廃棄物学会誌
Online ISSN : 1883-8960
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17 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 井手 義弘
    2006 年 17 巻 2 号 p. 47-48
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
  • 細田 衛士
    2006 年 17 巻 2 号 p. 49-59
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    国内における3Rと国際的な資源循環の促進を両立させるのは容易ではない。追尾できない海外への再生資源や使用済み製品の流出は, 国内での適正リサイクル投資を無駄にする一方, 潜在的汚染を拡散させる恐れがある。汚染の拡散を未然に防ぎ3Rを効率的に進あるためには, 生産物連鎖上でのもののフローの制御が必要になる。これを実現するには, (1) ものの流れの追尾可能性 (traceabili-ty) , (2) 説明責任 (accountability) および (3) 透明性の確保 (transparency) の3つが重要な要件となる。この3つの要件が満たされれば, 国境を越えた広域資源循環を行っても汚染の拡散を未然に防止することができ, 同時に効率的な再生資源利用が可能になる。また市場の乱高下によって引き起こされる資源の国外流出や供給不安定性といったリスクを回避するためには, 国内資源ストックの情報を把握し, 有効利用するための資源戦略を事前に立てることが求められる。
  • 瀧口 博明
    2006 年 17 巻 2 号 p. 60-68
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    日本の提唱による3Rイニシャティブは, 平成17年4月の3Rイニシャティブ閣僚会合において開始された。日本では3Rに関しリサイクルの進展が見られるが, 循環型社会の構築に向けさらなる努力が必要な状況にある。環境省では, ゴミゼロ国際化行動計画に基づき, 国内の政策としては基本方針の改正や循環型社会形成推進交付金の創設など, 国際的な政策としては途上国に対する3R計画策定支援や不法輸出入防止などの取組を行っている。こうした取組の一方で, 循環資源が国境を越えて移動している今日, 国内の3R政策を国際的な視点からも検討する必要が生じている。また, 3Rの前提となる廃棄物の適正処理の確保や, 地球温暖化対策など他の政策との相乗効果の追求も3R推進上の課題である。
  • 寺園 淳
    2006 年 17 巻 2 号 p. 69-77
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    アジアにおける急速な経済成長と循環資源の越境移動の増加により, 各国における3Rと適正な国際資源循環の双方の必要性が高まっている。E-wasteは国際資源循環の構築に向けた重要な検討対象であり, 国際的な関心も高まっている。国立環境研究所も2004年と2005年にNIES E-wasteワークショップを計2回開催した。本稿ではアジアにおけるE-wasteについて, 著者がNIESE-wasteワークショップなどを通じて得た範囲での問題の概要を紹介する。とりわけ, 各国での排出量やリサイクルシステム, 国際貿易, 環境影響に関する現状や課題を議論する。
  • 島田 和明
    2006 年 17 巻 2 号 p. 78-85
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    中国では著しい経済発展に伴い, 天然資源のみならず再生資源への依存を強め, 今や世界最大の資源消費国になろうとしている。一方, 先進国でも使用済み機器等のリサイクルにおいて中国の低コストかっ徹底的な解体・分別機能への依存を高めている。このため, 中国を中心として, 世界の物質循環に大きな変化が生じてきている。また中国では法制度の整備が進んでいるものの環境関連インフラが不十分等のため, 深刻な環境問題を惹起している。真のリサイクル大国に転換するため, 環境意識の向上, 合理的な市場慣行, リサイクル事業の近代化, とりわけ複合型精錬所の整備等が必要不可欠になっている。また, 再生資源貿易を中国への一方的な流れとするのではなく, 難処理物, 複合素材等については, 先進国が対応する等双務的, 補完的な関係を構築することが重要である。
  • 小島 道一
    2006 年 17 巻 2 号 p. 86-93
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    循環資源の越境移動が拡大しているが, 輸出先でのリサイクルの過程での汚染の問題やリサイクルできない廃棄物が循環資源の名目で輸出されるといった問題が生じている。これらの問題に対応するため, 各国政府が越境移動に関する規制を強化しているが, 規制の結果, 適正にリユース・リサイクル場合でも越境移動ができなくなっている問題も生じている。本稿では, まず, アジア地域における循環資源貿易の抱えている問題を概観する。その上で, 将来のアジアにおける循環資源貿易に関する管理レジームの構築に向けた論点を整理する。不適正な越境移動を抑制するために循環資源の越境移動の規制執行の強化を行うとともに, 適正にリサイクル・リユースされる循環資源については, 必要以上に厳しい規制の簡素化や手続きの簡素化をはかる必要がある。
  • 2006 年 17 巻 2 号 p. 94-96
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
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