Webインテリジェンスとインタラクション研究会 予稿集
Online ISSN : 2758-2922
第2回研究会
選択された号の論文の20件中1~20を表示しています
セッション1:情報推薦と情報検索(1)
  • 多田 亮平, 湯本 高行, 新居 学, 佐藤 邦弘
    p. 1-6
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    本研究では,認知度が低いが有益な情報の発見のために,ユーザが指定したカテゴリにおけるWebページの希少度を提案する.希少なWebページをユーザが指定したカテゴリに所属し,かつそのカテゴリ内で典型的でないとみなし,その確率を希少度と定義する.指定したカテゴリにWebページが所属する確率を所属度,指定したカテゴリに所属している場合に典型的でない確率を非典型度とすると,希少度はこれらの積である.各確率は,ソーシャルブックマークに登録されているページにおけるタグの使用状況とページ内の語の出現状況から算出する.所属度をカテゴリの分類精度によって評価したところ,被タグ付け回数による場合と同等であった.所属度の算出には対象のページがブックマークされている必要がなく,適用範囲が広いという利点がある.また,希少度によるランキング結果を所属度と非典型度のそれぞれのみを用いた場合とDCGで比較を行い,有用性を確認した.

  • 奥 健太, 橋本 拓也, 上野 弘毅, 服部 文夫
    p. 7-12
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    我々は,膨大な観光スポットの中から適切な観光スポットを提供する観光スポット推薦システムの開発を行っている.効果的な観光スポット推薦を実現するためには,季節や時間帯に応じて魅力が大きく変化する観光スポットを適切に特徴化しておく必要がある.本稿では,近年,膨大に発信されている位置情報付きツイートに基づき観光スポットの特徴化を行う手法を提案する.具体的には,領域判別問題の解法の一つであるOne-Class SVMを用い,対象スポット名をタイトルにもつ位置情報付き写真および対象スポット名をテキストに含む位置情報付きツイートを基に,対象スポットの実質的な活動領域を推定し,その活動領域内に含まれる位置情報付きツイート集合を対象スポットに対応付ける.また,観光スポットに対応付けられたツイートを基に,観光スポットの特徴を抽出する手法を提案する.さらに,抽出された観光スポットの特徴を基に,各種推薦手法を適用した観光スポット推薦システムについて説明し,その有効性について述べる.

  • 藤本 拓, 伊藤 雄一, 中島 康祐, 土方 嘉徳, 尾上 孝雄
    p. 13-14
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    本稿では,「ついでタスク推薦」のために,アクティビティを超えて,機械的に抽出したリソース間の類似性に基づき作業推薦を行う手法を提案する.ついでタスクとは,ついでにやるほうが良いと思えるほど作業切り替えの負荷が小さい作業を指す.この手法では,ユーザのタスク認識に寄らず機械的に作業の類似性を抽出するため,セレンディピティのあるタスク推薦が可能になる.これを採用したPC上の作業推薦システムの構成を述べ,その評価方法について検討する.

招待講演
  • 細馬 宏通
    p. 15
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
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    漫才のボケやツッコミの役割は、しばしば言語内容から記述されるが、そこでは身体動作が大きな要因となっていることが予想される。本研究では漫才コンビ「サンドウィッチマン」の漫才とコントを映像記録し、特にツッコミ役が行っている動作を分析した。その結果、ツッコミ役は単に相手のボケの発生後に言語的・身体的なツッコミを行うだけでなく、いったん相手のボケを見過ごす動作を行ったあと、その動作を中断、修正する形をとってツッコミを行う「マイクロノリツッコミ」を伴うことがわかった。また、この見過ごし動作は同じネタでも、漫才とコントでは異なる空間形式をとっており、特定の動作として計画されているのではなく、ツッコミ役がそのときにとっているそれぞれの動作を用いて行われることがわかった。さらに、観客の笑いは、ボケの完了時点だけでなく、マイクロノリツッコミの終了時点と同期しやすいことがわかった。

