廃棄物学会誌
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10 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 寺嶋 均
    1999 年 10 巻 2 号 p. 115-117
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
  • 田中 信寿
    1999 年 10 巻 2 号 p. 118-127
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    廃棄物埋立処分場を巡る付近住民との紛争事例が増えている。その理由の一つに埋立地による環境汚染の恐れがあげられる。埋立処分場による汚染を防止するために, 多くの法律改正がなされたが, 特に平成10年6月に出された「一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める命令の一部を改正する命令」では, 最終処分場の構造, 維持管理, および廃止の基準について大幅な追加・修正が行われた。これらの点について紹介するとともに, これらの改正命令の背景と意味をよく理解し, 環境安全な埋立地を建設していくための一助となるように, 埋立処分とは何か・環境安全を守るためのソフト的ならびにハード的多重安全構造とは何かなどについて, 環境安全な埋立処分技術について日頃考えていることを記述した。
  • 中杉 修身
    1999 年 10 巻 2 号 p. 128-137
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    わが国では人の健康および生態系の保護の観点から水質環境基準が設定されており, それを達成する手段の1つとして水質環境基準項目が多量に溶出する廃棄物について無害化処理あるいは遮断型処分場への処分が求められている。今回, 要監視項目の調査結果に基づいてホウ素, フッ素と硝酸性窒素および亜硝酸性窒素の3項目が新たに水質環境基準項目に加えられた。これらの項目についても廃棄物の埋立処分の規制が必要になると考えられるが, これらの項目は従来の水質環境基準項目とは異なる特徴を有しており, その特徴を考慮した規制が必要と考えられる。今後も水質環境基準の継続的な見直しが行われ, それに応じて規制項目も増えていくと考えられるが, それに伴ってモニタリングなどに要するコストが増大することから, 将来的にはバイオアッセイ手法などを組み合わせた埋立廃棄物の効率的な管理が必要になると考えられる。
  • 藤倉 まなみ
    1999 年 10 巻 2 号 p. 138-146
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    土壌汚染は蓄積性の汚染である。このため, 土壌汚染の対策は未然防止対策と回復対策にわかれる。またその目標は土壌環境基準である。
    廃棄物処理法の埋立処分基準の強化は土壌汚染の未然防止に大きな役割を果たしている。廃棄物の最終処分場は汚染物質を意図的に一般環境から区別して封じ込めている場所であるので土壌環境基準は適用除外されている。新たに廃止基準が導入されたが, 廃止後の処分場が一般環境ふら区別する機能を維持していれば同じく適用除外となる。
    汚染土壌の回復対策は第一に浄化, 少なくとも曝露経路の遮断が基本である。市街地の土壌汚染対策については本年1月に土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針を改定し, 浄化を位置づけたが, 基本は廃棄物処理法の埋立処分基準にならっている。また土壌中のダイオキシン類についても検討を進めているところである。
  • 嘉門 雅史
    1999 年 10 巻 2 号 p. 147-155
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    廃棄物の適正処理・処分の必要性から最終処分場の構造について, 平成9年の廃棄物処理法の改正に伴って, 平成10年6月16日に総理府・厚生省令第2号として「一般廃棄物および産業廃棄物の最終処分場に係わる技術上の基準」の改正案が官報告示された。Fail-safeの設計規範の視点から, わが国の最終処分場の遮水工構造が不十分であることを指摘してきたが, 今回の改正によって, 公式に二重シートが規定されるなど, 一定の前進が見られている。しかしながら, 諸外国の遮水工の規定と比較すると必ずしも万全の構造とはいえないことを地盤工学的立場から明らかにし, 海面埋立地, 内陸埋立地によく見られる処分場断面事例における遮水性能を検討するとともに, より適正な遮水工構造のあり方を探るものである。
  • ―内分泌攪乱化学物質問題の周縁―
    小野 芳朗, 山田 正人
    1999 年 10 巻 2 号 p. 156-169
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    内分泌攪乱化学物質をはじめとする有害な化学物質が廃棄物処理・処分システムで検出される。これらのリスクを評価し, 管理するための方法論を提示した。まず, 化学物質がヒトにおよぼす影響を確定するためには, 古典的なリスクアセスメントを実施し, 規制値をつくっていかねばならないことをU.S.EPAの例示をしながら解説した。そして, 廃棄物システムにおけるリスク管理の優先性を決めるために, 残留性, 生物濃縮性そして毒性を有する化学物質のスコアリングによる選択法をEPAの提案から紹介し, さらにわが国における文献上知られた処分場浸出水中の有害化学物質のリストアップを図り, モニタリングの重要な物質を示した。さらに, 環境試料のような混合物中に含まれる未知の毒性物質の評価法に関して早期警戒システム, ガイドラインとしてのバイオアッセイの適用性を論考した。
  • 1999 年 10 巻 2 号 p. 170-174
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
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