画像電子学会研究会講演予稿
Online ISSN : 2758-9218
Print ISSN : 0285-3957
画像電子学会第212回研究会講演予稿
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 丹田 喜雄, 小野 貴史, 澤田 和明, 高尾 英邦, 石田 誠
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-03-01
    発行日: 2004/09/24
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    微弱光(10-7~10-3[lx])検出器は光電子増倍管に代表されるように光電変換部と電子増倍部により構成されている。しかし、その光電変換部に用いられている光電子放出面の量子効率は20~30%程度と低く全ての光を検出できたとは言えない。そこで我々は高い量子効率を持つフォトダイオードと微小電子源であるフィールドエミッタを組み合わせた新たな構造を持つ高量子効率な背面入射型光電子放出面を提案している。SOS(Silicon On Sapphire)基板を用いたデバイスにおいては70%の量子効率を持つ光電子放出面を実現した。更なるデバイス性能向上に向けてBulk Si 基板を用いたデバイスを製作し、イメージセンサへの応用を目標としている。
  • 三橋 政次, 山崎 順一, 蛭間 位吉, 吉川 和雄, 渭原 常夫
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-03-02
    発行日: 2004/09/24
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    南極,北極の同時オーロラ中継や動物の夜間撮影など,報道・番組を問わず各方面で活躍している超高感度ハイビジョンI.I. (イメージインテンシファイア・Image Intensifier) カメラは,電子増倍効果を利用した高感度素子であるI.I.を装備しているのが特徴である.今回,カメラの赤チャンネルに近赤外線にも感度のあるI.I.を採用すると共に,撮影レンズや色分解プリズムのコーティングを新規設計して近赤外線領域(約700nm~900nm)まで透過率を延ばし,ハイビジョンでは初めて近赤外線にも高い感度を持つカメラを開発した.従来の近赤外線カメラはモノクロであったが,RGB全チャンネルの信号をマトリクスで最適にミックスしてカラー表示が出来るモードも備えた.
  • - 放射線治療や動脈塞栓術の臨床前試験 -
    梅谷 啓二, 山本 亮, 小畠 牧人, 山下 武則, 今井 茂樹, 梶原 康正
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-03-03
    発行日: 2004/09/24
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    SPring-8での放射光を利用した医学研究のために、X線に対する直接変換型撮像管サチコンを使った解像度10μm(視野9.5mm角)の画像撮影装置を開発した。これを使い、ウサギ耳介に作った移植腫瘍を使った研究で、腫瘍の回りに形成される腫瘍に栄養を供給する微小血管を、血管中に造影剤を注入して撮影する血管造影で観察した。光学顕微鏡では組織表面の構造しか観察できないが、X線ならばセンチメータオーダの生体組織の内部構造をマイクロメータオーダに迫る解像度で画像化できる。この特長を生かし、腫瘍血管の増殖過程の観察に続いて、放射線治療や動脈塞栓術などでの治療過程における血管構築の変化を観察した。
  • 難波 正和, 瀧口 吉郎, 長田 勝玄, 宮川 和典, 渡部 俊久, 岡崎 三郎, 江上 典文, 小原 有司, 田中 満, 伊藤 茂生
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-03-04
    発行日: 2004/09/24
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    小型で超高感度なTVカメラの開発を目指して、電界放射陰極アレイに超高感度なHARP光電変換膜を対向配置した冷陰極HARP撮像板の開発に取り組んでいる。今回、ソレノイドコイルを用いた撮像実験を行い、冷陰極から放射された電子ビームを集束させることで、従来の撮像板で問題となっていた解像度の劣化や画質の均一性を大幅に改善できることを明らかにした。また、この結果を基に、画素サイズを従来の撮像板の1/3以下とし、かつ、永久磁石からなる電子ビーム集束系を備えた1インチ256×192画素撮像板を試作し、この撮像板では画素ごとの分解能や均一な画質が得られることを実証した。
  • 富田 康弘, 白柳 雄二, 松井 信二郎, 三澤 雅樹, 高橋 浩之, 青木 徹, 畑中 義式
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-03-05
    発行日: 2004/09/24
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    我々はエネルギー弁別(識別)機能を持ったX線ラインセンサ(X 線カラースキャナ)を開発した。本スキャナは同時に異なる5つのエネルギー領域でのX線画像取得が可能である轤A得られた5つのX線画像データを演算処理することにより、特定の材質を強調、あるいは消去したりすることが出来る。従来のX 線透過画像は、単なるX線の透過強度を示す影絵であったのに対し、本スキャナを使うことにより、物質内部の材質や状態を観察すること(X 線カラーイメージング)が可能となる。γ 線のエネルギー弁別撮影では、RIの種類を識別することが出来た轤Aエネルギー弁別X線CT撮影では、適切な測定エネルギー領域を設定することにより、散乱線やビームハードニングの影響の少ないCT画像を得ることが出来ることが判った
  • - 協和・不協和音と画像コントラストとの関係(2) -
    柴田 滝也, 金森 淳香
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-03-06
    発行日: 2004/09/24
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    視覚と聴覚情報の調和・不調和を心理的な観点より,分析cfル化を行うとともに,映像と音楽のマッチングを支援し,また,心理的にも生理的にも不快に感じるコンテンツを排除するシステム構築を目的とする.そこで,心理レベルでの画像と音の調和・不調和の仕組みの分析を行い,画像と音の関係を考慮したモデルを構築する.特に,音に関しては,二音和音の協和音,不協和音について,画像に関しては,画像コントラスト値を基準に画像を選択し分析を行う.その結果,画像の音への調和度は,画像コントラストと関係することが分かった.また,不協和音と不調和と思われる画像との組み合わせでは逆に調和することがわかった.協和音では人工物の画像ではなく,自然物の画像が協和音と調和することがわかった.
  • 姜 偉, 杉本 茂樹, 奥富 正敏
    原稿種別: 一般
    セッションID: 04-03-07
    発行日: 2004/09/24
    公開日: 2004/10/13
    会議録・要旨集 認証あり
    本論文では、1台のカメラと2枚の平面ミラーで構成される撮影装置を用い、全方位の3次元復元を行う手法を提案する。提案手法では、ミラーを用いることにより、大きなベースラインを利用したステレオ計測が可能となり、1台のカメラを用いた従来手法よりも測定精度を向上させることができる。また、左右ミラー領域に対応する時空間画像に対し、SSSD(Sum of SSD)を利用して軌跡を抽出することにより、ノイズの影響などによる誤対応を低減する。更に、左右ミラー領域の軌跡抽出の結果を別々に評価し、良好な片方を選択することにより、オクルージョンの影響を低減することが可能である。合成画像並びに実画像を用いた実験を行い、提案手法の有効性を示す。
feedback
Top