薬局薬学
Online ISSN : 2434-3242
Print ISSN : 1884-3077
早期公開論文
早期公開論文の3件中1~3を表示しています
  • 石村 淳, 富崎 まゆみ
    論文ID: cr.2021-0012
    発行日: 2021年
    [早期公開] 公開日: 2021/12/23
    ジャーナル 認証あり 早期公開

    厚生労働省は,「患者のための薬局ビジョン」で,2025 年までにすべての薬局がかかりつけ薬局としての機能を持つことを目指し,2016 年に「かかりつけ薬剤師」制度を導入した.制度が導入され 5 年以上が経過したため,患者に意識調査を行い,制度の現状と今後の課題を検討した.同意のとれた 248 名の回答を対象として解析したところ,制度の認知が 22.2%,制度の利用希望は 40.7%となった.また,制度の希望者は,60 歳代,複数医療機関の受診者,お薬手帳の持参者,調剤薬局の選定理由では「信頼できる薬剤師がいる」「自宅から近い」,薬剤師への要求では「薬の相談」「健康サポート」「服薬指導」で非希望者よりも高い割合となった.したがって,制度の発展には,地域住民,年齢層,受診医療機関数等を考慮した制度を必要とする患者の選定,服薬情報の一元的・継続的な把握と薬学的管理等の実践,健康サポート等を含めた適切なコミュニケーションによる患者との信頼関係の構築が重要である.

  • 名徳 倫明, 龍野 祥一, 岩浪 亮人, 面谷 幸子, 長井 克仁, 初田 泰敏, 小西 廣己
    論文ID: oa.2021-0014
    発行日: 2021年
    [早期公開] 公開日: 2021/11/05
    ジャーナル 認証あり 早期公開

    近年,普及・浸透している医薬品半固形経腸栄養剤について,その処方実態を調査するとともに,併用されている薬剤について,院外処方箋情報を基とした処方箋データベースを用いて調査した.患者ベースで,ラコール半固形剤の 1 日服用量は 900 g,1回服用量は 300 g が最も多かった.併用薬は内用薬のみでは平均 6.5 種類であり,併用率が高い薬剤は酸化マグネシウム,ランソプラゾール,乳酸菌製剤,カルボシステインが上位であった.また,併用率が 5%以上の内用薬 30 種類のうち,抗てんかん薬が 4 種類であった.患者の多くは,低エネルギーで管理されていることが示唆された.また,在宅胃瘻患者ではポリファーマシーの状態にある患者が多く存在することが懸念された.併用薬剤に抗てんかん薬が多く見られ,薬物動態の変化にも注意する必要がある.

  • 淺野 七海, 亀井 浩行, 室谷 健太, 半谷 眞七子
    論文ID: cr.2021-0009
    発行日: 2021年
    [早期公開] 公開日: 2021/10/22
    ジャーナル 認証あり 早期公開

    本研究では,在宅医療における薬剤師のストレス要因であるストレッサーを明らかにするため,愛知県内の在宅医療受入薬局 633 軒にストレス調査票を郵送した.有効回答 257 件のストレス調査票を因子分析した結果,7 因子「終末期の患者ケアの難しさや葛藤」「患者による暴言等のふるまい」「職場におけるソーシャルサポート」「仕事量や時間的切迫」「医師との対応」「患者とのコミュニケーション」「患者との信頼関係」が得られた.また,自由記述の質的分析から,6 因子「薬剤師の在宅業務体制」「薬剤師の役割への葛藤」「仕事量に対する経済的対価」「他職種との関係」「在宅訪問先の環境」「知識や技術不足」が抽出された.薬剤師は他職種や患者,同僚との対人関係,患者の死および在宅に関する業務がストレッサーになっていることが明らかになった.本結果をストレス管理等に活用することで,薬剤師のバーンアウト防止やストレス軽減が期待される.

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