Webインテリジェンスとインタラクション研究会 予稿集
Online ISSN : 2758-2922
第8回研究会
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
セッション1: SNS,ソーシャルメディア
  • 熊本 忠彦
    p. 1-6
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    マイクロブログの一つであるTwitterでは,突発的な感情の発露を表すために,ツイートを「勝ったああああああああ」や「やめてぇぇぇぇ」のように叫喚表現化することがある.先行研究では,ツイートの叫喚表現化された部分を正規形(「勝った」や「やめて」)に変換することで,既存の様々な辞書(lexicon)を利用できるようにするための手法が提案されているが,叫喚表現化によりツイートの感情や印象がどう変化するのかについては触れていない.そこで本論文では,ツイートを読んだ人が受ける印象に焦点を当て,叫喚表現を含むツイート(叫喚ツイート)の印象と叫喚表現を正規化したツイート(非叫喚ツイート)の印象を267人のTwitterユーザが参加するアンケート調査に基づいて調べ,比較することで,その特徴を明らかにする.

  • 土方 嘉徳, 安藤 諒, 酒田 信親
    p. 7-12
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    ソーシャルメディアでアカウントを作成する方法の一つにソーシャルログインがある.ソーシャルログインは,他のソーシャルメディアのアカウントでアカウントを作成することができるが,その時に元のソーシャルメディアのアカウント情報を引き継ぐことができる.この研究では,Pinterestを対象に,アカウント作成時にどのようなユーザをフォローしているユーザが,長期的に活発であるかを調査する.調査の結果,Pinterestでピン数が多いユーザをフォローしているユーザがアクティブであること,元のソーシャルメディアで共通の友人がいるユーザをフォローしているユーザがアクティブであることを発見した.

  • 田中 千尋, 若林 啓
    p. 13-14
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    本研究では,ツイート情報を用いてテレビ番組の視聴者などの,実世界のイベントにおいて関わっている人の数を推定することを目的とする.本研究ではハッシュタグなどのつぶやきの本文要素とつぶやきを投稿したユーザ数,それらから求められる個々のユーザのつぶやき数などを用いることによって,より多くのユーザのつぶやきを対象としたイベント視聴動向の推定を行う手法を提案し,実験により有効性を検証した.その結果,ユーザ数とツイート数を用いることにより,ドラマの視聴率をある程度推測可能であることを明らかにした.

  • 大森 義史, 土方 嘉徳, 吉田 翔吾郎, 酒田 信親
    p. 15-16
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    近年,ソーシャルメディアにおける情報伝搬が関心を集めている中で,ソーシャルメディアの情報拡散力を利用して短期間で爆発的なアクセスを集めることを目的とするバイラルメディアが登場している.バイラルメディアの記事は,多くのユーザに好まれるようなシンプルなデザインで構成されており,コンテンツを探す事にあまり慣れていないユーザ(情報収集能力の低いユーザ)が好んで利用している可能性がある.一方,情報収集能力の高いユーザは,バイラルメディアの記事ではなく,その記事で紹介したコンテンツの元のメディアから信頼性の高い情報を得ようとすると考えられる.本稿では,バイラルメディアを利用するユーザと情報元のメディアを利用するユーザの特徴に違いがあるかを調査する.

  • 遠山 由自, 廣田 雅春, 石川 博, 横山 昌平
    p. 17-18
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    ジオタグ付きツイートにより,Twitterに投稿されている情報は地理的または時間的観点において,局所的または普遍的な分布を持っている.例えば,レストランに関するツイートでは,地理的観点において普遍的にツイートされるものとして全国チェーンのファミリーレストランがある.反対に局所的にツイートされるものとして,地域ごとに存在するご当地レストランがある.しかし,既存の検索システムでは,ある単語が持つこのような分布を把握することは困難である.そこで本研究では,クエリと共起している名詞をツイートから取得し,その共起名詞の分布を地理的及び時間的観点から可視化することで,共起名詞の中から局所的単語と普遍的単語を発見するシステムを構築する.

