画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会第271回研究会講演予稿
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画像電子学会第271回研究会講演予稿
  • 渡邊 栄治, 小池 慧, 尾関 孝史, 小濱 剛
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-01
    発行日: 2014/08/18
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    板書を含む講義において,受講者によるノーティング動作のタイミングは,当該の内容に対する受講者の理解度や興味を把握する上で重要な役割を果たす.本報告では,受講者によるノーティングや説明を聞く等の動作系列を分析することを目的として,手書きノートの内容に対応する授業映像を取り込むための手法ついて検討する.具体的には,受講者の頭部に取り付けたウェアラブル型カメラにより記録された動画像を基にして,受講者の動作判別手書きノート内の書き込み位置の検出を行うための手法について述べる.また,時刻を基にして,授業映像と手書きノート内の書き込み位置を対応づけるための手法について述べる.
  • 成田 遼, 木村 彰男
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-02
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本稿では、1 枚のみの未校正な単視点画像から、シーン中の様々な手掛かりを利用して、実空間中の3 次元量を計測する手法について述べる.はじめに、空間中のある平面を基準平面(参照平面) として設定し、その平面からの高さが既知な2 点を利用して射影行列を推定する.続いて、その推定された射影行列を利用して、注目する空間平面を順次推定していく方法について述べる.特に、参照平面と任意の傾きで交わる平面の推定法として、(i) その平面上に存在する真円の像(楕円) とその円の中心点像を利用する手法、(ii) その平面に存在する2 個の真円の像を利用する手法、を新たに提案する.さらに、推定された射影行列と空間平面によって、1 枚の画像のみからいくつかの3次元量が計測可能なことを示す.最後に、評価実験を通じて提案手法の妥当性と有効性を検証する.
  • 平藤 大智, 齊藤 剛
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-03
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    近年,Kinectをマーカレスモーションキャプチャとして人体動作の計測に利用する試みが種々報告されている.これらの報告では,全方向の計測を可能とする手法の提案が主であり,その一つとして複数台のKinectを用いた解決法がある.この場合,「どのKinectの位置データは最も正しいか」を推定し,それに基づいて,位置データを再構成する必要がある.本稿は,2台のKinectによるモーションキャプチャシステムにおいて,Kinect間の座標変換の方式,データの正しさの推定方式,および,データの選択と関節位置の再構成方式ついて述べる.
  • - テクスチャの鮮明化による画質改善 -
    鶴崎 裕貴, 亀田 昌志, プリマ オキ ディッキ アルディアンシャー
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-04
    発行日: 2014/08/18
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    超解像は,高周波成分の復元を伴う画像拡大を目的に開発された画像処理技術である.筆者らは,超解像の一手法として,TotalVariation(TV)正則化を用いた単一画像の超解像を提案している.このとき,TV正則化により作成される高周波画像については,反復計算におけるパラメータであるλと繰り返し回数を変えることで,拡大画像の画質に与える影響も変わることがこれまでの実験においてわかっている.そして,これら2種類の値は画像の特徴毎に拡大画像を高画質にするための最適な値が異なっている.そこで本研究では,入力画像をテクスチャ領域とそれ以外の領域に分割し,各領域に適切なパラメータを用いることで作成される複数種類の高周波画像を用いた超解像手法を提案する.実画像に提案手法適用することで,線形補間や既存の超解像手法によるものよりも鮮明な結果を得ることができることを示す.
  • 小玉 周平, 杉田 純一, 森谷 友昭, 高橋 時市郎
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-05
    発行日: 2014/08/18
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    入力画像から絵画風画像を生成する手法のひとつとして,scalable Poisson disk sampling法を用いる手法がある.この手法は,水彩画,貼り絵,油絵等の様々な種類の絵画風画像を生成することができる.しかし,scalable Poisson disk sampling法は処理時間が長いという弱点がある.そこで,本論文では,予めサンプリングしたデータを用意することにより,scalable Poisson disk sampling法の高速化を実現した.実験結果から,提案手法により各種絵画風画像生成時間を短縮できることを示す.
