これまでの都市生活ごみへの対応の遅れから中国各都市周辺には野積みにされている堆積場が数多く存在している。そのため, 近年都市部において各種処理場・処分場の建設がなされているが, その処理能力が排出量に追いつくのは困難である。仮に追いついたとしても, その状態を維持するとなると不可能に近い。そこで物質循環の考えがこれまで以上に必要になるが, 収集・処理過程の中で各種要因が働き, スムーズに導入されないという問題が生じている。
したがって, 本報告ではまず天津におけるフィールドワークを基に都市生活ごみの流れを追い実態把握に努める。その中で問題点に対する分析を加える。ウェイスト・ピッカーを活かした方法が必要である。
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