。現地から採種したオヒシバにグリホサートカリウム塩を132 g a.i./10 a処理するといずれの系統も残草し,抵抗性個体が含まれると考えられた。一方で,グリホサートとは異なる作用機序をもつ除草剤については,供試した剤(ジクワット・パラコート,フルアジホップP,グルホシネート)はすべて有効であり,グリホサートに特異的な抵抗性であると推察された。グリホサート抵抗性を示した個体の遺伝子解析の結果,採種した系統の一つで,グリホサートの標的タンパク質であるEPSPSアミノ酸配列中に日本国内では初確認である抵抗性型の変異(T102I, P106S)が認められた。また,遺伝子配列の差異から,少なくとも2か所以上の複数箇所で独立に抵抗性個体群が進化したものと考えられた。

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