本研究は,看護系大学の2年生と3年生に着目をしてコロナ禍における看護学生の賞賛獲得欲求・拒否回避欲求とソーシャル・サポートとの関連を明らかにするために,A県の2校を対象に質問紙調査を実施した。その結果,2年生81名(49.7%),3年生84名(52.8%)の有効回答が得られた。【賞賛獲得欲求】に関連する項目のモデルのVIFは3.765であり,【友人のサポート】の“6.私の友人たちは本当に私を助けてくれようとする(以下,友人サポート6)”と“9.私には喜びと悲しみを分かちあえる友人がいる”(以下,友人サポート9),が関連していた(自由度調整済み
R2,以下
R2 adj =.120)。【拒否回避欲求】に関連する項目のモデルのVIFは1.000であり,同居経験,が関連していた(
R2 adj =.039)。賞賛獲得欲求・拒否回避欲求尺度に関連する項目のモデルのVIFは1.010~3.801であり,【友人のサポート】の友人サポート6,友人サポート9,同居経験,が関連していた(
R2 adj =.131)。賞賛獲得欲求・拒否回避欲求には,友人からのサポート及び同居経験が重要であることが示唆された。
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