画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会第244回研究会講演予稿
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
開催日:2009年3月11日 会場: 武蔵工業大学
10:00-11:00 座長:吉川 浩(日本大学)
  • 大縄 嵩, 中川 真志, 向井 信彦, 小杉 信
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-06-01
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    血管を対象とした手術シミュレータにおいて,血管を質点バネモデルで構築し,術具が血管から離れた場合には,バネの伸長力を基に収縮力を計算することで,血管の伸長だけでなく収縮も行える手法を考案した.また,複数医師による共同手術や遠隔操作のため,クライアント/サーバモデルを用いて手術シミュレータをネットワーク結合し,サーバ側にクライアントの参加監視機能と削除機能を持たせることで,シミュレーション実行途中でもシミュレーションへの参加や退場が自由に行えるネットワーク化手術シミュレータシステムを構築した.
  • 瀬尾 紋加, 向井 信彦, 小杉 信
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-06-02
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    コンピュータグラフィックスを用いて航跡波の生成を行った.航跡波は位相の異なる複数のケルビン波を重ね合わせることで生成できる.また,水の粘性を考慮し,時間経過による波の減衰についても検討した.具体的には,水鳥が泳いだ後にできる航跡波の画像から波長や振幅を推定し,生成したCG 映像と実写画像との比較により,手法の妥当性を検証した.
  • 笠上 弘行, 小杉 信, 向井 信彦
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-06-03
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    Web カメラから入力される画像から人間の足踏み動作を認識し,足踏み速度に応じて3 次元仮想空間をウォークスルーできる簡易なVR 操作インターフェースを構築したのでその手法について報告する.人体の両膝に取り付けられたマーカをWeb カメラで撮影し,色情報を利用して足踏み動作を認識する.マーカの動きをリアルタイムで追跡し,歩幅を考慮することで歩行速度を算出する.算出した歩行速度に応じて仮想空間の視点位置を移動することにより,町並みをウォークスルーすることができる.足踏み動作の認識と仮想空間の描画をマルチスレッドで実行することによりリアルタイムで円滑なVR 操作インターフェースを実現した.
  • 石井 洋子, 小杉 信, 向井 信彦
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-06-04
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    高精細航空写真から自動で建物領域を抽出し屋根形状を識別する方法を報告する。建物領域は直線線分で囲われており、また、住宅が密集した地域の建物は道路と並行に建てられている特徴を利用し、ハフ変換で道路と平行の直線を抽出することで建物領域を取得する。この建物領域は真上からの屋根形状を表すことから、この領域のエッジを抽出し、領域内の分割数を調べる。さらに、航空写真は晴天日に撮影されていることから、日の当たり方よって生じる屋根の明度差を利用し、建物領域内の分割数を調べる。その結果、建物領域の抽出率は58.6%に止まったものの、この領域に対する屋根形状識別率は、エッジ抽出では87.9%が得られた。
11:00-12:00 座長:向井 信彦(武蔵工業大学)
  • 徳田 直也, 藤井 知彦, 山口 健, 吉川 浩
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-06-05
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    計算機合成ディスクホログラムは,平面型ホログラムでありながら再生像を360度観察することが可能である.以前の報告では,改良された出力装置を用いることで高い空間分解能を実現し,オブジェクトサイズ・視域共に拡大することに成功した.それによって再生像の観察が容易となった.しかし,オブジェクトが単純なものであったため,ディスクホログラムのディスプレイへの有効性がわからなかった.本論文では,隠面処理を必要とする複雑なオブジェクトを用いて,多人数での観察が可能であるディスクホログラムを作製した.これにより,ディスプレイとしてディスクホログラムが有益なものであったことが確認できたので報告する.
  • 菊地 進一, 藤井 知彦, 山口 健, 吉川 浩
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-06-06
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    新しいディスプレイの一方式として,我々はアニメーテッド計算機合成円筒ホログラムの報告をした.これはフレネルタイプのホログラムであり,360度全周から3次元像のアニメーションを観察することができる.しかし,フレネルタイプであるため,再生像は単色であり,フルカラー化が困難である.そこで,レインボウホログラムの手法を用いることで,フルカラー3次元像のアニメーションを観察できるアニメーテッド計算機合成円筒レインボウホログラムの作製を行い良好な再生像を得られたので報告する.
