コンピュータグラフィックス(CG)利用分野の一つとして,仮想空間上に現実空間の街と同等な景観を再現する景観シミュレーションがある.また,仮想の街並みを自由に歩いている感覚を与える景観ウォークスルーは,町案内等に有効である.しかしながら,CGを利用して景観ウォークスルーを実現するためには多大な時間と労力を要するため,容易に現実感のある景観ウォークスルーを作成する手法が求められている.その一つとして実写真を用いたモーフィングによる手法がある.実写真を使用することで現実感は得られるが,モーフィングに必要な特徴点を求めるためには多大な時間と労力を要する.そこで本稿では,カメラと道路との関係式を用いて,景観ウォークスルーに用いる2枚の画像の特徴点を自動的に予測する手法について検討する.
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