画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会第194回研究会講演予稿
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 丹羽 義典, 本郷 仁志, 棚橋 英樹, 渡辺 博己, 冨永 将史, 佐藤 雄隆
    p. 1
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/27
    会議録・要旨集 フリー
    HOIP (Human and Object Interaction Processing) プロジェクトは文部科学省の地域指定を受けて, 平成11年度から岐阜県が科学技術振興事業団の委託によって行っている地域結集型共同研究事業で, 研究開発型企業·大学·公設研究機関等の地域の科学技術ポテンシャルを結集した共同研究を通じて, 新技術·新産業の創生, 及び地域科学技術の振興を図ることを目的としている. HOIPプロジェクトでは, 人間とコンピュータのためのより高度なインタフェースの創出を目指すために, 「知的センシング技術に基づく実環境情報処理技術開発」をテーマとして主に画像の認識·理解に関する技術を軸とした研究開発を推進している. 本稿では, 実際に行われているいくつかの研究を紹介し, HOIPプロジェクトについて概要について述べる.
  • ∼実セットと仮想セットのシームレスな合成∼
    山内 結子, 三ッ峰 秀樹, 深谷 崇史, 河北 真宏, 井上 誠喜, 八木 伸行
    p. 2
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/27
    会議録・要旨集 フリー
    スタジオ番組制作を行う場合、スタジオセットの見切れにカメラを向けられないという問題や、セットの設置や撤去におけるコスト等の問題がある。一方、仮想スタジオは、スペース·コスト面においては有効な手段であるが、ブルーバックの背景では演技しにくいといった問題がある。我々は、両者の問題点を解決するために、実写を基に作成した映像部品を用いた仮想セットと本物のスタジオセットを自由に合成できる、実空間ベースの仮想スタジオを提案する。今回、仮想セットとして超高精細全天周画像を作成して、実際のスタジオセットの映像と合成する実験を行った。実験の結果、カメラレンズの主点の位置を考慮して、繋ぎ目にのりしろを用いることにより、違和感のない自然な合成が可能になった。
  • 大美 英一, 斉藤 文彦
    p. 3
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/27
    会議録・要旨集 フリー
    本論文では, 最頻度エッジ方向に基いて, 画像の傾きを検出する方法を提案する. また, 提案手法によって求められた画像の傾き角と視覚的傾斜角との関係についても述べる. 画像が傾くと, その角度に応じてエッジ方向が変化する. 画像中で多くのエッジが持つ方向成分は, 画像全体の大局的な傾きを表すと考えられる. そこで, 画像全体のエッジ方向ヒストグラムを求め, このヒストグラムにおける最頻度エッジ方向角と画像の正立基準とを比較することによって, 画像の傾きを検出する. 被験者による画像の傾きに関する視覚的実験を行ったところ, 提案手法によって計測された画像の傾き角は, 視覚的な画像の傾き角と一致性の高い結果が得られた.
  • 武村 浩司, 佐藤 義三, 堀内 啓次
    p. 4
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/27
    会議録・要旨集 フリー
    「ケータイ de ミュージック」とは, 音楽等の著作物の超流通を想定したコンテンツ保護技術であるUDAC-MB(Universal Distribution with Access Control-Media Base)を利用したコンテンツの配信, 再生等に関する技術規格である。今回この規格に静止画, 文字列, 音楽(音声)の同期に関する仕様の追加策定を行った。同期情報はシンプルで扱いやすいものとし, リソースに制限のある携帯機器でもこれらを同期して表示·再生することを可能とした。このようなコンテンツの実現は, オンライン配信サービスの可能性を広げるものである。2002年4月よりPHSを利用した本方式による静止画, 文字列, 音楽(音声)を融合した英会話等のコンテンツの配信が開始された。
  • 松代 信人
    p. 5
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/27
    会議録・要旨集 フリー
    マクアダム楕円は、スペクトル軌跡の中の色について、どれだけ色度座標が離れると二つの色光は異なって見えるかの問題を扱っている。マクアダム楕円では、この弁別の標準偏差をxy色度図に置点したところ、中心色の色度座標の周囲に楕円状に分布する結果が得られた。すなわち、色度座標における楕円として観データを記述するモデルフィッティング問題そのものである。モデルフィッティング問題一般に関しては、マクアダム楕円より後年に情報理論に基づく学問分野が確立されており、MDL基準等が定式化されている。本稿は、このMDL基準に基づき、マクアダム楕円に関する実験データについて2, 3の考察を行うものである。
  • 浦田 竜佳, 斉藤 文彦
    p. 6
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/27
    会議録・要旨集 フリー
    カメラによって各種シーンを撮影する際, コントラストが良好な画像を得ることが重要となる. しかし, 照明状態や撮影装置の性能限界等によって常にコントラストの良好なカラー画像が得られるとは限らない. コントラストが不良な画像に対して, ソフトウェアによるコントラスト改善を試みる場合, 従来手法では, 充分な改善結果が得られなかったり, あるいは対象画像に応じて人手による設定作業が必要となる. 本論文では, 対象となるカラー画像に応じて, 明度の入出力関係を表すLUTの曲線を動的に決定することによって, コントラストの良好な出力面像を得る手法を提案する. 実験を通し, 提案手法によって, 従来手法と比較して, よりコントラスト感の高い結果画像が得られることを示す.
  • 嶋野 法之
    p. 7
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/05/27
    会議録・要旨集 フリー
    機器に依存しない色再現を実現するために、色彩管理システムの初期段階で、カラー画像入力装置からのデータは装置に依存しない測色値に変換される。この変換は一般に測色的較正またはカラーコレクションと呼ばれているが、測色的較正精度は入力系の分光感度特性と装置内のノイズに依存することが知られている。本稿ではカラー画像入力系のノイズが測色的較正精度に及ぼす影響を評価する為の尺度について述べると共に、分光感度特性、被写体の分光反射率及び撮影及び観察光源の分光放射分布が判明していれば、予めノイズが較正精度に及ぼす影響を予測するための方法について論じる。
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