YAKUGAKU ZASSHI
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108 巻 , 12 号
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  • 塩入 孝之, 濱田 康正
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1115-1128
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    Diphenyl phosphorazidate (DPPA), diethyl phosphorocyanidate (DEPC), and trimethylsilyldiazomethane (TMSCHN2) have been introduced as versatile reagents for organic synthesis. Total syntheses of several biologically active natural products containing various different carbon skeletons have been achieved by use of DPPA, DEPC, and reactions developed by our group. Cytotoxic and/or antineoplastic cyclic peptides 1-7 of marine origin have been prepared using DPPA and DEPC as peptide coupling reagents and their cytotoxic activities against L 1210 murine leukemia cells have been explored. Preferred conformation of ascidiacyclamide (4), a representative of cytotoxic cyclic peptides, has been determined by X-ray crystallography and it has been proven that ascidiacyclamide (4) has no ionophoric activity toward alkali metal ions. Synthesis of dolastatin 3 bearing the revised structure 2 has been described. Cytotoxic depsipeptides from a tunicate, didemnins A (11c), B (12c), and their relatives (11b and 12b), have been efficiently prepared by condensation of the key eastern (13) and western (14b and 14a) fragments. The absolute configuration of avellanin B (26b), a fungal cyclic peptide exhibiting a pressor effect, has been determined by its synthesis. Its analog, avellanin A (26a), has been also efficiently prepared. Synthesis of AI-77-B (27), which was isolated from Baccilus pumilus AI-77 and has an interesting antiulcer activity, has been stereoselectively achieved starting from the 6-methylsalicylic acid ester (30), the L-leucinal derivative (31), and D-pyroglutamic acid (36).
  • 梅澤 一夫, 竹内 富雄
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1129-1140
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    New anticancer agents and oncogene function inhibitors isolated from microorganisms in Institute of Microbial Chemistry are reviewed.
    Aclacinomycin found in 1975 is a less toxic and non-mutagenic anthracycline. It is now in clinical use mainly for acute nonlymphocytic leukaemia. Tetrahydropyranyl-adriamycin was synthesized in 1979 as a structural analogue of baumycin, and proved to be effective in inhibiting leukaemias and various solid tumours in patients. FAD-104 is a new semisynthetic anthracycline consisting of the 14-hemipimelate derivative of adriamycinone and 2, 6-dideoxy-2-fluoro-a-L-talopyranose. It shows apparently stronger antitumour activity than adriamycin against L 1210 mouse leukaemia. It is effective over a very broad range. Liblomycin is a derivative of bleomycin, which is clinically used mainly for squamous cell carcinoma but has pulmonary toxicity. Liblomycin shows much less pulmonary toxicity than bleomycin and potent antitumour activity in animals. Spergualin and 15-deoxyspergualin are new anticancer agents with unique structures. They showed potent antitumour activity against many experimental leukaemias and some solid tumours. Their mechanism of antitumour action may include induction of tumour cell immunity.
    More than 40 oncogenes have been identified. Many of them are considered to act through tyrosine kinase activity. Erbstatin was isolated as an inhibitor of tyrosine kinase associated with epidermal growth factor receptor. It also inhibits tyrosine kinase of src oncogene product. Herbimycin inhibits src oncogene functions. It changes the morphology of src-transformed cells into the normal morphology. Oxanosine inhibits ras oncogene functions. It changes the phenotypes of K-rasts-NRK cells completely into the normal phenotypes by decreasing the intracellular levels of guanine nucleotides. Various oncogenes induces activation of cellular phosphatidylinositol turnover. We have isolated psi-tectorigenin, an isoflavonoid, as an inhibitor of phosphatidylinositol turnover.