  • 小杉 将史, 内田 理
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-06
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    コンサートやプロモーションビデオ,CMなどでは,音楽と映像を効果的に組み合わせることで高い視聴効果を生じさせている.しかし,高い視聴効果を持つ映像の生成には,専門的な知識やツールが必要となり,手軽に生成することは困難である.そのような背景から,我々は先行研究で音楽の特徴量(重さ,激しさ)やサビ区間を抽出し,音楽に適合する映像を自動的に生成する手法を提案したが,テンポや印象は考慮していなかった.そこで本研究では,音楽のテンポ及び印象を抽出し,描画するオブジェクトの動作に反映させることで,より音楽に合致した映像を生成する手法を提案する.
  • 川村 和也, 亀田 昌志
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-07
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    国際標準の静止画像符号化方式であるJPEGにも採用されている離散コサイン変換(DCT)は,画像のエネルギーを低周波成分に集中させることで高い符号化性能を実現しているものの,圧縮率が高くなった場合にエッジなどの領域では視覚的に妨害となる歪が生じる.一方,多次元信号解析法の一つである独立成分分析(ICA)は,入力画像を固有の基底関数とその係数によってスパースな表現ができることから,それを利用した画像符号化が可能である.しかし,基底関数の形状が局所的であるため,グラデーション領域では係数のスパース性が弱くなり符号化性能が低下するという問題がある.そこで本研究では,互いの手法が有効である領域に画像を分類し,それぞれの領域に適した手法を選択できる,ICAとDCTを組み合わせた新たな静止画像符号化方式を提案する.
  • 増田 義晴, 伊藤 泉
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-08
    発行日: 2014/08/18
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    これまで,演算負荷の軽減を目的に,多くの離散コサイン変換(DCT)の計算アルゴリズムが提案されてきた.しかし,圧縮方式の要請から,4 点,8 点および16 点のDCT について議論され,それ以上の点数についての報告はなされていない.本稿では,Wang の疎行列分解法に基づき,リフティング構造を用いて,32 点以上のDCT の設計および近似方法を考える.近似したリフティング係数の影響を確認し,各係数の設計方法を検討する.
  • 宮崎 春彦, 亀田 昌志
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-09
    発行日: 2014/08/18
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    画像のサブバンド符号化の符号化性能を改善させる方式として,2次元周波数帯域上の分割パターンを可変にする最適帯域分割が提案されている.しかしながら,従来方式では,量子化雑音電力最小の観点で最適な分割パターンを求めているため,符号量であるエントロピーに直接対応したものにはなっていなかった.この問題に対して,先行研究では,サブバンド信号の確率分布の類似性に基づいて分割パターンを決定することが,PSNR対エントロピー特性の観点において,符号化性能の改善に直接寄与することを理論的に明らかにした.本研究では,確率分布の類似性を評価できるパラメータを新たに提案し,それを用いて分割パターンを決定することで,処理コストを抑えつつ,従来の最適帯域分割の符号化性能を改善する.
  • 照井 翔太, 小嶋 和徳, 伊藤 慶明, 石亀 昌明
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-10
    発行日: 2014年
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本研究では画像中に存在する前景カテゴリ物体の領域を推測することを目的とする.本手法は,あらかじめ対象物体のカテゴリを一般物体認識により推測し,その情報を基に行う.具体的には顕著性マップを利用して有益な情報と思われる領域を抽出した後,抽出した前景領域の識別を行い,その後改めて領域推定を行う.評価実験では,Microsoft Research Cambridge21 Dataset(MSRC21)のうち5カテゴリを対象とした.今回ピクセル単位での精度を算出した結果,最も精度が高かったカテゴリにおいてF値が0.50となった.
  • トーンカム チャイヤプルック, 内田 理
    原稿種別: 一般
    セッションID: 14-01-11
    発行日: 2014/08/18
    公開日: 2019/03/31
    会議録・要旨集 認証あり
    近年,コミュニケーション向上などを目的として顔表情から人間の感情を推定する研究が活発に行われている.人間のコミュニケーションでは言葉の意味だけでなく,声の調子や表情など,多様な非言語情報が用いられている.そのため,例えばロボットが人間とコミュニケーションをするためには,それら非言語情報から相手の感情を推測することは,極めて重要な役割を果たすと考えられる.そこで本研究では,Kinectを利用して人間の顔を撮影し,7つの感情(喜び,悲しみ,驚き,怒り,恐れ,嫌悪,軽蔑)と無感情,さらにエンターテイメントへの応用なども考えキッスの表情を加えた9つの顔表情をリアルタイムに識別する手法を提案する.
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