招待講演1
  • 林 良平
    p. 19
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    人は状況にある情報を瞬時に読み取り、意思決定の材料にしている。けものみちや廊下の摩耗、手垢、着色など表面に残された痕跡は、過去にその場所で繰り返し行われた行動を読み取ることができる。人影のないホーム(電車は行ってしまった)、傘を差す人々(雨が降っている) や、長袖を着る人の割合(外は肌寒い) など周囲の状態は、社会的シグニファイアとして情報を伝えている。そこで、ここでは痕跡と社会的シグニファイアの例を多数挙げながら、人の意思決定のメカニズムを考察してみたい。

セッション2: 情報推薦
セッション3: インタラクション支援
  • 高田 和磨, 杉原 太郎, 五福 明夫
    p. 31-38
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    本研究は,人間らしいエージェントを目指す研究の一つとして,人間とエージェントによるプレイログを分析するアプローチをとる.そのため,人間とエージェントによる選択回答式の人狼ゲームを行い,人間がエージェントを看破する際の手がかりを分析することで,エージェントであると看破されないエージェントに求められる条件を調査することを目的とする.

  • 清水 祐弥, 小林 亜樹
    p. 39-40
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    乗換案内の利用者は,所要時間や金額といった一般的評価指標と,利用者自身が持つ知識を組み合わせることにより,経路同士を比較し納得いく経路を発見しようとする.しかし,既存のインタフェースは一般的評価指標により導出される経路の上位を表示することしか提供されていない.

    本研究では,利用者知識による経路の比較,決定を支援するための経路編集式比較インタフェースを提案する.比較対象となる経路を,既に表示されている経路から編集して生成することで,利用者知識による情報を経路に反映する.また,検索結果を線の長さ,太さといった視覚情報で並べて表示することにより,経路間の差分を明確化する.これにより,多角的視点からの経路比較を促し,利用者の納得いく経路決定を支援する.

  • 林 利憲, 王 元元, 河合 由起子, 角谷 和俊
    p. 41-42
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    本研究では,SNSの会話支援を目的に,会話受信時にユーザの特性に基づきリアルタイムでテキストに多様な注釈(リンク)を生成するリンク自動付与手法を提案する.被リンク情報を提供することで,受信ユーザに対して相手ユーザヘの返答を促進させることができ,会話の活性化につながることが期待できる.本稿では会話促進として,受信側ユーザの知識支援ならびに,受信ユーザが発信ユーザヘ周知させたくなる興味喚起による知識提供支援となるリンク生成手法について述べる.知識支援に対する被リンク情報は,受信ユーザにとって不明な語彙に対する検索結果ページやWikipediaページ,他ユーザの会話とする.また,受信ユーザが発信ユーザヘ周知させたくなる被リンク情報は,その語彙を話題にした他の友人達の会話や関連Webニュース記事とする.本稿では,Facebookを対象に,ユーザ特性に基づいた特徴語抽出および被リンク先の会話抽出に関して検証する.

  • 岡本 香帆里, 松下 光範, 山西 良典, 山下 洋一
    p. 43-44
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    映像作品において,効果音はシーンの印象に大きな影響を与えるため,映像制作者は大量の効果音データベース内から,候補となる効果音を検索し,それらを聴き比べながら慎重に検討し付与しなければならない.そのため,各シーンに適した効果音の選定には多大な時間を要することが問題となる.本研究では,「文脈」「音響」「オノマトペの表象」という3つの観点から効果音同士の類似性を可視化するシステムを実現することで,この問題の解決を目指す.本稿では,これまでの著者らの取り組みと今後の展望について述べる.

セッション4: テキスト分析
セッション5: クラウドコンピューティング,IoT
招待講演2
  • 土方 嘉徳
    p. 57-59
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/07
    会議録・要旨集 フリー

    TwitterやFacebookに代表されるソーシャルメディアが人気を集めている.これらのメディアではユーザに適したコンテンツや商品を提示する推薦機能(レコメンド機能)が提供されていることが多い.従来の推薦システムでは,ユーザのソーシャルメディア上での行動に基づいて推薦が行われているが,その行動にはユーザの内面に存在する心理が影響を与えていると考えられる.また,これまでの推薦システムの評価においては,ユーザに尋ねた満足度が用いられることが多かったが,その値にも心理が影響を与えていると思われる.この講演では,ユーザの心理とソーシャルメディア上での行動の関係について,最新の調査結果と共に説明を行う.

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