  • 蛯谷 松枝
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1141-1147
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    Riboflavin tetrabutyrate (RTB) に橙赤色 (A型), カーキ色 (B型) 及び黄色 (C型) の3種類があり, これらの成因は溶媒による処理又は加熱操作によって相互に色調が変わるためであることを報告してきた. この現象がRTBに特有のものであるのか, あるいは, カルボン酸エステルの種類には関係がなく, riboflavin tetracarboxylateに共通の性質であるのかを確かめる目的でriboflavin tetraacetate (RTAc), tetrapropionate (RTPr) 及びtetrabenzoate (RTBz) を合成した.
    これらの化合物について固相における色調の違いを分光学的手法を用いて検討した. その結果, 色調の発現には側鎖のエステルの種類に関係なく, isoalloxazine環同志の相互作用のみに依存することが明らかとなったので報告する.
  • 柴田 恭裕, 竹内 烈, 濱田 喜樹
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1148-1153
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    Reissert Henze reactions of phenanthroline N-oxides (1-2) with methanesulfonyl chloride gave the corresponding α-(5, 7) and, β-methylsulfonylphenanthroline (6, 8), respectively.
    In a similar manner, 8-methylsulfonylated 1-oxide (10) was obtained from 1, 7-phenanthroline 1, 7-dioxide (3), but the reaction of 4, 7-phenanthroline 4, 7-dioxide (4) resulted in the recovery of dioxide (4). The reactions of 1 4 with benzenesulfonyl chloride used instead of methanesulfonyl chloride did not give any reaction products, except tor the reaction of 2 giving 4, 7-phenanthroline-3-carbonitrile.
    Meisenheimer reactions of 1-3 with phosphorous oxychloride gave the corresponding α-(11, 14, 17), β-(12, 15, 18), and r-chlorophenanthrolines (13, 16, 19), respectively, while in a similar reaction, the a-chlorophenanthroline (20) as a sole product was obtained from 4 in a high yield.
    As for 11 18, 20, minimum inhibitory concentrations (MIC) were 12.5μg/ml for Pseudomonas aeruginosa.
  • 難波 恒雄, 御影 雅幸, 蔡 少青
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1154-1167
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    Adiantum属植物は世界に200種余りが知られ, アジア地区には約50種が分布している. そのうち世界的には20数種, アジア地区では約17種がその全草あるいは葉や地下部が薬用に供されるされている. 中国では一般に清熱, 解毒, 利尿薬として, 咳, 皮膚病, 去痰, 通経, 赤痢, 蛇毒, 鎮痛, 炎症などに用いられており, またインドをはじめとするアーュルウェーダ医学の系統をもつ国々では, 去痰, 利尿のほかに, 強壮薬や緩和薬, 収斂薬としても使用されている. しかしこれまで, 本属植物を基源とする生薬の基源解明に関する研究は全くなされておらず, また広い地域で多種が利用されているにもかかわらず, その利用情況は不明であった. 市場には通常全草品が出廻るため鑑別は比較的容易であるが, 刻まれたり破損した生薬も多く, 外形による鑑別が困難な場合も多い. 一方, 本属植物の内部形態に関する記載はわずかに見られるが, 系統的な研究はなく, 商品の鑑別には利用し難い. そこで本属植物に山来するアジア地区産生薬の内部形態による鑑別法を確立し, 市場品の基源を明らかにする目的で市場調査を行うとともに, アジア産の本属植物の比較組織学的研究を行った.
    秦 (CHING) の分類によると, 中国及びその隣邦に分布する本属植物は7 sericsに分けられる. このうちseries Caudata CHINGに属する植物は葉 (Fig.1-A) が1回羽状複薬で, その先端は通常鞭状に延長し地面に着ぎ, 幼根を生じ無性繁殖を行い, 小薬は平多くが非対称形, 少数のものが団扇形を呈するなどの点で平, 他のseriesとは大きく異なっている. 本seriesの植物はアジア地区に約14種が分布し, その内A. caudatum L., A. philippense L. 及びA.capillus-junonis RUPR. の3種が薬川にされると記されている. 本報ではこの3種を含む中国及びその周辺諸国に分布するseries Caudata植物7種の内部形態を検討し, 入手し得た市場品中本seriesに属するものの基源を明らかにしたので報告する.
