YAKUGAKU ZASSHI
日本薬学会は,1880年に創立された,我が国では歴史ある学会の一つです.現在,約15,000人の会員を擁しており,毎月3誌の学術誌を刊行しております.英文による学術誌の一つとして「Chemical and Pharmaceutical Bulletin」(Chem. Pharm. Bull.)は, 1953年にPharmaceutical Bulletinとして創刊され,その後Chem. Pharm. Bull. と名称を変え,薬学と健康科学に関する化学分野をカバーしています.二つ目として,「Biological and Pharmaceutical Bulletin」(Biol. Pharm. Bull.) があり,これは1978年に創刊されたJournal Pharmacobio-Dynamicsを起源としており,更に1953年に創刊され,2012年に内容を引き継いだJournal of Health Scienceの後継誌として,薬学と健康科学に関する生物学分野を領域としています.英文と和文両方にて構成される学術誌として,「YAKUGAKU ZASSHI」(薬学雑誌)があり,本学術誌は学会創立の翌年(1881年)に創刊され,最も長い歴史を有しています.薬学雑誌では,和文による原著論文・総説等のほか,臨床薬学領域研究については英文による投稿も受け付けています. 日本薬学会におけるこれら学術誌のスコープは,基礎研究から臨床研究に至る幅広い分野に渡りますが,いずれも薬学・健康科学をベースとしています。3誌に投稿された論文の平均審査期間は,現在,投稿された方へ最初の判定を通知するまでに約1か月ですが,更なる時間短縮を目指しています.3誌ともにJ-STAGEにて無料公開しており,研究成果を世に広める一助となることを期待しております.皆様の研究成果をChem. Pharm. Bull.Biol. Pharm. Bull.,薬学雑誌へ積極的にご投稿下さいますよう,よろしくお願い申し上げます.

学術誌編集委員長
中川 秀彦
名古屋市立大学大学院薬学研究科
もっと読む
収録数 18,146本
(更新日 2025/07/13)
Online ISSN : 1347-5231
Print ISSN : 0031-6903
ISSN-L : 0031-6903
0.3
2023 Journal Impact Factor (JIF)
ジャーナル 査読 フリー HTML 早期公開
Scopus Pubmed
おすすめ記事
145 巻 (2025) 7 号 p. 629-637
オレキシン受容体拮抗薬推進活動が睡眠薬・抗精神病薬の処方動向に与える影響:分割時系列解析研究 もっと読む
編集者のコメント

本研究では,オレキシン受容体拮抗薬であるレンボレキサントの集中的な推奨により,その処方率が有意に増加したことが示された.同時に,非ベンゾジアゼピン系睡眠薬やせん妄治療に用いられる抗精神病薬の不適切使用が大きく減少した.患者の状態に変化は見られなかったものの,これらの結果は,睡眠管理におけるより安全で適切な薬物療法への転換を示唆している.本研究は,臨床現場での薬物使用の最適化を目指す医療従事者にとって有益な知見を提供すると考える.

すべてのおすすめ記事を見る
月間アクセス数ランキング (2025年06月)
このページを共有する
過去の巻号を選ぶ
発行機関からのお知らせ
feedback
Top