  • - 1台の動体ビデオカメラで撮影した横走り映像が3D 兼用になる立体撮影 -
    竹内 幸一
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-06-07
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    2つのレンズで撮影する立体カメラは2つの画像の大きさや位置をあわせるのに大変な作業です。しかもその映像は自然な立体画像ではなく10分も見ていると強調立体で目が疲れてしまった。立体の要件を30年前から研究してくると、通常言われている立体撮影の鉄則である2台のカメラでなくても1台のカメラで撮影できた一つが、この横走り立体カメラ方式です。ベータムービーを開発しヨーロッパで発表したときにライン川の列車の中からベータムービーで撮影したのがこの横走り立体です。1982年頃です。例えば走っているバスの中から街の景色を撮影すると時間方向に隣り合った2コマを立体の左右の絵の代りに使えます。時速36キロでは秒速10メートル、60分の1秒の1コマでは15センチ相当になります。15センチ相当の視差のある左右2台の立体カメラの代用になる。また普通のテレビ1台でもそのまま立体がたのしめる。左眼に透過率30パーセントから50パーセントの黒フィルタの片眼サングラスメガネをかけると3D 画像が楽しめる。左眼の視覚知覚が暗いために遅れて、遅れたカメラ画像が見える。つまりカメラ位置が10センチほど遅れた映像を見ている勘定になる。左右の画像があたかも10センチ離れた2台カメラの立体カメラの代用になる。
  • 耿 競, 清水 浩勝, 青木 直和, 小林 裕幸
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-06-08
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    デジタル写真から、デューラーの銅版画風画像を自動的に作成するシステムを構築した.本方法は,ハイパス・フィルタを用いての輪郭線の取得と,デューラー銅版画から取得したいろいろな濃度のトーンを利用した明暗の付加よりなる.まず,バイラテラル・フィルタを用いてノイズを除去した後にハイパス・フィルタを用いて輪郭を獲得し,次にオリジナル写真濃度に応じたトーンを与えることにより目的の画像を得る.
  • 田中 裕二, 池田 裕幸, 西川 智子, 佐藤 甲癸
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-06-09
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    ホログラムの再生波長は物体光と参照光によりできる干渉縞の間隔によって決まる。通常の処理ではホログラム作成時の波長と再生波長は同じになるが、何らかの方法で露光時と現像処理後の干渉縞の間隔を変化させることにより再生波長を変化することができる。従来も現像時のゼラチンのタンニング効果を用いて再生波長を変化させる方法が行われている。この方法では十分な波長変化は得られていない。ここでは露光前にゼラチンを膨潤させることにより再生波長変化を大きく物体の立体像を空間に結像する方式である。そのために他の方式による三次元画像に比べてホログラムの立体像は大変リアルであり、虚像の3 次元空間に様々なイメージを表現することができる。本論文の主題はホログラフィにおける技術的な方法として露光前のゼラチンの膨潤処理による再生波長の変化の定量的な関係を求めると共にホログラムの合成による疑似カラーホログラムについてその映像表現手法としての有効性を明らかにする。
  • - 写真でしか見れない未知の世界 -
    河野 修二, 檜山 茂雄
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-06-10
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    「Power of Ten」という映画がある。ピクニックに来た親子の写真から映画は始まりカメラの視点はそこからどんどん遠ざかり空を抜けて、宇宙にまで来て最終的には10 の25 乗メートル(約10 億光年離れたところ)の世界までたどりつく。また一方ではどんどんその人を拡大していき、10 のマイナス16 乗メートル(0.1 フェルミというらしい)の世界まで行きつく。解像力の高いフイルムを用いて、映画のように写真の全体像から細部まで観察したくなるような写真が撮れないかと考えた。
13:10-14:10 座長:吉川 浩(日本大学)
  • - テキストから映像を自動的に作り出す -
    林 正樹
    原稿種別: 招待
    セッションID: 08-06-11
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    我々は、テキストからコンピュータで映像を自動的に作り出す技術(T2V: Text-To-Vision)の研究開発を行っている。T2Vの技術的ベースはテレビ番組を記述する言語TVML (TV program making Language)であるが、当所ではTVMLで書かれた言語を再生するTVMLプレイヤーをゼロから開発を進め、これをT2Vプレイヤーと名付けてリリース作業を進めている。本稿では、T2Vの概念の説明から、その重要性と将来性、そして今回開発したT2Vプレイヤーの技術的特徴について紹介する。また、T2Vを一種の技術インフラとした新しいコンテンツ世界の展望についても論じる。 キーワード T2V,TVML,コンピュータグラフィックス,映像制作
14:25-15:10 座長:永江 孝規(東京工芸大)
15:25-16:40 座長:小林 裕幸(千葉大学)
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