  • 難波 恒雄, 御影 雅幸, 蔡 少青
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1168-1178
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    前報ではAdiantum属植物の中のseries Caudata植物の内部形態とその関連生薬の基源について報告した. 本報ではseries Pedata CHING及びFlabellulata CHINGに属する植物の内部形態及びその関連生薬の基源について報告する. アジア地区にはseries Pedataの植物は2種, Flabellulataの植物は5種が分布し, そのうち前者のAdiantum pedatum L. とA. myriosorum BAK. 及び後者のA. flabellulatum L. が中国やインドにおいて薬用に供されるといわれている. またA. pedatumは欧米諸国でも去痰, 抗リューマチ, 肺疾患の治療薬などとして用いられている.
    Series Pedataの植物は葉が1回叉状に分岐し, 羽片は対称する2本の分枝の上側にのみつき, 小葉は非対称形をなす. 一方, series Flabellulataの植物は葉が掌状又は羽状に (1-) 2-3回叉状分岐し, 小葉は扇形, 類円形又は非対称形を呈す.
    今回, 中国及びその周辺に分布する上述の3種を含むseries PedataFlabellulataの植物計6種を比較組織学的に検討し, 入手しえた関連生薬の基源を明らかにしたので報告する.
  • 難波 恒雄, 御影 雅幸, 蔡 少青
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1179-1187
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    著者らはアジアに分布するAdiantum属植物の内部形態とその関連生薬の基源について研究し, これまでseries Caudata, Pedata及びFlabellulata植物について報告してきた. 本報ではseries Venusta CHINGの組織学的分類及びその関連生薬の基源について報告する. Series Venusta植物はアジア地区には中国を中心に約10種が知られている. 本sericsの植物の葉は23回羽状複葉であり, 小葉は対称形で, 扇子形, 卵形, 倒卵形あるいは倒三角形を呈し, 長さ及び幅はともに5 10mm, 分裂せず上縁にはしばしば細歯牙が認められる. 本series植物の内, A. davidi FRANCH., A. bonatianum BRAUSE, A. fimbriatum CHRIST及びA. monochlamysEATONが中国で, A.venustum DONがインド, ネハールなどで, またA.monochlamysが日本でそれぞね薬用に用いられるとされる. 今回は分布域が狭く, 生育量も少ない数種を除いて, 中国及びその周辺に分布する上述の5種を含むscries Venusta植物計7種について比較組織学的研究を行い, 同時に, 入手し得た各国の生薬の内, 本seriesに属する, 中国雲南省市場の「猪宗草」の基源を検討した.
  • 中陳 静男, 高橋 一彰, 篠田 雅人
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1188-1195
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    精巣におけるアンドロゲン生合成はcholesterolを出発原料として行われており, 各種ステロイド代謝酵素によりその生合成が触媒されている.その中でヒドロキシラーゼ反応や炭素-炭素間切断のリアーゼ反応はミトコンドリアあるいは小胞体に局在するチトクロームP-450 (P-450) の関与するオキシゲナービ反応であることが知られている.
    ChoresterolからC21-ステロイドの生合成はミトコンドリア内膜に局在するP-450seeにより触媒さねているが, C21-ステロイドからアンドロゲンであるC19-ステロイドの生合成は小胞休に局在するP-450 (17α-ヒトロキシラーゼ/リアーゼ)(P-45017α/lyase) により触媒されており, 見かけ土異なる反応である17α-ヒドロキシラーゼ活性 (17α活性) とC17, 20-リアーゼ活性 (lyase活性) を有していることが著者らにより明らかにされている. またこのP-45017α/Lyaseはその電子伝達系にチトクロームb5 (b5) が関与することによりフェロモンと考えられているΔ16-C19-ステロイドを生合成することも明らかにしており, 本酵素は精巣におけるアンドロゲン生事合成における重要な位置を占めるP-450オキシゲナーゼである.
