これまでの"ヒット現象の数理モデル"の研究の手法では今までブログ上における口コミの数の時系列の変化を用いて, 今まで曖昧となっていた映画や地域のイベントの評判に関する研究が行ってきた.しかし, ネット上では他にも人々の動きを分析することが可能なツールは多く存在する.私たちはネット上での人間の振る舞い(文字を入力する, 閲覧する, クリックする)が社会でのネットワーク上の動きが現実の社会の動きに非常に類似していると仮定することで現実社会の観測データとして人間同士のコミュニケーションのデジタルデータを使用することができると考えた. ヒット現象の数理モデルを用いて, 広告や雑誌, イベントなど口コミが増える様々な外的要因の影響を捉え,理論を現実社会のマネジメントにどのように応用していけるかを考え, 国内外の日本独自のコンテンツの周辺に関するコミュニケーションの理解と日本の文化の発展になる見解を導き出したい.
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