セッション2:情報推薦と情報検索(2)
  • 北山 大輔, 角谷 和俊
    p. 16-21
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    Amazon.comや楽天市場などのオンラインショッピングサイトでは閲覧商品に対して推薦商品が提示される.我々はこの推薦関係をエッジとし,商品集合は推薦による有向グラフの構造を持つと考えた.本稿では,この推薦関係グラフにおける商品の推薦,被推薦のパターンおよび商品カテゴリを分析することで商品間の関係を判定する手法を提案する.例えば,ある「プリンタ」に対してのみ「DVD-R」が推薦されており,その他のプリンタには推薦されていない場合,このプリンタに対してDVD-Rは「レーベル印刷」の機能を表現する関係を持つ.本稿では,商品間の一般的もしくは特有な機能を表現する関係,上位/下位関係,同等関係を定義し,それらの判定手法について議論する.また,プロトタイプシステムを構築し,実験を行った.

  • 佃 洸摂, 大島 裕明, 山本 光穂, 近藤 賢志, 田中 克己
    p. 22-27
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    本稿では,複合オブジェクトの検索手法を提案する.本研究における複合オブジェクトとは,複数のオブジェクトの集合であり,例えば複数の観光地から成る観光コースや複数の料理から成る献立などがある.提案手法では,複合オブジェクトを構成する各オブジェクトの属性の組み合わせに着目し,ある観点における属性の“同一性”と“相補性”という考えを用いる.我々が対象とするクエリは“3つの観光地からなる観光コース”などである.本稿で提案する複合オブジェクト検索により,このようなクエリに対して“三十三間堂,大覚寺,大徳寺はいずれも本殿の様式という観点では入母屋造である”(同一性に基づく検索)や“壬生寺,南禅寺,大仙院はそれぞれ東洋の美術家という観点では長谷川等伯,狩野探幽,狩野元信と関連がある”(相補性に基づく検索)といった検索が可能となる.

  • 財前 元希, 北山 大輔, 角谷 和俊
    p. 28-29
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
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    商品の使用目的は単一ではなく,複数存在する.例えば「酢」は一般的には料理に用いられるが,「重曹」と組み合わせることで掃除のための道具として用いられる.しかし,ユーザの購買履歴に基づく従来の商品推薦では,商品の使用目的の多様性を扱っておらず一律に表示されるため,ユーザにとって使用目的に合致する商品であるかを判断することが難しい.本研究では,閲覧商品と推薦商品の関係を,商品を組み合わせて用いる場合の使用目的に着目してユーザに提示する.このようにして,使用目的の多様性に基づく商品推薦システムを提案する.

  • 橘 明穂, 若宮 翔子, 難波 英嗣, 角谷 和俊
    p. 30-31
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    ユーザ投稿型レシピサイトの料理名には,料理の特徴を表すために多様な修飾表現が用いられている.しかし,料理名だけではレシピの特徴が分かりにくいレシピも存在する.本研究では,料理の典型的な手順や材料などの要素とあるレシピの要素との差異に着目し,料理名のネーミングコンセプトを抽出する.このとき,典型的な要素との差異には料理の特徴であるものとそうでないものが混在しているため,料理名に同一の修飾表現が付与されているレシピ集合において,典型的な要素との差異が類似するレシピから共通的な要素をネーミングコンセプトとして抽出する.また,ネーミングコンセプトを活用したレシピ推薦システムを提案する.

セッション3:ユーザインタフェース
  • 土方 嘉徳, 堀江 圭介, 西田 正吾
    p. 32-37
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    数式は,理工学・社会・経済などあらゆる分野において自然現象・社会現象・工学技術等の知識を表現する最良の方法である.しかし,現在の数式の入力方式の煩雑さは,インターネットコンテンツにおける数式というメディアの普及を阻害している.そこで,本研究では入力された数式に対して次にユーザが行うであろう入力を予測する数式入力方式を提案する.自然言語処理の分野でよく用いられている確率的言語モデル1つであるN-gramモデルを数式に適用する.数式は階層的な構造を持つので,その階層情報を利用した階層N-gramモデルを提案する.このモデルに基づきユーザの入力を予測することで数式入力の煩雑さを軽減することを試みる.