    最近著者らは幼若ブタ精巣中に20-ケト-C21-ステロでドを20β (20R)-ヒドロキシステロイドに還元する20β-ドロキシステロイド脱水素酵素 (20β-HSD) 活性を認め, 幼若時に, その活性が著しく高いことを報告した. 更にその精製, 純化に成功した.
    本論文ではこの精巣20β-HSDの生理的意義を明らかにする目的の一端として, 本酵素の還元反応により生成する20β-ビドロキシ-C21-ステロイドが精巣のP-45017α/lyaseによ触媒さ, れるオキシゲナーゼ活性, すなわち△16-C19ーステロイド合成酵素活性 (△16活性), 17α 活性及びlyase活性に及ぼす景多響を検討し, 併せてオキシゲナーゼの末端酵素であるP-45017α/lyase自身に及ぼす影響をSoret帯の吸収スヘクトル変化から検討した.
  • 及川 隆幸, 弓田 長彦, 芝崎 茂樹, 西垣 隆一郎, 梅村 甲子郎
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1196-1202
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    近年, 臨床において慢性腎炎の治療に連続携帯式腹膜透析 (CAPD) がしばしば行われるようになってきた. 透析時に生体の過量の水分を除去するために高張液を用いている.
    副作用として, 腹膜炎がしばしば生じ, 治療に抗菌薬等の薬剤が用いられている. それら薬物の腹腔での体内動態について薬物動態学的な手法を用いて解析した研究はJanickeら, 石川らの報告があるにすぎない. したがって, 各薬物の血中-腹腔間での動態を知ることは, 薬物治療上, 非常に意義深いものと考えられる.
    そこで, 今回pH分配仮説に従って吸収される薬物あるいはsolvent drag効果によって吸収される薬物等吸収形態の異なると考えられる3つの薬物, すなわちサリチルアミド, サリチル酸及び安息香酸を用い, 血中-腹腔間の薬物相互移行について薬物動態学的に検討したので報告する.
  • 清水 弘明, 林田 滋, 我妻 永利
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1203-1208
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    グアイアズレンスルホン酸ナトリウムsodium 1, 4-dimethyl-7-isopropylazulene-3-sulfonate (I) は抗炎症, 抗アレルギー作用を有することから胃炎, 口内炎等の治療薬として使用されている. しかしながら, Iは熱光に対し不安定であり, 室内で保存すると徐々に退色, 分解してグアイアズレン (II) になることが報告されている (Chart 1).
    また, IはpH7.5-8.5附近の弱アルカリ性では安定であるが, pH5以下になると急激に分解することが知られている.
    これらIの水溶液中又は固体状態での分解反応及び安定化については種々の報告があるが, いずれも温湿度条件下による検討が主であり, 光照射条件下におけるIの分解反応や安定化についての詳細な報告は見あたらない.
    そこで著者らは, Iの光分解反応及びその安定化法を検討し, 錯体形成の観点から考察を加えた.
  • 島田 秀昭, 浄住 護雄, 本田 俊哉, 児島 昭次
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1209-1214
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    The effects of three chelating agents, sodium N-benzyl-o-glucamine dithiocarbamate (NBG-DTC), 2, 3-dimercaptopropanol (BAL), and D-penicillamine (D-PEN), on the distribution and excretion of inorganic mercury were compared in rats exposed to HgCl2. Rats were injected i. p. with 203HgCl2 (300μg and 2μCi of 203Hg/kg) and after 24h they were treated with the chelating agents (a quarter of an LD50) every day for 7d. NBG-DTC and BAL promoted fecal and urinary excretions of mercury, while o-PEN promoted urinary excretion of mercury. NBG-DTC and BAL reduced the contents of mercury in the liver and kidney. BAL reduced the contents of mercury in the spleen, testes, heart, pancreas, and lung. D-PEN reduced only the content of mercury in the kidney. These chelating agents did not result in a redistribution of mercury to the brain, heart, and lung. The treatment with these chelating agents decreased the amounts of Zn, Fe, Cu, and Mn in the tissue as compared with control. The growth of rats was little retarded by treatment with these chelating agents. There was no damage to the liver and kidney by treatment with NBG-DTC. The results of this study reveal that the injection of NBG-DTC to rats pretreated with mercury can effectively remove mercury from the body as well as the injection of BAL.