  • 榎本 俊文, 鈴木 源吾, 小林 伸幸, 星野 隆
    p. 38-43
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    Webアプリケーションの広がりにより,システム開発におけるWebユーザインターフェイス(Web UI)の開発コストの低減が課題となっている.本論文では, XMLスキーマ等のXML技術を適用したWeb UIの自動生成手法を提案する.本手法は, UIとして表示されるデータはXMLであることを前提としており, XML構造に,レイアウトパターンを対応させることにより,そのレイアウトに従ったHTMLに自動的に変換する.その対応付けにはXMLスキーマを利用しており,その型定義を有効にUIに利用できる.単純型(数値・文字・時刻等)・複合型に従った表示や制約チェックができ,複数の型を組み合わせたレイアウトを容易に実現することができる.本手法は定型的なUIを持った,企業内のOAシステム等への適用が有望であり,実際に, XML利用システムの開発工程におけるデータ作成・確認などのテストツールとして適用された実績がある.

  • 早川 卓弥, 土方 嘉徳, 西田 正吾
    p. 44-45
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
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    現在,多くのe-commerceサイトには,商品を効率的に絞り込めるようにするため,商品の価格やスペックの商品属性について,その値に条件を設けることで商品を絞り込むこめるような機能が存在している.しかしながら,購入を希望する対象商品ドメインについての理解が深くないユーザにとっては,どのように商品属性を絞り込んでいけばよいか迷ってしまう恐れがある.絞り込みがうまくいかない場合,ユーザが所望する商品にたどり着けない可能性がある.本研究では,商品属性の推薦と,得られる商品群の直感的イメージを表す先行イメージ提示の機能により,商品属性による商品絞り込み過程を支援するインタフェースを提案する.

セッション4:分析と評価
  • 片岡 泰之, 渡部 智樹, 田中 清, 東野 豪
    p. 46-51
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    曖昧な目的を持つ利用者が満足するICTサービスの発見支援を行うには,サービスによって「何ができるのか」という気づきを与えることが重要である.本研究報告では,サービスと利用者をつなぐインタフェースISHI (Intent of Service and Human Interface)を提案する.ISHIとは,サービス機能を自然言語で抽象的に表現し,サービサの意思と利用者の意思を表裏一体にした概念である.次に,ISHIの自動抽出とその珍しさ度合いの判定処理手法を提案する.判定処理には,サービスの人気度やアクセス情報を複合的に考慮した手法を用い,その精度を報告する.最後に,提案方式をwebアプリとして実装し,ISHIはICTサービスの機能に対する気づきを与える効果があるか否かを検証する評価実験の結果を報告する.

  • 大坪 五郎
    p. 52-57
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    企業においても,大学においてもプレゼンテーションの重要性が叫ばれている.しかしながらプレゼンテーション用のソフトウェアは過去20年以上大きな変化がない.本研究では,プレゼンテーションのビジュアル・エイドは本来どうあるべきかという考察に立ち返り,そこからプレゼンテーション用ビジュアル・エイドシステムGozenを開発した.Gozenの特徴は次の3点である.(1)スライドという概念を廃止し,代わりに表示シーケンスをプレゼンの情報単位とする.(2)プレゼン記述言語で,表示シーケンスの制御 を行う.また表示要素のレイアウトに関しては,ユーザがおおまかな指示のみを与え,システムが自動で行うことを基本とする.(3)プレゼンテーションにおいて主役であるべき,プレゼンターの映像をコントロール対象に含める.

  • 若井 祐樹, 熊本 忠彦, 灘本 明代
    p. 58-59
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    近年,Twitterの普及に伴いユーザは自らの感情を気軽に発することができるようになった.この中には,顔文字を用いてユーザ自らの感情を表現しているツイートが多く存在する.しかし,ツイート本文と顔文字の組み合わせによって感情を表現する手法が異なる場合がある.そこで,本論文では顔文字が付与されたツイートの感情を抽出するために,ツイートにおける顔文字を3つの役割に分類し,顔文字を含んだツイートの感情を抽出することを提案する.

  • 朱 成敏, 武田 英明
    p. 60-61
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    本稿では,オンライン議論の参加者を分析するため参加者の議論活動に基づき,その役割の条件を定義する.そして,Wikipedia日本語版で行われた議論を対象として参加者を分類し,分類された役割と議論の妥当性との関係性を実験を通じて確認する.

セッション5:コミック工学
セッション6:言語と動作モデル
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