  • 浅水 哲地, 秋山 和幸, 安田 一郎
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1215-1218
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    Agrobacterlum rhizogenesは毛状根病を起こす原因菌で, 広い範囲の双子薬植物に感染する. A. tumefaciens (クラウンコールを誘導する菌) のTiと同じようにRiフラスミドの一部 (deoxyribonucleic acid, T-DNA) を植物デフムへ挿人して, 安定した遺広子表現型をつくる. RiフラスミドのT-DNA上の遺伝子は, 形質転換細胞で生産される内生ホルモンのバランスを制御し, その結果非常に急速に成長する器官系がつくられる. この器官を毛状根と呼び, これの二次代謝産物の生産性が検討され, 特に薬用植物に関しては有用物質生産の系として近年注且を集めている. エビスグサCassia obtusifoliaの毛状根の二次代謝産物についてはすでに高らにより, アントラキノン類の存在が報告されている. また, 著者らにより主成分とするアントラキフン類, chrysophanol (1). 8-O-methylchrysophanol (2), emodin (3) 及びphyscion (4) の含量は発芽期の幼根部ものとよく一致することが明らかにさねている (Fig. 1). 二次代謝活性については, Solanaceae植物の毛状根によるトロパンアルカロイド生合成 (Atropa belladanna, Scopolia faponica, Hyoscyamus muficus 等) に関する報告が多い. この中で毛状根中のアルカロでド生産は, 通常の培養細胞と違い, 毛状根の成長と平行して起こるといわれている. そこで今回, 著者らばエビスグサ毛状根の成長に伴うアントラキノン類の生産の変化等に着目して研究を行つた. また, その際高速液体クロマトグラフィ-(HPLC) によるアントラキノン類の定量法も検討したので併せて報告する.
  • 中陳 静男, 大野 修司, 青木 正忠, 篠田 雅人
    1988 年 108 巻 12 号 p. 1219-1222
    発行日: 1988/12/25
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
    ステロイドホルモンの生合成はその産生臓器である精巣, 副腎, 卵巣, 胎盤等においてコレステロールを原料として行われている. その生合成はステロイド内の炭素-炭素間の切断, 特定の位置への水酸基の導入, 水酸基とカルボニル基間の相互変換, 水素原子の付加反応など各反応を触媒する酵素により一定の順序により行われている. 特に水酸基とカルボニル基間の立体特異的な相互変換, すなわち酸化還元反応はヒリジンスクレオチド依存性のヒドロキシステロでド脱水素酵素によって触媒されている.
    最近, 著者らはブタ精巣可溶性画分にビリジンヌクレオチド依存性で, C21-ステロイドであるpregnaneの20位の力ルボニル基を20β (R)-ヒドロキシ体に還元する20β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素 (20β-HSD) が存在し. 幼若時にその活性が著しく高いことを明らかにした. 更に酵素化学的あるいはタンハク化学的性質を明らかにする目的で本酵素の精製を試な, その精製, 純化に成功した. 今後本酵素の精巣におけるアンドロゲン生合成との関連や生理的意義が明らかにされるものと思われる.
    本論文ではステロイドホルモン生合成に関与している水酸化酵素. リアーゼ及び脱水素酵素の阻害物質として知られている各種化合物をとりあげ, 精巣20β-HSDに及ぼす阻害効果を検討した.
  • 1988 年 108 巻 12 号 p. 1223
    発行日: 1988年
    公開日: 2011/07/11
    ジャーナル フリー
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